東京為替:ドル・円は下げ渋り、ユーロ・ドルの軟調地合いで
今日の東京市場でドル・円は下げ渋り。米中摩擦の激化を嫌気した円買いが先行したが、ユーロ・ドルの弱含みでドルは値を戻す展開となった。
週末に開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は、米中の通商摩擦激化により初めて首脳宣言の採択を断念する事態となった。それを受け、今後の世界経済の減速への懸念から円買いに振れ、ドルは一時112円60銭台に下落。
その後、米長期金利の持ち直しやユーロ・ドルの下落の影響でドルは小幅に値を戻す展開に。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が前週、目先の引き締めに慎重な見解を示したことでドル買いは強まらず、戻りは限定的となった。
なお、ユーロ・円は128円85銭から128円47銭まで下落後は下げ渋り。また、ユーロ・ドルはじり安となり、1.1421ドルから1.1397ドルまで弱含んだ。
・17時時点:ドル・円112円70-80銭、ユーロ・円128円60-70銭
・日経平均株価:始値21679.03円、高値21852.92円、安値21665.29円、終値21821.16円(前日比140.82円高)
【要人発言】
・黒田日銀総裁
「デフレの原因は金融政策以外にもあるが、中銀の責任は物価安定を中長期的に実現すること」
【経済指標】
・日・10月貿易収支:-4493億円(予想:-700億円、9月:+1313億円)
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・9月経常収支(8月:+239億ユーロ)
・24:00 米・11月NAHB住宅市場指数(予想:68、10月:68)
・24:45 ウィリアムズNY連銀総裁質疑応答
《MK》
提供:フィスコ