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すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 土志田剛志さんの場合-最終回

特集
2018年12月4日 11時05分

バイオ株で30億円、大化け資産を守る優待銘柄の投資法

登場する銘柄:ANAホールディングス <9202>、ジェイエスエス <6074> [JQ]、ティーライフ <3172> 、岡谷鋼機 <7485> [名証]

筆者:福島 由恵

金融機関出身のフリーライター。株式、投資信託、不動産投資などを中心とした資産形成に関連する記事執筆を主に担当。相続、税金、ライフプラン関連も数多く執筆。

いってんがい土志田 剛志さん(30代・男性)

日頃は弁護士として活躍する兼業投資家。2007年から繰り返して投資を手掛けたバイオ株のそーせいグループ <4565> の株価大幅上昇に乗り、約10年で資産は30億円に到達。投資分野を絞り込んで自身の知識と分析内容を継続的に深め、適正株価を見極めながら投資する方法が実を結ぶ。現在のポートフォリオは全体の約3分の2を値上がり益狙い、残りを配当や魅力的な銘柄に配分し配当収入は年間2000万~3000万円になる。

株式投資家なら一度は手にしたいテンバガー。しかし、仮にテンバガー候補を掴んでも、株価の大化けは一朝一夕にはいかない。2010年以降に10倍株を達成した銘柄の傾向をみると、大方は6年以上で、10年以上かかった銘柄も多い。

土志田さんを億マン投資家に押し上げたそーせいグループ <4565> への投資でも、第2回の記事で紹介したように、最初の取引では、株価が買い値の20分の1になるまで沈む場面があったのに加え、動意付いて底値圏から浮上するのに5年もの長い年月を要した。

土志田さんはこの間、ナンピン買いを繰り返しながら将来の株価上昇を待ち続け、まさに長く暗いトンネルを進むような経験の後にその忍耐が報われた。そーせいの成長性を見通した自身の読みを信じていたからこそできたことだが、普通の投資家なら心が折れて、投げ出してもおかしくない状況だろう。

大前提は、「資産を減らさない!」

地味な銘柄に投資するのは、こうした「冬の時期」も耐える覚悟が求められるが、この局面を少しでも楽しく、株式投資に嫌気がささないようにメンタルを支えた存在の1つが、土志田さんが成長株投資と並行して取り組む株主優待そして配当株への投資だ。

これまで「バイオ株で大儲けしたすご腕」という面をクローズアップしてきたが、プロフィールに紹介しているように、土志田さんは全体の3分の1の資産を優待や配当狙いに配分し、保有銘柄は300前後になる。

土志田さんにとって、地味な銘柄を選ぶと日の目を浴びるまで相当の時間がかかることは珍しくないが、それを待つ間に「日常生活で株主優待を楽しむことで株式投資の楽しさを体感できるようにして、日々の株価の変動でストレスを感じないようにしています」(土志田さん)。この考えは、すご腕投資家シリーズのトップバッターとして登場したv-com2さんと共通する。

土志田さんのポートフォリオ

最終回はこれまでのキャピタルゲインを狙う方法から離れて、土志田さんのインカムゲイン狙い、中でも優待投資の手法や考え方をみていこう。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

次ページ「優待銘柄を選ぶ3つの基準」

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