アイナボHD Research Memo(5):中期経営計画目標(営業利益19億円)は一度達成済みだが、再挑戦

特集
2018年12月12日 15時05分

■中長期の成長戦略

● 中期経営計画の目標達成のために5ヶ条の重点施策を実行中

アイナボホールディングス<7539>は前回の中期経営計画が2016年9月期に達成されたのに続き、2019年9月期を最終年度とする新しい中期経営計画を発表している。数値目標としては、売上高700億円、営業利益19億円、営業利益率2.7%を掲げており、この目標を達成するために以下の5ヶ条を重点課題とし実行していく計画で、これは発表当初と変わっていない。

(1) 市場環境の変化に備え、新たな事業の柱を構築する

ZEH(太陽光、外壁、サッシ)のグループ会社における対応を推進。

(2) グループシナジーを早期に実現する

国内市場縮小に対応するための地域拡大戦略。

(3) グループ経営上の戦略的意思決定

組織再編、効率的な投資、グループ共通課題への対応。

(4) グループ事業会社サポート機能の充実

国策対応力の向上、業務効率の向上(新基幹システムの開発、アベルコベトナムの活用)。

(5) 人財の戦略的な活用

人財の確保・育成と横断的な人財交流。

しかし実際には、この中期経営計画目標(営業利益19億円)は既に前々期(2017年9月期)で一度達成された。しかし足元の業績が上記のようにやや低調であることから、今期(2019年9月期)に改めてこの目標に再挑戦することになる。さらにこの目標(営業利益19億円)が確実に達成できる目途がついた場合には、次の中期経営計画の検討に入るようだ。

■株主還元策

配当性向は30%を目途に安定配当を継続

同社は株主還元策として基本的に配当性向30%を目途としている。今期の年間予想配当は32円を予定しており、予想利益が達成された場合の配当性向は28.7%となる。今期の当期純利益は15.9%の増加が予想されており、これを達成することは容易ではないが、同社では、安定的に配当性向30%を続けたいと宣言しており、今後の業績次第で増配の可能性はありそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《MH》

提供:フィスコ

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