注目銘柄ダイジェスト(前場):ケア21、高島屋、SBIなど

市況
2018年11月21日 12時14分

SBI<8473>:2404円(-229円)

急落。子会社のクォーク社で実施していた「QPI-1002」による腎移植後臓器機能障害に対するフェーズ3試験において、主要評価項目が達成されない結果となることが判明したと発表している。クォーク社ではフェーズ3継続実施に向けてFDAと協議を進める予定であるほか、ノバルティスファーマとも契約維持条件などの交渉を進めていく方針。他の期待分野の臨床試験などは順調に進んでいるようだが、目先的に失望感が先行する格好へ。

ヤーマン<6630>:2027円(+108円)

大幅反発。19日に発表された業績上方修正を受けて、前日は当面の出尽くし感から利食い売りに押される展開になった。ただ、本日は一転して見直しの動きが強まる展開になっている。大和証券では投資判断「2」を継続で、目標株価を2900円から3100円に引き上げている。アジア市場での急速な需要拡大の取り込みが、インバウンドからECなど直接販売にシフト、中期目標の売上高300億円の早期達成が見えてきたと評価。

スクエニHD<9684>:3250円(-145円)

大幅続落。クレディ・スイス証券では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も5800円から3400円に引き下げている。9月以降は複数の大型HDゲームを投入、下期も「JUST CAUSE4」、「Kingdom Hearts III」などがリリースされるが、発売とともに償却が発生することからみて、利益のボリュームゾーンの予想は来期に後ろ倒しにしているもよう。今期業績予想の下方修正を格下げの背景としている。

三菱電<6503>:1409.5円(-49円)

大幅続落。社内の品質基準を満たさないゴム部品を使った製品を、鉄道車両向けなどに出荷していたことがわかったと一部で報じられている。ゴム部品の製造子会社トーカンが必要な検査を実施していなかったもよう。工場の自動化支援機器やビル設備、電力関連機器、自動車部品など幅広い製品にも採用されていたとみられている。現在のところ安全性の問題は見つかっていないようだが、今後の信頼性の低下などが懸念される状況となっている。

ケア21<2373>:1329円(+200円)

大幅に3日ぶり反発。株主優待制度を新設すると発表している。10月31日現在の株主を対象に、1000円分のQUOカード(クオカード)を贈呈する。株主の支援に対する感謝に加え、株式投資の魅力を高め、中長期的に保有してもらうことが目的としている。優待新設に加え、前日までの続落を受けて株価の値頃感が高まっているとの見方も買いにつながっているようだ。

高島屋<8233>:1595円(-300円)

急落で下落率トップ、年初来安値も更新している。600億円のユーロ円建CBを発行すると発表している。転換価格は2180円で、前日終値に対するアップ率は15%。潜在株式数の比率は15.75%となるため、潜在的な株式価値の希薄化を嫌気する動きが優勢となっている。調達資金はCBの償還資金や日本橋再開発、ITシステム基盤などへの設備投資資金に充当するもよう。

FTグループ<2763>:1470円(+67円)

大幅に反発。上限25万株(5億円)の自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は0.76%。取得期間は21日から19年1月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の実施及び株主への利益還元が目的。自社株買いに加え、25日移動平均線や75日移動平均線が下げ止まりつつあることも買い安心感につながっているようだ。

Dスタンダード<3925>:4080円(+290円)

大幅高。27日から上場先が東証1部に変更されると発表している。同社は「既成概念にとらわれず、技術、品質、価格面でイノベーションを実現し、顧客企業の事業の一端を継続サポートできる企業」として、「今後もさらなる事業拡大と企業価値向上に努める」とコメントした。12月末からTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄に加えられるため、インデックスファンドなどの需要を見込んだ先回り買いが入っている。

《ST》

提供:フィスコ

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