【投資部門別売買動向】海外勢が現先合算で1.5兆円売り越す一方、個人が買い向かう (10月第2週)

市況
2018年10月20日 6時50分

●海外勢による現物・先物合算で1.5兆円の巨額な売り越しで 日経平均が急落する中、個人が果敢に買い向かう

東証が18日に発表した10月第2週(9日~12日)の投資部門別売買動向によると、米長期金利上昇を引き金とした米株急落を発端する世界株安連鎖で日経平均株価が前週末比1089円安と急落したこの週は、海外投資家が4週ぶりに売り越した。売越額は3290億円と9月1週以来およそ1ヵ月ぶりの大きさだった。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経平均先物とTOPIX先物の合計で2週ぶりに売り越し、売越額は1兆1987億円に達した。現物と先物の合算では1兆5277億円と巨額な売り越しとなった。株価急落の主因とみられていたヘッジファンドなどの海外勢の売りが確認された格好だ。証券会社の自己売買部門が2週連続で売り越し、売越額は3798億円と前週の2488億円から大きく膨らんだ。

一方、個人投資家は2週連続で買い越し、買越額は前週比28.6倍の6023億円に急拡大した。今年2月の急落時にも7458億円を買い越しており、約8ヵ月ぶりの高水準となった。逆張り投資志向の強い個人投資家が果敢に買い向かった。投資信託部門は4週ぶりに買い越し、買越額は1047億円だった。

海外投資家による現物と先物の合算で1兆5277億円の巨額な売り越しで 日経平均が急落する中、個人投資家が果敢に買い向かった格好だ。

■投資部門別売買代金差額 (10月9日~12日)

東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全50社)]

※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

  海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )

10月 ―――

第2週    ▲3,290   ▲731   6,023 [  3,742  2,280 ] 22,694円 ( -1089 円)

第1週     5,757  ▲1,505    210 [ ▲1,076  1,286 ] 23,783円 ( -336 円)

9月 ―――

第4週     3,770   ▲582  ▲3,363 [ ▲2,936  ▲427 ] 24,120円 ( +250 円)

第3週     2,770   ▲644  ▲6,698 [ ▲4,862 ▲1,836 ] 23,869円 ( +775 円)

第2週    ▲2,819    275  ▲2,203 [ ▲1,636  ▲567 ] 23,094円 ( +787 円)

第1週    ▲5,279    287   3,697 [  2,243  1,453 ] 22,307円 ( -558 円)

8月 ―――

第5週      483   ▲476  ▲2,363 [ ▲1,754  ▲608 ] 22,865円 ( +263 円)

第4週     ▲840   ▲160   ▲437 [  ▲226  ▲210 ] 22,601円 ( +331 円)

第3週    ▲3,449   ▲145   2,254 [  1,650   603 ] 22,270円 ( -27 円)

第2週     ▲347    394    289 [   18   270 ] 22,298円 ( -227 円)

第1週     ▲672    970    670 [  ▲204   874 ] 22,525円 ( -187 円)

7月 ―――

第4週      859    52  ▲2,186 [ ▲1,941  ▲244 ] 22,712円 ( +14 円)

第3週      319    301   ▲863 [ ▲1,062   198 ] 22,697円 ( +100 円)

第2週     3,248   ▲21  ▲2,459 [ ▲1,930  ▲528 ] 22,597円 ( +809 円)

第1週     ▲313    997    633 [   798  ▲165 ] 21,788円 ( -516 円)

6月 ―――

第4週    ▲2,857   2,156    700 [   357   343 ] 22,304円 ( -212 円)

第3週    ▲4,306   1,452   2,115 [  1,468   646 ] 22,516円 ( -334 円)

第2週      317   ▲307  ▲1,426 [ ▲1,630   204 ] 22,851円 ( +157 円)

第1週      205   1,118  ▲3,059 [ ▲2,404  ▲654 ] 22,694円 ( +523 円)

※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。

※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。

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