話題株ピックアップ【昼刊】:日エスコン、ソフトバンク、カプコン

注目
2018年12月11日 11時39分

■日本エスコン <8892>  703円  +36 円 (+5.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

日本エスコン <8892> が大幅反発。10日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の102億円→104億円に2.5%上方修正。増益率が70.3%増→74.5%増に拡大し、従来の11期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。マンションの引き渡し戸数は計画を若干下回るものの、収益不動産の販売で採算が上向くことが利益上振れの背景。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の26円→32円(前期は18円)に増額修正した。前日終値ベースの期末配当利回りは4.8%に上昇し、権利付き最終日を25日に控え、配当取り狙いの買いなどが向かった。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,800円  +184 円 (+2.1%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶり反発。ここ全体リスクオフ相場で先物主導の裁定解消売りを浴びたほか、通信障害問題やファーウェイ副会長逮捕など同社株にはネガティブな材料が相次いだ。しかしPERは10倍を割り込んでおり、目先需給面では空売り筋の買い戻しなども株価切り返しに反映されている。前日に通信子会社ソフトバンク<9434>の売り出し価格が1500円に決定、19日に東証1部に上場する予定で、同社は約2兆6000億円を調達することになる。これは、1987年に上場したNTT<9432>を大幅に上回る国内最大規模で、師走相場の最大のビッグイベントとなる。

■カプコン <9697>  2,150円  +44 円 (+2.1%)  11:30現在

カプコン<9697>が反発している。午前10時ごろ、「モンスターハンター:ワールド」の超大型拡張コンテンツ「モンスターハンターワールド:アイスボーン」を、19年秋に配信開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。「モンスターハンター」シリーズは、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲームで、04年に第1作を発売して以降、今でも確実にファンを増やし、プレイステーション4、Xbox Oneおよびパソコン向け最新作の「モンスターハンター:ワールド」は1000万本を突破し、シリーズ累計販売本数5200万本を超える大ヒットシリーズ。「モンスターハンターワールド:アイスボーン」は、「ワールド」の有料での大型拡張コンテンツとして配信されるタイトルで、新たなクエストランク、アクション、フィールド、モンスター、武器防具を追加し、「ワールド」のエンディング後から始まる、さらなるストーリーを楽しむことができるとしている。

■CYBERDYNE <7779>  641円  +4 円 (+0.6%)  11:30現在

CYBERDYNE<7779>は反発。同社は10日取引終了後、動脈硬化度を手軽に調べることができる手のひらサイズの心電脈波検査装置について、厚生労働省から医療機器としての製造販売承認を取得したことを発表、これが株価の背激材料となった。今後は公的医療保険適用のための手続きを経て事業展開を図る方針にあり、業績への寄与を見込んだ買いを引き寄せている。

■MonotaRO <3064>  3,160円  +10 円 (+0.3%)  11:30現在

MonotaRO<3064>が反発している。11日の取引終了後に発表した11月度の月次業績で、売上高が前年同月比27.3%増と高水準の伸びが続いていることが好感されている。同社はインターネットなどを利用して、事業者向けに工場・工事用、自動車整備用などの間接資材を販売している。11月は新規顧客獲得数が5万6100アカウントと、今年3月以降の5万アカウントを超える新規顧客の獲得を継続して得ており、これが奏功したようだ。

■三井ハイテック <6966>  883円  -203 円 (-18.7%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

三井ハイテック<6966>が急落している。10日の取引終了後、19年1月期の連結業績予想について、売上高を850億円から820億円(前期比4.2%増)へ、営業利益を8億円から3億円(同86.0%減)へ、純利益を7億円から3億円(同84.3%減)へ下方修正したことが売り材料視されている。半導体の在庫調整が第2四半期まではスマートフォン向けが中心だったが、第3四半期以降スマートフォン向け以外の民生品向けにまで拡大し、電子部品事業の売上高が計画を下回る見通しとなったことが要因という。なお、同時に発表した第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高621億7000万円(前年同期比6.9%増)、営業利益7億6600万円(同61.0%減)、純利益9億8300万円(同54.1%減)だった。

■JXTG <5020>  603.9円  -41.8 円 (-6.5%)  11:30現在

JXTGホールディングス<5020>、国際石油開発帝石<1605>など原油関連株は売りが先行している。世界景気の減速懸念が高まるなか、原油の先行き需要減退を見込んで原油市況が再び下落基調にある。前日のWTI原油先物価格は1ドル61セント安の1バレル=51ドルまで水準を切り下げており、これを背景に米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られており、全体相場の足を引っ張った。東京市場でも、原油市況の下落が株価面でデメリットとなる資源開発や石油元売り関連に売りを誘導している。

