前週末19日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2018年10月22日 5時20分

■ジャパンフーズ <2599>  1,240円 (-152円、-10.9%)

東証1部の下落率トップ。ジャパンフーズ <2599> が急落。同社は18日に業績修正を発表。19年3月期の連結経常利益を従来予想の10.6億円→6.5億円(前期は9.5億円)に38.7%下方修正し、一転して32.2%減益見通しとなったことが嫌気された。

■ヤマダ電機 <9831>  533円 (-38円、-6.7%)

東証1部の下落率7位。ヤマダ電機 <9831> が急反落。18日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆7120億円から1兆6440億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を721億円から294億円(同24.2%減)へ、純利益を448億円から153億円(同48.6%減)へ下方修正し、一転して減益予想としたことが嫌気された。全国各地での豪雨、台風、地震の発生や記録的な酷暑の影響で売上高が予想を下回っていることに加えて、在庫適正化による仕入れ絶対額の減少とセルアウトへの在庫、仕入れの見直し改革の実施や、ネットとリアル(店舗)の融合に伴う売り上げ・粗利・ポイントの最適化のための実験(4月~7月)を行ったことが影響する。また、既存の家電住まいる館の新フォーマットへの再改装・再々改装の実施や、店舗建て替え(仮店舗への移転や一時休業)なども響いたとしている。

■Aiming <3911>  390円 (-27円、-6.5%)

Aiming <3911> [東証M]が4日ぶり急反落。18日の取引終了後、スクウェア・エニックス(東京都新宿区)との共同プロジェクトであるスマートフォン向けゲーム「ゲシュタルト・オーディン」の配信を開始したと発表したが、全般相場が下落していることもあって、好反応は限定的のようだ。「ゲシュタルト・オーディン」は、プレイヤーが「異世界に召喚された次代のオーディン候補」となり、主神オーディンと邪神ロキの対立を背景に、オーディンの後継を争って戦うクロスオーバーRPG。プレイヤーは、戦闘に同行してくれる頼もしい仲間「バディ」、英雄たちの力を呼び出す「召喚」、瞬時に圧倒的な力を発揮する「変身」を駆使して、数々の強敵や英雄を打ち倒していく内容となっているという。

■ハーモニック <6324>  3,300円 (-195円、-5.6%)

ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]が続急落し年初来安値を更新。18日の取引終了後に発表した第2四半期(7-9月)受注高が、61億8300万円で前年同期比57.6%減となったことが嫌気された。主に中国で、家電・通信・コンピューター業界で使われる小型ロボット向け、半導体製造装置向け、フラットパネルディスプレー製造装置向け減速装置に対する発注調整が継続したことが主な要因としている。なお、第2四半期累計では、受注高は157億3000万円で前年同期比51.7%減だった。

■フライト <3753>  1,431円 (-78円、-5.2%)

フライトホールディングス <3753> [東証2]が急反落。18日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が7億円から6億1000万円(前年同期比42.0%減)へ、営業損益が1億8000万円の赤字から2億5000万円の赤字(前年同期6300万円の黒字)へ、最終損益が1億9000万円の赤字から2億2000万円の赤字(同5700万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。多機能モバイル決済端末「Incredist Premium(インクレディスト・プレミアム)の大口案件の一部が9月納品から10月納品に変更になり、売り上げが第3四半期に計上されることが要因としている。

■コマツ <6301>  3,074円 (-99円、-3.1%)

コマツ <6301> 、日立建機 <6305> など建機株が安い。ここにきて中国景気減速懸念が再び浮上しており、前日に上海株指数は3%近い下げで3年11ヵ月ぶりの安値圏に沈んでいる。米国株市場でも建機大手のキャタピラーが大幅安となったが、東京市場でも中国向け売上比率の高く、中国関連の代表的な銘柄であるコマツや日立建機に売りがかさんでいる。外国為替市場で一時1ドル=112円を下回る円高方向に振れていることも海外売上高比率が8割におよぶ両銘柄にとって、リスクオフの流れを助長する形となった。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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