【↑】日経平均 大引け| 続伸、NAFTA合意や円安進行で新値街道 (10月1日)
始値 24173.37
高値 24306.54(11:17)
安値 24123.50(09:06)
大引け 24245.76(前日比 +125.72 、 +0.52% )
売買高 12億1087万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4411億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、イタリア財政不安も円安などを味方に新値街道
2.為替は1ドル=113円90銭前後まで円安進行、主力株中心に追い風
3.米国とカナダのNAFTA合意がポジティブ作用、外国人買いを誘導
4.沖縄県知事選の結果も影響限定的で内閣改造などへの期待感が支える
5.予想下回る日銀短観も影響軽微、ただ値下がり数は値上がりを超える
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは18ドル高と小幅に続伸した。イタリア財政懸念が重荷もインテルやボーイングへの見直し買いが入り指数を押し上げた。
週明けの東京市場では終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は目先筋の利益確定売りを吸収し、2万4300円台まで上値を伸ばす場面があった。
名実ともに下期相場入りとなった1日の東京市場は、前週末の流れを引き継ぎリスク選好ムード。前週末の欧州株市場がイタリアの財政赤字に対する不透明感を嫌気して売られたものの、米国株市場が底堅さをみせたことや、外国為替市場で1ドル=113円90銭前後まで円安が進んだことが追い風材料となった。米国とカナダの間でNAFTA(北米自由貿易協定)見直しが合意したことも投資マインドにポジティブに作用し外国人買いを呼び込んだ。一方、本日寄り前に発表された日銀短観で大企業・製造業DIが市場予想を下回ったが、影響は限定的。また、沖縄県知事選の結果についてもネガティブな反応は限られ、明日に予定される内閣改造や党役員人事に期待する形で買いが続いた。ただ、東証1部の値下がり銘柄数が値上がりを上回り、売買代金もやや減少している。
個別では、売買代金首位の任天堂<7974>が上昇したほかファーストリテイリング<9983>も買い優勢。東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>も堅調。安川電機<6506>が高く、太陽誘電<6976>も値を上げた。伊藤忠商事<8001>も物色人気に。ランドビジネス<8944>、オプティム<3694>がストップ高に買われ、ネオス<3627>は活況高。GMOペイメントゲートウェイ<3769>も上昇した。
半面、ソニー<6758>が冴えず、武田薬品工業<4502>も軟調。トヨタ自動車<7203>もやや売りに押された。アジアパイルホールディングス<5288>、ハピネット<7552>が急落、ハニーズホールディングス<2792>、エムアップ<3661>も大きく値を下げた。ライト工業<1926>、市光工業<7244>、アイシン精機<7259>なども下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、テルモ <4543> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約71円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はヤマハ <7951> 、武田 <4502> 、ソフトバンク <9984> 、ソニー <6758> 、ヤマトHD <9064> 。押し下げ効果は約22円。
東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)卸売業、(3)繊維製品、(4)石油石炭製品、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)空運業、(3)非鉄金属、(4)輸送用機器、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△フュトレック <2468> [東証2]
グローリー <6457> がTOBを発表。
△オークファン <3674> [東証M]
上限10万株の自社株買いと株主優待新設を発表。
△Aiming <3911> [東証M]
マーベラスとスマホゲームを共同開発へ。
△sMedio <3913> [東証M]
ウエストHD <1407> [JQ]と業務提携で基本合意。
△Sワイヤー <3929> [東証M]
子会社がインスタ投稿向けハッシュタグAI分析ツールを開発。
△富士ソSB <6188> [JQ]
10月5日付で東証2部へ市場変更。
△みらいWKS <6563> [東証M]
「RPAプロフェッショナルズ.jp」の提供開始。
△伊藤忠 <8001>
今期最終を11%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も9円増額。
△オークワ <8217>
上期経常が2.2倍増益で着地・6-8月期も71%増益。
△FVC <8462> [JQ]
「ZMPが自律移動台車を中国で販売」との報道。
▼ハニーズHD <2792>
6-8月期(1Q)最終は赤字転落で着地。
▼アジアパイル <5288>
公募増資による希薄化を懸念。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ランビジネス <8944> 、(2)オプティム <3694> 、(3)ネオス <3627> 、(4)GMO-PG <3769> 、(5)ソフトブレン <4779> 、(6)Jエレベータ <6544> 、(7)MDV <3902> 、(8)伊藤忠 <8001> 、(9)サイバーコム <3852> 、(10)チェンジ <3962> 。
値下がり率上位10傑は(1)アジアパイル <5288> 、(2)ハピネット <7552> 、(3)ERIHD <6083> 、(4)ハニーズHD <2792> 、(5)三井ハイテク <6966> 、(6)エムアップ <3661> 、(7)富士急 <9010> 、(8)ライト <1926> 、(9)バロック <3548> 、(10)ティアック <6803> 。
【大引け】
日経平均は前日比125.72円(0.52%)高の2万4245.76円。TOPIXは前日比0.71(0.04%)高の1817.96。出来高は概算で12億1087万株。東証1部の値上がり銘柄数は958、値下がり銘柄数は1079となった。日経ジャスダック平均は3851.03円(19.54円高)。
[2018年10月1日]
株探ニュース