18日の香港市場概況:ハンセン0.03%安で反落、マカオ・香港銘柄は逆行高

市況
2018年10月18日 18時00分

休場明け18日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比7.71ポイント(0.03%)安の25454.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は61.57ポイント(0.60%)安の10136.76ポイントとそろって反落した。売買代金は877億6600万香港ドルにやや拡大している(16日の売買代金は758億8300万香港ドル)。

買い先行後に売られる流れ。米中企業の業績期待が強まるなか指数は小高くスタートしたものの、上値は重く、売りが徐々に優勢となった。中国景気の鈍化懸念がくすぶり、本土株が急反落したことが逆風となっている。また、原油相場の下落も嫌気された。WTI原油先物は時間外取引で続落し、約1カ月ぶりの安値水準で推移している。

業種別では、石炭や石油のエネルギー関連が安い。エン州煤業(1171/HK)が5.8%、中国神華能源(1088/HK)と中国中煤能源(1898/HK)がそろって2.7%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が4.3%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.0%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.5%ずつ値を下げた。

中国自動車セクターも下落が目立つ。華晨中国汽車HD(1114/HK)が8.0%安、北京汽車(1958/HK)が6.3%安、東風汽車集団(489/HK)が3.4%安、吉利汽車HD(175/HK)が2.4%安、長城汽車(2333/HK)が2.2%安、広州汽車集団(2238/HK)が2.0%安で引けた。今年9月の新車販売が3カ月連続のマイナス成長に落ち込むなか、業績に対する懸念が改めて広がっている。

非鉄やセメント、鉄鋼など景気動向に敏感な素材セクターもさえない。中国アルミ(2600/HK)が2.9%安、江西銅業(358/HK)が2.2%安、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が2.9%安、華潤水泥HD(1313/HK)が1.6%安、鞍鋼(347/HK)が3.1%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.6%安と値を下げた。

半面、マカオ・カジノと香港系不動産セクターはしっかり。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.2%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.0%高、領展房地産投資信託基金(823/HK)が3.2%高、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.2%高で取引を終えている。このほか、物流会社の絲路物流HD(988/HK)が24.1%高、バス会社の冠忠巴士集団(クォーンチュン・バス:306/HK)が2.5%高と上げが目立った。域内経済の活性化期待が強まっている。珠海(広東省)、香港、マカオを結ぶ「港珠澳大橋」の開通式典は23日に開催される予定だ。

一方、本土マーケットは急反落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.94%安の2486.42ポイントで取引を終えた。一昨日に付けた年初来安値を下回り、約3年11カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。エネルギー株が下げを主導し、運輸株、インフラ関連株、金融株、自動車株、消費関連株、医薬株、ハイテク株、不動産株など幅広く売られた。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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