明日の株式相場見通し=売られ過ぎ意識で自律反発、海外懸念要因は継続

市況
2018年12月11日 17時22分

あす(12日)の東京株式市場は、米中貿易摩擦を背景とした世界景気の先行き減速懸念や、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感は継続するものの、日経平均株価のPERが11倍台後半に低下するなど、極端な売られ過ぎとなっていることから、自律反発の動きが顕在化することになりそうだ。

市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が小幅ながら4日ぶりに反発したことに加え、外国為替市場での円安・ドル高進行を好感して寄り付きは買い優勢のスタートとなった。ただ、英国の欧州連合(EU)からの離脱案を巡り、メイ英首相が11日に予定していた議会での採決延期を発表するなど、世界経済に不透明感が強まるとの見方から買いが続かず、景気敏感セクターの銘柄が中心に売られる展開となった」との見方が出ていた。

日程面では、インターネットサービス(光インターネット接続サービス)、ネットワークサービス(専用線サービス、VPN 接続サービス等)、マンションインターネットサービス(全戸一括型光インターネット接続サービス)を手掛けるアルテリア・ネットワークス<4423>が東証1部市場に新規上場する。

このほかに、11月の企業物価指数、10月の機械受注統計、10日時点の給油所の石油製品価格、10月の第3次産業活動指数に注目。海外では、欧州議会本会議が日欧EPAの同意付与決議案を採決、米11月の消費者物価指数、米11月の財政収支、石油輸出国機構(OPEC)月報が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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