米中間選挙までは株式市場の安定化は期待薄か?

経済
2018年10月24日 11時35分

23日の欧米市場では株安を嫌気したリスク回避の円買いが一時活発となった。ただ、クドロー米NEC委員長が「新たな減税案について、中間選挙後に取り組む」と伝えたことや、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「利上げ軌道を停止する理由は少ない」、「リスクは上方、2018年、2019年のGDP成長見通しを引き上げ」などの見方を示しており、株安でも金利先高観は特に後退しなかったことから、リスク回避的な円買いは縮小した。

市場関係者の間からは、「米中間選挙が行われる11月6日までは、米株式市場は不安定な状態が続く可能性がある」との声が聞かれている。今回の中間選挙では民主党による下院支配の可能性が高いとみられており、その場合は法案可決数の減少、立法活動の減速懸念などで株高は一服し、米国金利の先高観はやや後退するとの見方が出ている。金利先高観の後退はドル安の要因となるが、共和党による両院支配の可能性も残されており、米中間選挙の結果が市場に与える影響については予断を持つことは難しくなりそうだ。

《MK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.