本日の注目個別銘柄:国際帝石、レノバ、ピジョンなど

材料
2018年10月16日 15時45分

<6058> ベクトル 1900 -314

急落。前日発表の第2四半期決算が売り材料視された。累計営業益は14.5億円で前年同期比11.8%増、従来予想の17億円を下回る着地に。検索エンジンの表示順位変更などの影響によりWebメディアの広告収入が想定を下回ったこと、ダイレクトマーケティング事業における重点的な広告宣伝費の投入などが業績下振れに影響した。通期計画の38億円、前期比25.6%増は据え置いているが、下振れも想定される状況に。

<8933> NTT都市 1594 +300

ストップ高。NTTの子会社であるNTT-SHがTOBを実施すると発表している。TOB価格は1680円、買い付け予定数の上限は設けておらず、NTTによる完全子会社化が目的となる。買付期間は10月16日から11月27日まで、TOB成立後に同社は上場廃止となる。TOB価格への完全サヤ寄せを目指す展開に。なお、野村不HD<3231>など不動産の一角には、再編期待の流れが波及する状況にもなっている。

<1605> 国際帝石 1434.0 +53.0

大幅続伸。米国とサウジの緊張感の高まりは、トランプ大統領がサウジに対する批判を弱めたことでやや後退する形になっているが、依然として原油市況の先高感につながるとの見方も残っているもよう。また、SMBC日興証券では石油セクターのカバレッジを開始して、同社に関しては投資判断「1」、目標株価1660円としている。イクシスの利益貢献が始まり、株主還元強化が続くなどとみているようだ。

<3087> ドトル日レス 2037 +119

大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、累計営業利益は58.3億円で前年同期比7.9%減益、従来予想の63.4億円を下回り減益決算となった。ただ、第1四半期は同14.5%減益と低調なスタートであったことから、業績下振れは織り込み済み、前日に大きく下落した反動もあって悪材料出尽くし感が優勢となっているようだ。なお、人員確保やアルバイトの時給増など人件費の増加が主な減益要因となっている。

<9519> レノバ 1168 +100

急反発。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続、目標株価を950円から1610円に引き上げた。苅田及び徳島での75MWバイオマス発電所事業を業績予想に織り込めるようになったことが、目標株価引き上げの背景としている。再生可能エネルギーの多電源化による発電総量の拡大、大型再生可能エネルギー発電所開発における高い比較優位性、海外への事業展開などから、株価の上昇余地はさらに高まっていくと判断。

<9997> ベルーナ 1179 -83

大幅反落。前日に発表した9月の月次動向が嫌気されているもよう。連結売上高は前年同月比5.3%減となり、26ヵ月ぶりの前年割れとなっているようだ。一部のカタログ発行を10月に後ろ倒ししたことで総合通販事業が2ヵ月連続で2ケタ減となったほか、前月まで急拡大した店舗販売事業の伸び率縮小、前年の販売用不動産の売却一巡などが背景となる。

<3810> サイバーS 1540 -500

ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、売上高は前年同期比74.6%増と大きく拡大したものの、営業損益は0.9億円の赤字で同0.7億円の損益悪化となった。広告宣伝費など販売管理費の増加が響いた。前期まで収益の急回復が続いていたこと、クレーンゲームアプリ「トレバ」の筐体の増台が進んでいたことから、損益悪化は想定外との見方が強まっている。

<7956> ピジョン 5290 -470

急落。中国事業への警戒感が強まっているようだ。先週末に海外事業のスモールミーティングが開催されているもよう。海外証券では、中国事業については短期的に注意が必要と指摘している。中国の市場環境は急激に変化しているとのコメントがあったとみられる。店舗の売上は下がっており、ECの売上の伸びも鈍化し、市場に一時的に製品が溜まり始めているとされているようだ。

<6418> 日金銭 1096 -69

大幅続落。前日に業績予想を上方修正した。上期営業益は7億円から9.5億円に、通期では12億円から15.5億円に増額、為替差益の発生もあって、経常利益は上期が8億円から14億円に、通期では13億円から18億円に増額した。カジノホールの設備投の回復、再構築プランの奏効による利益率の上昇が背景。ただ、第1四半期営業益は7.4億円で上期従来計画を上回っていたことから、今回の上振れは想定線との見方に。

《US》

提供:フィスコ

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