個人主体の中小型株物色が中心/オープニングコメント

市況
2018年11月12日 8時17分

12日の日本株市場は、米株安の流れを受けて、やや売り優勢の相場展開になりそうだ。先週末の米国市場ではNYダウが200ドル超の下落となった。中国経済の減速懸念のほか、10月生産者物価指数が予想を上振れインフレ上昇への警戒感が強まったこと、原油相場の下落も嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の22125円。円相場は1ドル113円80銭台で推移している。

また、先週末は決算発表のピークとなったが、相場全体に刺激となる決算はなく、個別の決算内容を手掛かりとした物色になりそうだ。とりわけ、中小型株の決算が続いていることもあり、日経平均がこう着の中で、個人主体の中小型株物色が中心になりそうだ。

先週はマザーズ指数が一時1000Ptを回復してくるなど、個人主体の中小型株への先行的なリバウンドが引き続き意識されやすいところ。需給懸念がそれほど強くないであろうブロードバンドセキュリティ<4398>、プリントネット<7805>、チームスピリット<4397>、CRGホールディングス<7041>といった直近IPO銘柄には、値幅取り狙いの資金が向かいやすいとみておきたい。また、先週はサンバイオ<4592>の上昇がマザーズ指数をけん引する格好となったが、指数インパクトが大きくなる中で、今後もファンドの資金流入が継続しやすいだろう。

その他、米中貿易摩擦の行方が重石とはなるものの、11月末にブエノスアイレスで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて会談することを確認するなか、小康状態が続こう。中国では11月末までに共産党中央委員会全体会議、12月半ばに中央経済工作会議を開催するのが通例となることもあり、G20までには話がまとまる可能性が高そうである。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.