本日の注目個別銘柄:昭電工、武田薬、ステラケミファなど

材料
2018年9月26日 16時09分

<6624> 田淵電 204 +50

ストップ高。ダイヤモンド電機から支援を受けることで合意したと発表している。出資金額や比率は未定だが、2019年1月までに出資を受けるもよう。株式価値は希薄化することになるが、事業再生ADRを申請中で明日に債権者会議の開催が予定されていたなか、信用力の高まりで銀行からの支援も受けやすくなるとみられ、再建が進展するとの期待感が先行する形に。また、資本提携による業務面でのシナジー効果なども期待。

<6218> エンシュウ 1630 +220

急反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の6.1億円から7.5億円に、通期では12.5億円から19.5億円に上方修正。売上高は想定を下振れるものの、原価低減効果が想定以上に顕在化する見込みのようだ。第1四半期から収益性の改善は確認されていたが、工作機械受注全般に陰りがみられ始めていたなか、想定以上の大幅上方修正とポジティブに捉えられている。

<2918> わらべ日洋 2078 -247

急落で下落率トップ。前日に発表した業績予想の下方修正が悪材料視されている。上半期営業利益は従来予想の30億円から16.9億円に、通期では40億円から15億円に減額修正へ。水産加工品の取扱高の下振れ、エネルギー価格や物流費の想定以上の上昇が響く。食品関連事業も下期にかけて下振れるもよう。下振れ懸念はあったものの、とりわけ下半期にかけての収益悪化は想定以上と捉えられている。

<7606> Uアローズ 4630 +240

大幅反発。ジェフリーズ証券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を5200円としている。人手不足を背景に女性が労働市場へ復帰する動きが強まっているが、この社会的潮流は同社にとって追い風と評価しているもよう。職場復帰の際、ファッショントレンドが大幅に変わっていることから、新たに衣料品を調達する必要性があると判断している。今通期の営業利益は市場コンセンサスを約9%上振れるとみているもよう。

<7201> 日産自 1054.5 -45.5

大幅続落。9月末の配当権利落ちにより、処分売りの動きが優勢となっている。今期予想配当利回りは前日終値ベースで5.2%と上場企業のなかでは極めて高水準、足元では権利取りの動きが優勢となっていた。また、日米首脳会談を控えていることで自動車関税問題に対する警戒感も強まっており、より処分売りの動きが急がれる形でもあるようだ。

<9740> CSP 5120 +700

ストップ高。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は14.1億円から19.2億円に、通期では25.2億円から30.8億円に増額修正している。臨時警備が想定以上に発生したほか、大型警備における諸経費が想定を下回っているもよう。また、年間配当金も従来予想の32円から36円にまで引き上げている。好決算期待は高かったが、一段の業績変化率の高まりをポジティブに捉える動きが先行。

<3401> 帝人 2139 -116

大幅反落。ジェフリーズ証券では投資判断「アンダーパフォーム」継続で、目標株価を1750円から1650円に引き下げている。ポリカーボネートの価格が直近2カ月で約20%下落しており、今期の業績予想を下方修正しているもよう。営業利益は730億円予想から620億円に引き下げへ。また、19年後半から20年にかけて新規能力立ち上がりに伴い、業界全体の稼働率は低下するとも見込んでいる。

<4004> 昭電工 6080 +270

大幅反発。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続で、目標株価を6800円から8360円に引き上げ、化学・繊維セクターのトップピックの一つと評価している。黒鉛電極の国内外での市況高騰・マージン拡大により、19年12月期も2ケタの増益が続くと予想しているもよう。19年12月期営業利益は従来予想の1780億円から2130億円に上方修正している。

<4502> 武田薬 4835 +78

大幅続伸。大和証券では目標株価を6000円から5600円に引き下げた一方、投資判断は「3」から「2」に格上げした。シャイアー買収完了後、同効果を詳しく説明し、統合作業も順調に進めば、不透明感は後退して割安感が着目されやすくなり、株価回復期待が大きいと考えている。シャイアーの買収によって当面の売上・粗利は大幅増となる見込みで、研究開発費は中期的に年5000億円程度まで引上げが可能とみている。

<4109> ステラケミファ 4215 +210

大幅続伸で6月18日の高値を更新している。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」を継続で、目標株価を4380円から4770円に引き上げている。事業環境の好転を考慮すると、今期の会社側利益計画は保守的と判断しているもよう。半導体向け需要が好調であるほか、立ち上がりが遅れていたリチウムイオン電池向け添加剤の出荷も本格化しているようだ。今期営業利益は会社計画26億円に対して45億円を予想。

《US》

提供:フィスコ

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