清水洋介氏【消えない暴落相場の残像、ここからの株戦略を読む】(2) <相場観特集>

特集
2018年10月29日 19時15分

―高値から3000円急降下で値ごろ感も、依然軟調続く―

日経平均株価は前週1週間で1300円あまりの下落、今月2日に付けた年初来高値からは実に3000円以上も水準を切り下げている。米中貿易戦争に端を発した世界景気減速懸念や企業業績への影響を嫌気するムードが蔓延(まんえん)している。来週11月6日には米国の中間選挙を控えており、この結果を見極めたいという思惑も漂う。暴落相場の残像消えぬなか、投資家は敢然と買い向かうべきか、ひとまず撤退して様子をみるか難しい選択を迫られている。卓越した見解に定評のある市場関係者3人に、ここからの見通しを聞いた。

●「来月中下旬まで調整後反発へ、買われ過ぎの修正局面」

清水洋介氏(Argo Navis フィナンシャルコンシェルジュ)

近年の株式市場の急落場面では、大きく値を下げたその月に大底をつけ、翌月に2番底、あるいは3番底をつけてから反発に転じていることが多い。

今回も同様のパターンなら、本格的な反発に転じるのは来月の中下旬以降となるだろう。その意味で、日経平均は、まだもう少し下値はあるとみておいた方がいいかもしれない。日経平均の下値メドは2万500円前後と予想している。

今回の株価の調整は、買われ過ぎの修正局面だとみている。NYダウなら2万3500ドル、ナスダックなら6600ポイント近辺が下値とみているが、主力IT株を中心に値を上げたナスダックの方が調整余地は大きいと言えるだろう。

とはいえ、米国の景況感は拡大基調が続いている。業績面などを考慮したうえで調整一巡後は、再び、上値を探る展開となるとみている。これまでも、大きな調整から再度高値を奪回するまでに半年以上の時間がかかっている。やはり、今回も直近の高値を回復するのは来年春以降となるだろう。こうしたなか、年内の日経平均の高値は2万3000円前後にとどまると思う。

注目しているのは、売られ過ぎセクターのなかの売られ過ぎ銘柄だ。この視点からは、食品セクターの森永乳業 <2264> 、機械セクターのDMG森精機 <6141> に投資妙味があるとみている。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(しみず・ようすけ)

大手証券会社に入社後、外資系証券会社、外資系オンライン証券会社などを経て、証券アナリスト、テクニカル分析の第一人者として、「チャートの先生」「ストラテジスト」の役割でテレビのレギュラー出演や雑誌の連載などで活躍。現役ディーラーとしても日々相場と対峙している。10年以上続いているメールマガジン「日々是相場」や投資に関しての講演などを行っている。2014年5月株式スクール開校、証券投資の本質、株式投資の楽しさを啓蒙している。

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