19日の米国市場ダイジェスト:まちまち、ハイテク株に売りが広がる

市況
2018年10月22日 7時32分

■NY株式:まちまち、ハイテク株に売りが広がる

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は64.89ドル高の25444.34、ナスダックは36.11ポイント安の7449.03で取引を終了した。朝方は昨日の株価下落を受けた買い戻しが先行したものの、9月中古住宅販売件数が予想を下振れたほか、米長期金利の上昇を嫌気したハイテク株の下落に伴い、引けにかけて上げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や食品・飲料・タバコが上昇する一方で耐久消費財・アパレルや半導体・半導体製造装置が下落した。

決済サービスのペイパル(PYPL)は、モバイル決済「ベンモ』が好調で業績見通しを引き上げ、大幅上昇。家庭用品のプロクター&ギャンブルは、売上高が5年ぶりの大幅増となり、上昇。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスは、決算内容が予想を上振れ、堅調推移。一方で、オークションサイトのイーベイ(EBAY)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、大幅下落。化学メーカーのダウ・デュポン(DWDP)は、農業事業で46億ドルの評価損を計上することを発表し、軟調推移となった。

モルガン・スタンレーが、携帯端末のアップル(AAPL)が運営する「App Store」の7-9月期売上高の成長鈍化を指摘した。中国の景気減速懸念や新作ゲームの認可凍結が主因と分析している。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル買い優勢、米中首脳会談の開催への期待

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円65銭まで上昇後、112円37銭まで反落後、112円54銭で引けた。米中が貿易に関して接触を再開、首脳会談の開催が確認されたためリスク選好のドル買い・円売り優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1457ドルから1.1535ドルまで上昇し、1.1515ドルで引けた。

欧州連合(EU)やイタリア政府が市場鎮静化に努めたことがユーロの買戻しにつながった。イタリアがユーロ、EUに留まることを公約したほか、一部メディアによると、イタリア政府が財政赤字目標を引き下げる可能性を示唆。ユーロ・円は、128円78銭から129円68銭まで上昇した。

ポンド・ドルは、1.3019ドルから1.3104ドルまで上昇した。英国のメイ首相がアイルランド国境問題に関する要求を断念するとの報道で離脱条件で欧州連合するとの期待が広がり、ポンドの買戻しが強まった。ドル・スイスは、0.9953フランから0.9978フランまで上昇した。

■NY原油:

19日のNY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:69.12 ↑0.47)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+0.47ドルの69.12ドルで通常取引を終えた。サウジアラビアの記者失踪事件を巡り、米国との関係が悪化するとの懸念など、地政学的リスクの上昇が買い材料となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.32ドル +0.07ドル(+0.25%)

モルガン・スタンレー(MS) 46.42ドル +0.39ドル(+0.85%)

ゴールドマン・サックス(GS)226.96ドル +2.01ドル(+0.89%)

インテル(INTC) 44.00ドル -0.97ドル(-2.16%)

アップル(AAPL) 219.31ドル +3.29ドル(+1.52%)

アルファベット(GOOG) 1096.46ドル +8.49ドル(+0.78%)

フェイスブック(FB) 154.05ドル -0.87ドル(-0.56%)

キャタピラー(CAT) 131.32ドル -3.62ドル(-2.68%)

アルコア(AA) 38.60ドル -0.25ドル(-0.64%)

ウォルマート(WMT) 97.15ドル +0.98ドル(+1.02%)

スプリント(S) 6.46ドル +0.09ドル(+1.41%)

《SF》

提供:フィスコ

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