フェローテックHD---2Q増収2ケタ増益、引き続き半導体等装置関連事業が好調に推移

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2018年11月15日 14時53分

フェローテックホールディングス<6890>は14日、2019年3月第2四半期(2018年4-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.2%増の452.30億円、営業利益が同12.7%増の50.69億円、経常利益が同26.1%増の48.66億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同22.9%増の28.25億円となった。

半導体等装置関連事業の売上高は前年同期比24.6%増の270.30億円、営業利益は同40.0%増の50.59億円となった。真空シールは、付随する金属加工製品と共に堅調に推移した。一方、半導体のウエーハプロセスに使用されるマテリアル製品は、デバイスメーカー各社の装置稼働率が一定水準で推移したため販売は好調だった。

太陽電池関連事業の売上高は前年同期比48.2%減の51.66億円、営業損失は10.29億円(前年同期は6.68億円の損失)となった。太陽電池産業では、世界の太陽光パネルの設置は拡大しているが、新興国が中心のため価格競争が発生し、同社グループのシリコン製品価格も影響を受けた。さらに中国市場で価格競争が発生し価格下落が進んだため、生産調整及び在庫の評価損を計上した。今後の対策として、顧客のOEM製品に特化し、稼働率を調整の上、人員は半導体インゴット工場へ移籍するなどリストラクチャリングを進める。

電子デバイス事業の売上高は前年同期比6.8%減の58.79億円、営業利益は同19.5%減の12.31億円となった。主力の自動車温調シート向けサーモモジュールは、北米市場で乗用車販売台数が減少し影響を受けた。移動通信システム、医療検査装置、バイオ関連機器、家電製品等は、概ね計画のとおりに推移した。パワー半導体用基板は、顧客からの受注が増加し、増産体制構築のため江蘇省東台市に新工場を竣工した。磁性流体は、北米の自家用車販売台数が減少し、カーオーディオ・スピーカー用途がやや軟調に推移した。

2019年3月期通期については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比1.5%増(前回予想比6.1%減)の920.00億円、営業利益が同16.2%増の98.00億円、経常利益が同18.7%増の85.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同97.9%増の53.00億円としている。

《SF》

提供:フィスコ

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