話題株ピックアップ【夕刊】(2):富士急、クックパッド、ソフトフロン
■富士急行 <9010> 3,505円 -210 円 (-5.7%) 本日終値 東証1部 下落率7位
富士急行<9010>が続落。9月28日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、純利益を27億円から18億4000万円(前年同期比29.4%減)へ下方修正したことが嫌気されている。保有するスルガ銀行<8358>の株価が大幅に下落したことで、投資有価証券評価損を特別損失として計上することが要因という。なお、売上高は295億円(同3.5%増)、営業利益は45億6000万円(同5.9%増)の従来見通しを据え置いている。
■クックパッド <2193> 450円 -6 円 (-1.3%) 本日終値
クックパッド<2193>が続落。9月28日の取引終了後、18年12月期の期末配当から剰余金の配当は行わない方針に変更すると発表しており、これが売り材料視されている。同社では、17年からの10年をさらなる大きな成長のための事業基盤づくりに再度注力する「投資フェーズ」としており、事業拡大に向けた投資を優先するとしている。
■ソフトフロン <2321> 160円 +50 円 (+45.5%) ストップ高 本日終値
ソフトフロントホールディングス<2321>が後場急伸し、ストップ高。同社はきょう、人との自然な会話を実現する(AI)プラットフォーム「commubo(コミュボ)」を製品化したと発表。これが材料視されているようだ。同社は、コールセンター用パッケージ「commubo for コールセンター」と、自然AIクラウドAPI「commubo connect(コミュボ コネクト)」を製品化し、きょうから提供を開始。「commubo connect」では、テレマーケティングや企業電話受付、予約受付、教育、介護などの分野での利用を想定している。また、この日は、子会社のデジタルポストが、TRUSTDOCK(東京都千代田区)の犯罪収益移転防止法に準拠したKYC/本人確認において、TRUSTDOCKのe-KYC/本人確認APIサービスと、デジタルポストの郵送API「PAPIRS(パピルス)」の連携を完了したことも発表している。
■テラ <2191> 357円 +80 円 (+28.9%) ストップ高 本日終値
テラ<2191>がストップ高。9月28日の取引終了後、予定している過年度の有価証券報告書の訂正報告書について、監査を行う公認会計士が決定したと発表しており、これを好感した買いが入っている。これにより、今後は過年度の有価証券報告書の訂正に関する検討および必要な訂正作業を進めるとしており、過年度の訂正有価証券報告書の提出時期については、遅くとも第2四半期報告書の提出期限である10月15日までには提出する予定としている。
■フュートレック <2468> 672円 +100 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値
フュートレック<2468>がストップ高。音声認識システムの開発を手掛けており、業績は低迷しているもののその技術力に対する期待は大きい。前週末28日取引終了後、貨幣処理機大手のグローリー<6457>が同社にTOB(株式公開買い付け)を実施し、資本・業務提携することを発表。TOBは計2回実施する予定で、第1回の買い付け価格は1株569円で筆頭株主の藤木英幸氏から取得。第2回は一般株主から1株当たり770円で取得する方針で、株価はこれにサヤ寄せる展開となっている。
■ホロン <7748> 1,371円 +191 円 (+16.2%) 本日終値
ホロン<7748>が急騰。商い増勢のなか一時250円以上の上昇をみせ1200円台半ばのもみ合いから離陸、25日移動平均線とのマイナスカイ離も一気に解消した。米株市場でインテルやエヌビディア、ザイリンクスなどの半導体大手が上昇指向にあり、東京市場でも日経平均が新値圏に突入するなか、最出遅れセクターとして半導体関連への見直し機運が漂い始めている。大型株は需給悪からまだ上値が重いものの、中小型化の半導体周辺株には継続的な買いが流入している。そのなか、フォトマスクの寸法を測定する半導体電子ビーム検査装置を手掛ける同社は時価総額50億円未満の小型株として足の速さが着目されている。19年3月期第1四半期(4~6月)期は営業利益段階で3億6900万円(前年同期は8900万円の赤字)と好調で、通期計画に対し約97%の進捗率を達成している。
■FVC <8462> 1,048円 +103 円 (+10.9%) 本日終値
フューチャーベンチャーキャピタル<8462>が後場一段高。この日午後の日経電子版で、出資先のZMP(東京都文京区)が「自律移動ができる台車『キャリロ』を中国で販売する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っているようだ。記事によると、豊田通商<8015>を通じて11月に上海で開かれる展示会に出展するのを皮切りに、営業活動を始めるという。物流関連業界などからの引き合いが期待されている。
■オークファン <3674> 888円 +80 円 (+9.9%) 本日終値
オークファン <3674> [東証M]が続急伸。9月28日大引け後、株主優待制度の新設と自社株買い実施を発表しており、株主還元の強化を好感する買いが向かった。新設する株主優待制度では、毎年9月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、ECサイト「ネットプライス」で利用できる優待割引券を贈呈する。割引券の金額は保有株数300株以上500株未満で1000円相当、500株以上で2000円相当となる。優待制度は18年9月末時点の対象株主から開始する。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.01%にあたる10万株(金額で8000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表。買い付け期間は10月1日から次期株主総会終結日までとなる。
■ネオス <3627> 945円 +85 円 (+9.9%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ネオス<3627>が続急伸、8月27日につけた869円を大きく上回り930円台まで上値を伸ばし、2014年8月以来、約4年ぶりの高値圏に浮上した。現引き停止解除日となった前週末28日に急反騰で上値追いを再開、この流れを週明けも引き継ぎ、投機資金の流入が加速している。法人向けネットサービス支援事業が好調で19年2月期は営業損益段階からの黒字化を見込むが、会社側見通しは上振れの公算が大きい。人工知能(AI)ロボットやIoTのハード分野を手掛けるジェネシスHDの連結子会社化で業容拡大、ジェネシスHDを通じてソースネクスト<4344>の「ポケトークW」の製造を受託するなど早速収益貢献に向けた一歩を踏み出している。なお、ソースネクストの株価も前週を境に一気に上昇加速となっており、これに連動する動き。
■みらいワークス <6563> 6,350円 +550 円 (+9.5%) 本日終値
みらいワークス<6563>が大幅続伸。同社はきょう、フリーランスを中心としたRPAプロフェッショナル人材に特化した新マッチングサービス「RPAプロフェッショナルズ.jp」の提供を開始したことを明らかにした。「RPAプロフェッショナルズ.jp」は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入・展開を検討する企業に、業務委託や人材派遣、人材紹介という形態で案件を受注し、即戦力のRPAプロフェッショナル人材を選定し、RPAの導入・展開を支援するサービス。また、現在市場で枯渇しているといわれるRPAプロフェッショナル人材も育成する。
株探ニュース