前週末21日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2018年9月25日 5時20分

■東洋エンジ <6330>  862円 (-123円、-12.5%)

東証1部の下落率トップ。東洋エンジニアリング <6330> が続急落。20日の取引終了後、ブラジル子会社が11年に受注したリオデジャネイロ州イタボライのコンペルジェ石油化学コンビナート内のユーティリティー設備の建設工事について、共同被告の1社としてブラジル政府から損害賠償請求の訴えがあったと発表しており、これを嫌気した売りが出た。ブラジル政府はこの設備工事を含む計19のプロジェクトに関わった計20の企業や個人に対し、行政不正防止法違反行為があったとして、約2970億円の支払いを求めている。なお、東洋エンジでは、訴状の受理に対する異議申し立てを直ちに行う予定としている。

■スター・マイカ <3230>  2,066円 (-241円、-10.5%)

東証1部の下落率2位。スター・マイカ <3230> が急反落。20日の取引終了後、18年11月期の連結業績予想について、売上高を260億5900万円から300億700万円(前期比30.3%増)へ、営業利益を36億6900万円から39億2800万円(同9.9%増)へ、純利益を21億4400万円から22億5000万円(同8.8%増)へ上方修正したが、市場予想平均の営業利益40億円にわずかに届かないことから、失望売りが出たようだ。上方修正は、引き続き基幹事業であるリノベマンション事業の収益力強化に取り組んだことに加えて、インベストメント事業で保有物件の一部売却を通じて収益機会の拡大を図ったことなどが寄与。また、アドバイザリー事業で外部顧客からの手数料収入の増強を図ったことも貢献したという。同時に、業績予想の修正に伴い従来15円50銭を予定していた期末配当を1円増額して16円50銭にすると発表した。年間配当は32円となり、前期実績に対して実質増配となる予定だ。

■オムロン <6645>  4,980円 (-70円、-1.4%)

オムロン <6645> が5日ぶりに反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日、同社株のレーティングの「ニュートラル」を継続するとともに、目標株価を5700円から5300円に引き下げた。株価は1月下旬の7500円を超える水準から5000円を割り込む水準まで調整したが、上昇に転じるきっかけに乏しい状況が続く、とみている。具体的には(1)マクロ環境の調整局面懸念台頭(2)高原状態の業績に対する減速懸念(3)先行投資の本格化による固定費増加(4)会社計画未達懸念の台頭――などを挙げている。特に19年3月期の業績に関して、連結営業利益は会社計画の930億円に対して870億円(前期比1%増)への減額修正を予想している。

※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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