金市場に買いチャンス、米中首脳会談の成り行きを注視 サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

経済
2018年11月19日 15時53分

こんにちは、フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。トランプ大統領が米中通商交渉に対して楽観的な見通しを示したことで、先週末のダウは持ち直しました。しかし、週間で見ると米主要3指数は揃って下落しており、株式が売られた時に上昇しやすい金市場は3日続伸となりました。 今後、金市場はどうなっていくのか、今日は金市場についてのレポートをご紹介します。

米中間の対立で18日に開催されたAPEC首脳会議では、初めて首脳宣言で合意できないまま閉幕しましたね。松永さんのブログ、松永総研では、APEC首脳会議について『議長国のオニール首相はAPEC開幕時に、加盟21カ国のどの国が合意できなかったかとの質問に対し、「2つの大国だ」と答え得ました』と伝えており、『この「2つの大陸」とは、「アメリカ・ファースト」の姿勢を貫いている米国と、一帯一路政策を推進している中国の事であることは、安易に想像できます』と考察しています。

米中貿易協議への懸念が再燃しているとのことで、『同会議として初めて首脳宣言で合意できないまま閉幕したことからも、米国と中国との通商面での対立が伺えます。この流れでは、今月末の米中首脳会談による通商交渉が決裂する可能性は高そうです』と示唆しており、『今月末の米中通商交渉が決裂することになれば、リスク志向の株式市場が大きく下落し、リスクヘッジ志向のNY金が大きく上昇する可能性が高まります』との見解を述べています。

またNY金のファンドポジションについて、『8月4日から10月9日にかけて売り越しに転じ、「16年ぶりの売り越し」を記録しました。その後、10月16日から4週連続で買い越しとなりました。しかし、11月13日時点で再び売り越しとなりました』と伝えています。

そして、『ファンドの買い越し枚数が最も増加したところが天井圏となり、ファンドの買い越し枚数が最も減少したところやファンドの売り越し枚数が最も増加したところなどが底値圏となる傾向も強いだけに、ファンドが16年ぶりに売り越しに転じているということは、それだけ底値圏の可能性が高いということかもしれません』と分析しています。

今月末の米中首脳会談の成り行きを注視していくことになりますが、NY金のファンドポジションを鑑みても、金相場の買い場を検討するのも一考かもしれません。参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、11月19日付「金市場「今月末の米中通商交渉を見据えて」」「金市場パート2」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《HH》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.