概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は反落、原油価格の大幅下落が嫌気

市況
2018年11月21日 9時44分

【ブラジル】

休場

【ロシア】MICEX指数 2341.60 -1.36

20日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比32.18ポイント安(-1.36)の2341.60で取引を終了した。2369.60から2323.95まで上昇した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を一段と拡大させた。原油価格の大幅下落が嫌気され、資源銘柄を中心に売りが広がった。また、海外市場の下落や米中関係の改善期待の後退なども圧迫材料となった。

【インド】SENSEX指数 35474.51 -0.84%

20日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反落。前日比300.37ポイント安(-0.84%)の35474.51、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同107.20ポイント安(-1.00%)の10656.20で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、後半に下げ幅を拡大させた。前日の欧米市場の下落に加え、この日のアジア市場が軟調な展開を示したことを受け、インド株にも売りが先行。また、政府が財政赤字目標を維持するとの見通しも、財政支出の拡大観測を後退させた。ほかに、連日の上昇で足元では高値警戒感が強い。

【中国本土】上海総合指数 2645.85 -2.13%

20日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比57.66ポイント安(-2.13%)の2645.85ポイントと4日ぶりに反落した。

国内経済動向の不透明感が改めて意識される流れ。中国銀行保険監督管理委員会による19日の報告によれば、国内商業銀行の不良債権残高は9月末時点で2兆322億人民元(約33兆円)と2兆人民元の大台を突破し、不良債権の比率は3四半期連続で悪化した。また、中国EC大手の京東商城(JD/NASDAQ)は19日、7~9月期決算を報告し、前四半期比の増収率低下を明らかにしている。先週14日公表された10月の中国小売売上高が大幅に下振れたこともあり、国内消費の冷え込みが警戒された。

《CS》

提供:フィスコ

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