24日の米国市場ダイジェスト:NYダウは181ドル安、貿易摩擦への懸念が再燃

市況
2018年9月25日 7時37分

■NY株式:NYダウは181ドル安、貿易摩擦への懸念が再燃

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は181.45ドル安の26562.05、ナスダックは6.29ポイント高の7993.25で取引を終了した。米中両国がお互いの輸入品に対する関税引き上げを実施したほか、中国が米国との通商協議を中止するなど貿易摩擦悪化への警戒感から売りが先行。明日から開催されるFOMC結果を見極めたいとの思惑やハイテク株の上昇で下値は限られたものの、ダウ及びS&P500は軟調推移となった。セクター別では、エネルギーやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で自動車・自動車部品や耐久消費財・アパレルが下落した。

有料衛星ラジオのシリウスXMホールディングス(SIRI)は、インターネットラジオのパンドラ・メディア(P)と35億ドルで買収合意し大幅下落。ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)は、英衛星テレビ大手スカイと388億ドルで買収合意し、財務負担への懸念から軟調推移。中国での売上比率の大きい航空機メーカーのボーイング(BA)や建設機械のキャタピラー(CAT)が売られた。一方で、主要産油国の増産見送りを受けて原油相場が上昇し、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が堅調推移となった。

今回のFOMCでは追加利上げが確実視されているものの、複数の連銀高官は、米国債イールドカーブが逆転して短期金利が長期金利を上回れば、米国経済の景気後退に繋がるとして利上げ継続方針に懸念を示している。パウエルFRB議長が今後の利上げや米国経済について、どのような見通しを示すかどうかが注目される。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米長期債利回り上昇を意識してドル買い強まる

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円44銭まで下落後、112円84銭まで上昇し、112円81銭で引けた。8月米シカゴ連銀全米活動指数や9月米ダラス連銀製造業活動指数が予想を下回ったほか、米中貿易協議の中止を嫌気してリスク回避のドル売り・円買いが優勢となった。その後、米債利回りの上昇を意識してドル買いが再燃。

ユーロ・ドルは、1.1815ドルまで急伸後、1.1744ドルに反落して1.1746ドルで引けた。ドラギECB総裁やノボトニー・オーストリア中銀総裁のタカ派発言を受けて、ユーロ圏の金利先高感を受けたユーロの買戻しに拍車がかかった。その後、米債利回りの上昇を受けたドル買いに伸び悩んだ。ユーロ・円は、132円35銭から133円07銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.3167ドルまで上昇後、1.3111ドルまで反落。ドル・スイスは、0.9580フランから0.9651フランまで上昇した。

■NY原油:続伸で72.08ドル、増産観測は台頭せず

NY原油先物11月限は続伸(NYMEX原油11月限終値:72.08 ↑1.30)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+1.30ドルの72.08ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時72.74ドルまで買われた。産油国による増産観測は後退し、需給ひっ迫への思惑が再浮上したことから、短期筋などの買いが入ったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.74ドル -0.29ドル(-0.93%)

モルガン・スタンレー(MS) 48.56ドル -0.85ドル(-1.72%)

ゴールドマン・サックス(GS)232.90ドル -2.44ドル(-1.04%)

インテル(INTC) 46.91ドル +0.25ドル(+0.54%)

アップル(AAPL) 220.79ドル +3.13ドル(+1.44%)

アルファベット(GOOG) 1173.37ドル +7.28ドル(+0.62%)

フェイスブック(FB) 165.41ドル +2.48ドル(+1.52%)

キャタピラー(CAT) 154.00ドル -2.38ドル(-1.52%)

アルコア(AA) 41.96ドル -1.83ドル(-4.18%)

ウォルマート(WMT) 94.92ドル -0.98ドル(-1.02%)

スプリント(S) 6.38ドル -0.01ドル(-0.16%)

《DM》

提供:フィスコ

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