■東京製鐵 <5423>  926円  -14 円 (-1.5%)  11:30現在

東京製鉄<5423>は4日続落。株価は軟調に推移しているが、SMBC日興証券は10日、景気に先行するケースが多い鉄屑市況の値下げ傾向が続いていることは「短期的には電炉業界にメリット」と指摘している。電炉の主原料である鉄屑は、足元の3万800円前後で推移している。東京製鉄の19年3月期下期の鉄屑価格の前提はトン当たり3万8000円であり、この鉄屑市況が年度末まで推移すると67億円の増益要因と試算している。ただ、今回の鉄屑市況の値下がりが将来の景気悪化を予見しているとすれば、電炉の短期的なスプレッド拡大も手放しでは喜べない、ともみている。

■3DM <7777>  507円  +80 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

スリー・ディー・マトリックス<7777>がストップ高カイ気配。10日の取引終了後、吸収性局所止血材「PuraStat(ピュアスタット)」に関して、欧州の第三者認証機関であるBSIから後出血予防用途への適応追加が承認されたとの連絡を受けたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回適応追加となった後出血とは、手術中は止血が十分できているように見えても、手術終了後に出血が起こるケースのこと。現在、医療機器の市場には止血材は多く存在するものの、後出血を予防できる止血材は同社製品が世界で初となるとしている。また、後出血予防への適応承認があることで、術中・術後の実際の出血の有無に関わらず後出血を予防する目的で同製品を適応できるようになり、症例数及び使用量が飛躍的に増えることが期待されている。なお、19年4月期業績への影響は精査中としている。

■秋川牧園 <1380>  1,443円  +214 円 (+17.4%)  11:30現在

秋川牧園<1380>が大きく切り返している。前日は日々公表銘柄に指定されたこともあって5日ぶりに大きく利食われたものの、きょうはすかさず下値を買われ再浮上に転じている。中国で猛威をふるっている豚コレラの国内上陸が岐阜県で確認されたが、10日に同県内の飼育施設で4例目となる豚コレラの陽性反応が出たことが発表された。同社は無投薬飼育による鶏肉加工を手掛けていることから、商機を得る関連有力株として投機性の強い短期資金の物色対象となっている。

■シルバーライフ <9262>  5,380円  +605 円 (+12.7%) 一時ストップ高   11:30現在

シルバーライフ <9262> [東証M]が急騰。10日大引け後に発表した19年7月期第1四半期(8-10月)の経常利益(非連結)が前年同期比80.3%増の2.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。高齢者向け配食サービスのフランチャイズ店や高齢者施設の契約数が増加し、調理済み食材の販売が拡大した。取引先の増加でOEM販売も伸び、売上高は前年同期比26.9%の大幅増収を達成した。上期計画の3.4億円に対する進捗率は66.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ピクセルカンパニーズ <2743>  279円  +19 円 (+7.3%)  11:30現在

ピクセルカンパニーズ<2743>が6日ぶり大幅反発。同社は10日取引終了後、マカオでレギュレーションの申請を行っていたカジノゲーミングマシン「RGX-1000 シリーズ」開発第1弾全4タイトルについて、監理部門から承認を取得したことを発表。これを受けマカオ内カジノ施設への設置・販売を行う計画で、業績拡大に対する思惑が膨らんでいる。株価は前週から急速に水準を切り下げ75日移動平均線を大きく下放れる形となっていたが、足もとは値ごろ感も働き買いを一気に呼び込んでいる。

■泉州電業 <9824>  2,750円  +137 円 (+5.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

泉州電業 <9824> が急伸。10日大引け後に発表した18年10月期の連結経常利益は前の期比18.8%増の41億円で着地。続く19年10月期も前期比4.3%増の42.8億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は機器用・通信用電線を中心に販売が伸び、3期連続の増収増益を計画する。業績好調に伴い、前期の年間配当を50円→55円に増額し、今期も前期比5円増の60円に増配する方針としたことも支援材料となった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.51%にあたる15万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■京進 <4735>  1,274円  +63 円 (+5.2%)  11:30現在

京進<4735>が急伸し年初来高値を更新した。1300円台が目前で、昨年9月につけた高値1320円をクリアすれば、実質上場来高値更新となる。京都、滋賀などを地盤に私立の中・高入試対策を中心とする学習塾を展開、個別指導も充実しており、生徒数拡大が続いている。また、保育園から介護事業まで一貫した人材分野のビジネスに精通していることも、同社株評価の背景にある。同社は政府の外国人就労拡大に向けた政策を背景に京進ランゲージアカデミー(外国人の日本語学校)運営が注目されており、これまでに日本語学校は全国に9校展開しており10月末現在で生徒数は約2180人と日本最大規模となっている。そうしたなか、前週末7日には日本語学校を運営するダイナミック・ビジネス・カレッジ(東京都荒川区)を19年1月11日付で完全子会社化することを発表、業容拡大に余念がない。

●ストップ高銘柄

大村紙業 <3953>  1,360円  +300 円 (+28.3%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

タカギセイコー <4242>  4,270円  -700 円 (-14.1%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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