千趣会は値下がり率トップ、18年12月期業績予想を下方修正し希望退職者の募集など発表
千趣会<8165>が急落して年初来安値を更新し、東証1部の値下がり率トップとなっている。前週末26日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を1190億円から1125億円(前期比10.7%減)へ、営業損益を70億~60億円の赤字(前期42億8700万円の赤字)へ下方修正しており、これが嫌気されている。
EC販促施策の不振による集客減少で上期業績が悪化したことから、下期は効率的かつ効果的なカタログ配布などの改善施策による売上高の回復を見込んでいたが、足もとの状況から予想水準を確保することは難しいと判断。また、通信販売事業における在庫水準適正化を目的とした廃棄損の計上、処分予定在庫の評価損の計上およびバーゲン販売などで売上総利益率が大幅に悪化してた。また、グループ社員の15%にあたる280人の希望退職者の募集などのリストラ策を実施することも最終利益を押し下げる。
なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高810億2500万円(前年同期比10.3%減)、営業損益44億7600万円の赤字(前年同期27億7700万円の赤字)、最終損益46億2300万円の赤字(同77億8600万円の赤字)だった。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)