話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファストリ、コマツ、トヨタ

注目
2018年9月28日 15時16分

■日経レバ <1570>  23,500円  +610 円 (+2.7%)  本日終値

NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が一時600円を超える上昇、売買代金は東証1部上場銘柄で断トツとなっているソフトバンクグループ<9984>の倍以上をこなしており、物色人気の高さを反映している。きょうの東京株式市場では、前日の米株高や為替の急速な円安を追い風にリスク選好の流れが強まり、日経平均が1月23日の年初来高値2万4129円を上回った。大きなフシ目を突破したことで強気相場の色彩が一段と強まるなか、日経平均株価にリンクするETFでボラティリティが高い日経レバは、個人投資家を中心とした短期筋の買いを呼び込んだ。

■マニー <7730>  5,540円  +140 円 (+2.6%)  本日終値

マニー<7730>が反発。27日の取引終了後、18年8月期の期末配当を従来予想から4円増の24円とすると発表したことが好感された。中間期で18円配当を行っており、年間配当は42円(前の期比8円増)となる予定だ。同社は連結配当性向30%台とすることを基本にしており、中長期的には40%を目指している。この方針と財務状況を考慮したうえで、増配を決定した。

■ファーストリテイリング <9983>  57,920円  +1,200 円 (+2.1%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が大幅高。全体相場はリスクを取る動きが一気に強まり、日経平均は先物主導で急上昇し1月23日の年初来高値2万4129円を上回った。裁定買いを絡め強気相場が加速するなか、値がさで日経平均寄与度の高い同社株はひと際上げ足が目立っている。前引け段階で日経平均を70円強押し上げている。

■コマツ <6301>  3,456円  +59 円 (+1.7%)  本日終値

コマツ<6301>が4日ぶり反発。ここ米中間の貿易摩擦が激化するなか中国関連株の代表格である同社株は利益確定売り圧力に押されていたが、目先調整一巡から再浮上の動きをみせている。28日に日本建設機械工業会が発表した8月の建設機械出荷額は外需が牽引し前年同月比14.3%増の2159億円と好調、これが同社株にポジティブ材料となった。外需は、石炭や鉄鉱などの資源需要が旺盛なことや、中国やインドなどのインフラ投資拡大が中期的な追い風となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,095円  +87 円 (+1.2%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が反発。ここ7000円大台近辺で売り物を吸収していたが、再び上値を試す展開となっている。FRBによる利上げ継続路線が改めて意識されるなか外国為替市場ではドル買いの動きが進み、1ドル=113円40銭前後まで急速にドル高・円安が進行、これを受けて輸出採算改善期待から買いが先行した。同社の通期想定為替レートは1ドル=106円で、実勢よりも7円以上円高に設定されており業績増額要因として意識される。このほか、日産自動車<7201>やホンダ<7267>など為替感応度の高い自動車株は総じて堅調な値動きとなった。

■レオパレス21 <8848>  633円  +7 円 (+1.1%)  本日終値

27日、レオパレス21 <8848> が発行済み株式数の3.09%にあたる780万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は10月15日。

■日産化学 <4021>  6,000円  +50 円 (+0.8%)  本日終値

日産化学<4021>は反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を4530円から5710円へ引き上げており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同証券によると、原料高の影響を受けづらく、収益性の高い光配向膜やARCが増加している機能性材料事業が堅調に推移していることや、自社開発品で高い利益率を誇る動物薬原体フルララネルが拡大基調を継続しており、同社業績拡大への安心感につながっていることなどを評価。19年3月期の営業利益予想を380億円から385億円へ上方修正している。

■王子ホールディングス <3861>  825円  +5 円 (+0.6%)  本日終値

王子ホールディングス<3861>が反発し年初来高値を更新。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「王子ホールディングス(HD)傘下のグループ2社は段ボール原紙と段ボール製品の価格を引き上げる」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、古紙や重油など原燃料価格の上昇を転嫁するのが狙いとしており、同事業の採算改善につながるとの見方が買いにつながっているもよう。11月1日出荷分から値上げするとあり、値上げは約1年ぶりとなる。

■タチエス <7239>  1,700円  -160 円 (-8.6%)  本日終値  東証1部 下落率3位

タチエス<7239>は大幅反落。27日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を80億円から68億円(前期比21.5%減)へ、純利益を60億円から27億円(同67.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。国内販売を中心に増収が見込まれることから売上高は2950億円から2980億円(同0.9%増)へ上方修正したものの、中南米での得意先の洪水に伴う操業停止による影響や、新興国通貨安に伴う為替差損の発生などが利益を押し下げるとしている。

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