欧米の注目経済指標:米FOMCで0.25ポイントの追加利上げ決定へ

経済
2018年9月22日 14時57分

9月24日-28日週に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■25日(火)午後11時発表予定

○(米)9月CB消費者信頼感指数-予想は131.0

参考となる8月実績は133.4で市場予想を大幅に上回った。また、先行指標的な9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は100.8に上昇した。8月のCB消費者信頼感指数では、今後6カ月でビジネス環境の改善や所得増加を予想する比率が7月から上昇していた。9月については、ミシガン大学消費者信頼感の数字が改善していることから、8月の133.4に近い高水準の指数となる可能性がある。

■26日(水)日本時間27日午前3時結果発表

○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合-予想は0.25ポイントの利上げ

前回(8月1日)公表されたFOMCの声明では、金利引き上げが、経済活動の持続的な拡大、力強い労働市場の状況、中期的に委員会の目標である2%に近いインフレ率と整合するとの判断が示されていた。最新の米地区連銀経済報告で「ほとんどの地区で貿易に関する懸念、不透明感を指摘」、「貿易懸念、一部企業の投資を抑制」と指摘されているものの、8月の平均時給は前年比+2.9%に上昇しており、労働市場はかなりひっ迫していることから、今回の会合で追加利上げが決定される見込み。

■27日(木)午後9時30分発表予定

○(米)4-6月期国内総生産確報値-予想は前期比年率+4.3%

参考となる改定値は、速報値から小幅に上方修正され、2014年第7-9月期以来の成長率となった。輸入や知的財産投資の修正などが反映されたようだ。確報値では、個人消費や貿易が改定値から若干上方修正される可能性がある。改定値で上方修正された知的財産投資の伸びは確報値では修正なしと予想されていることから、全体の成長率は改定値と同水準か、わずかに上回る見込み。

■28日(金)午後6時発表予定

○(欧)9月ユーロ圏消費者物価コア指数-予想は前年比+1.0%

参考となる8月実績は前年同月比+1.0%だった。人件費(賃金)などのサービス価格指数の伸びが鈍化しており、インフレ率は横ばいで推移した。9月についてはエネルギー価格上昇の影響が他分野に波及する可能性はあるものの、サービス価格の伸びは8月並みの水準にとどまるとみられており、全体的なコアインフレ率は8月実績と同水準になるとみられる。

その他の主な経済指標の発表予定は、25日(火):(米)7月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数、26日(水):(米)8月新築住宅販売件数、27日(木):(米)8月耐久財受注、28日(金):(日)8月失業率、(日)8月鉱工業生産速報値、(中)9月財新製造業PMI、(米)8月コアPCE、(米)9月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)。

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.