【杉村富生の短期相場観測】 ─ 先人は「嵐のときは動くな!」と教えているが…

市況
2018年10月14日 9時15分

「先人は『嵐のときは動くな!』と教えているが…」

●肝要なのは「ショック安に巻き込まれないこと」?

“嵐”(株価暴落)は突然に襲来する。マーケットではこれをショック安という。ちなみに、ショック安とは「予期せぬ出来事」だ。相場巧者の是川銀蔵氏は「コンスタントに“利”を確保するためにはショック安に巻き込まれないことが大切」が口グセだった。まあ、「予期せぬ出来事」を事前にどう回避するか、これが素人(しろうと)には難しいのだが……。

ニューヨーク市場は暴落だ。10日のNYダウは831ドル(3.15%)安の2万5598ドル、NASDAQ総合株価指数は315ポイント(4.08%)安の7422ポイントだった。久々の大幅安である。投資家の皆さんの多くが衝撃を受けていると思う。

この日は長期金利の上昇に加え、ムニューシン財務長官が「中国は人民元を不当に安く誘導している。調査を行う」と発言、米中貿易摩擦の激化(世界景気の減速→2020年の企業業績の不透明感)をイヤ気した格好だ。利食い急ぎもあろう。ヘッジファンドの暗躍もある。ただ、ちょっと下げすぎではないか。

●足元は悪材料が続出している状況だが……

日本の株式市場にとってはニューヨーク市場の暴落に加え、上海市場の急落、円高進行(1ドル=112円そこそこ)が痛い。投資マネーは、世界的にリスク回避の姿勢を鮮明にしている。ネットトレーダーは広範囲に追い証が発生、投げ(強制弁済)を余儀なくされている。

さて、こんな状況下で、投資家としてはどう対応するべきだろうか。先人は「嵐のときは動くな!増水時の川底の金貨は拾うな!」と教えている。まあ、これが一般的にはセオリーだろう。しかし、肝要なのはリスクを取る勇気である。この世界は「3%の勝者に、97%の敗者」といわれている。少数意見に耳を傾けよ!という。

すなわち、ほぼ全員が弱気に傾いているいまこそ、逆に突っ込み買いのチャンスではないか。こんな局面では理屈は無用だ。悪材料が続出している?いや、だから急落しているのだ。古来、材料はあとから貨車に乗ってやってくる!と。悪材料は株価が言わしている面もある。

何を狙う。筆者が7~8年ずっと追いかけ、株価の動きを熟知している青山財産ネットワークス <8929> [東証2]、スマートバリュー <9417> [東証2]の突っ込み買いはどうか。さらに、レンゴー <3941> 、エコモット <3987> [東証M]、ソースネクスト <4344> の押し目は買える。

2018年10月11日 記

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.