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2018年12月10日 19時30分
特集

2019年「旅行関連株」の旅! 10連休“休暇革命”で躍り出る意外なる有望株<株探トップ特集>

―10連休後もラグビーW杯、五輪、万博など続々と控えるS級の刺激材料―

■旅行関連に再評価機運! 10連休、ラグビーW杯、五輪、万博と刺激材料目白押し

米中貿易摩擦の悪化懸念が深まるなか、東京株式市場は大海で大波に翻弄される船のごとく波乱展開となっている。暗雲漂う相場模様だが、日本は来年からさまざまなビッグイベントが開催され、折に触れて関連銘柄に物色の矛先が向かいそうだ。来年は改元に絡むゴールデンウイークで「10連休」、日本各地で試合が行われる「ラグビーワールドカップ2019」、そして2020年には満を持して「東京五輪」開催と、 旅行関連株には活躍の大舞台が広がっている。更に、25年の「大阪万博誘致」も成功し、ここ数年は旅行関連株を巡る話題は尽きることがない状況だ。しかし、株式市場での注目度はいま一つ。旅行関連株の現状と今後の展開を追った。

●長期休暇は千載一遇のチャンス

来年を皮切りに日本列島を舞台とした、ビッグイベントが続々と開催される。株式市場では、先行する形で多くの関連銘柄にスポットライトが当たってきた。五輪をはじめ多くのイベントが、インバウンド需要を刺激するという視点から、消費・ホテル株などが買われると同時に建設関連株にも矛先が向かった。もちろん、旅行関連株にも注目が集まったが、他の関連株に比べ目を見張るほどのものではない。また、今年は多くの自然災害が日本各地を襲い、旅行各社にとっては受難の年であったことも、株価の上値を押さえる要因になった。ただ、来年のGWは驚異の10連休、ラグビーW杯にいたっては日本各地で44日間という長期にわたり熱戦が繰り広げられるわけで、海外に加え国内旅行需要を喚起せずにはいられないはずだ。

来年のGW10連休は、皇太子さまが即位する来年5月1日を祝日扱いとし、祝日法により前後の4月30日及び5月2日も休日となることで発生する。海外に加え国内でも遠方に旅行を計画する人々には、気兼ねなく長期休暇を取ることのできるチャンスとなる。

また、ラグビーW杯は、夏季五輪、サッカーW杯に次ぐ世界規模のスポーツイベントで、9月20日から11月2日までの期間、全国12会場、48試合が行われる。組織委員会では、スタジアムでの観戦者は最大180万人、訪日観光客は40万人に達する可能性があるとしていることに加え、五輪と違い日本各地での開催となるだけに、宿泊先、交通機関などを手配する旅行関連各社は大きな恩恵を受けることになる。

●エイチ・アイ・エスは「動き早い」

旅行大手のエイチ・アイ・エス <9603> では、「通常だと、GWについては年明けくらいから予約が入り始めるのだが、今年は早々に予約が入ってきており非常に動きが速い。長距離路線の予約から先に動いているが、こちらは単価も高いだけに期待している」(広報室)と言う。同社の株価は、10月30日につけた直近安値3270円を起点に上値追いが続き4000円大台乗せを狙う。

●KNT-CTHDには思惑買いも

同じく旅行大手のKNT-CTホールディングス <9726> の株価は、年初来安値圏で下値模索。同社は11月8日に発表した19年3月期第2四半期累計で、連結経常利益は前年同期比37.1%減の17億1100万円に落ち込んだ。相次ぐ自然災害の影響が同社の業績に影を落とした格好だが、ラグビーW杯や東京五輪などの事前合宿など訪日イベントなどの受注獲得にも努めており、今後の展開に期待したいところだ。また、10連休効果に加え、近鉄系であることから今後大阪万博関連の一角としても思惑買いを誘う可能性もある。

ある業界関係者は「ラグビーW杯2019は、JTBがスポンサー(国内唯一の公式旅行会社)なので、海外からの“大口”については、他の企業は正直厳しい。ただ、個人旅行については当然期待している。来年は10連休もあり、ムードは間違いなく良い」と言う。

その他では、10連休効果の波及からユーラシア旅行社 <9376> [JQ]なども意外高を招く可能性はある。ただ、極めて出来高流動性の低い銘柄だけに注意したいところだ。

●上値志向強めるオープンドア

こうした追い風が吹くなか、旅行情報、宿泊先・チケットなどの手配、また料金の比較などをインターネットで展開する銘柄にも視線が向きそうだ。

まず注目したいのが、オープンドア <3926>旅行比較サイト「トラベルコ」で攻勢をかける同社だが、11月9日に19年3月期第2四半期累計を発表しており、連結経常利益は前年同期比62.9%増の9億3500万円に拡大。11月1日には、国内航空券で中国最大の旅行予約サイト「Trip.com」と連携を開始するなど話題性も豊富だ。株価は10月30日に直近安値2365円まで売られたものの、そこを起点に切り返し、全体波乱相場もなんのその前週末には3400円台乗せを果たす。きょうは波乱地合いに値を崩しているが、全体相場が落ち着きを取り戻せば、9月19日につけた年初来高値3600円奪回も視野に入れよう。

●エボラブルアジアは「エアトリ」で攻勢

航空券予約サイトを運営するエボラブルアジア <6191> にも目を配りたい。株価は、安値圏の2100円近辺で推移し上値の重い展開が続くが、11月19日に発表した10月度の取扱高は、前年同月比2.2倍の97億1869万円と好調。同社は、今年6月にエアトリ(旧DeNAトラベル)を連結子会社化、最近ではテレビコマーシャルなどで一気に知名度を上げてきており、来年の超繁忙状態へ向けて攻勢を強める。

●切り口豊富な駅探

また、10連休で国内旅行の活発化も予想されることから、経路検索サービス「駅探」を運営する駅探 <3646> [東証M]にも妙味がありそうだ。同社の魅力はそれだけではない。6月に独自技術で交通費精算の手間と時間を大幅削減する法人向け業務用ソリューションサービス「駅探BIZ」をリリース。更に8月には、東芝デジタルソリューションズ(川崎市)とAI技術による顧客問い合わせ事例を活用した業務系ソリューションサービスの共同開発の検討を開始することで合意したと発表。株価は7月19日に1708円の年初来高値をつけその後急速に調整し現在は1100円近辺にあるが、新味ある切り口も豊富で面白い存在だ。

●寿スピリッツ、おみやげで“特需思惑”も

旅行といえば、「おみやげ」は忘れてはならない。10連休に加え日本各地で開催されるラグビーW杯は国内旅行需要を喚起し、当然のことながら“需要拡大”が期待される。この関連では寿スピリッツ <2222> 、タカチホ <8225> [JQ]などが挙げられる。特に寿スピリッツは、北海道の「ルタオ」ブランドなどをはじめ日本各地で地域ブランド菓子を展開しており、“特需思惑”が浮上する可能性もある。インバウンド関連の一角として、株式市場でも注目を集めた同社だが、再び脚光を浴びる日も近いかもしれない。

黄金の10連休、ラグビーW杯に20年の東京五輪、そして25年の大阪万博と旅行関連株を刺激するビックイベントが続々と到来する日本列島、折に触れて物色の矛先が向かいそう。旅行関連株、活躍に向けたロングステージの幕が上がろうとしている。

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