今日の為替市場ポイント:米国株反発でリスク回避のドル売り抑制も

通貨
2018年12月11日 8時39分

10日のドル・円相場は、東京市場では112円69銭から112円24銭まで下落。欧米市場でドルは112円60銭から113円37銭まで反発し、113円34銭で取引を終えた。

本日11日のドル・円は、主に113円台前半で推移か。米国株式の反発を意識してリスク回避のドル売りは抑制される見込み。

10日の欧米市場では、11日に予定していた欧州連合(EU)離脱協定案の英議会採決延期を受けて英ポンドが主要通貨に対して売られる展開となった。フランスの政治不安を嫌気したユーロ売り・米ドル買いも観測されており、ドルが主要通貨に対して全面高となった。

市場関係者の間からは「EU側はEU離脱協定案の修正を認めない方針を変えていないことから、メイ首相は協定案を受け入れるよう議会を説得するしかない」との声が聞かれている。報道によると、トゥスクEU大統領は、「13-14日に開く首脳会議で英国のEU離脱が議題に取り上げられるが、バックストップを含め、合意は再交渉しない」との見方を示している。

英国は「合意なき離脱(強硬離脱)」に向かっていることから、その選択が英国経済にどのような影響をもたらすのか、改めて精査することが必要となりそうだ。英国の政治的混乱がすみやかに収束する保証はないため、主要通貨に対するポンド売りはしばらく続く可能性がありそうだ。

《CS》

提供:フィスコ

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