<動意株・12日>(大引け)=ヤマハ発、イグニス、トーホーなど

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2018年12月12日 15時07分

ヤマハ発動機<7272>=反発。同社は11日引け後に、長期ビジョン及び2019年度から始まる新中期経営計画を公表した。この説明会で日高祥博社長は、「2020年までに乗用車の製造・販売への参入を目指していたが採算が合わないことから事業化を断念した」と述べたと報道された。これを受け、株価が大きく反発し、一時5.4%まで急伸した。ヤマハ発動機が自動車事業に本格参入すれば、日本の主要メーカーとしては1963年のホンダ<7267>以来となるだけに、その開発状況が注目されていた。新しいモビリティの開発は引き続き行っていく方針であり、2021年には売上高を2兆円、営業利益9%水準の目標を掲げている。

イグニス<3689>=後場一段高。同社は午後1時20分ごろ、100%子会社ラップランドが、事前登録者数12万人を突破した新作女性向けゲーム「でみめん」のサービスを開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「でみめん」は、惑星「プネブマ」を舞台に、侵略されない平和な国づくりを目指し魔王軍の襲撃から仲間たちを守り抜くという内容。出会える相手は8割以上が人間以外のデミヒューマンのイケメン、略して“でみめん”であるのが特徴となっている。

トーホー<8142>=大幅高で8日ぶりに反発。同社が11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算は、売上高1591億9400万円(前年同期比3.7%増)、営業利益8億7100万円(同23.4%減)、純利益5億1600万円(同7.1%減)と減益だったものの、同時に発表した11月度の売上高が前年同月比12.2%増となったことで、業績回復期待が強まっているようだ。11月は、既存事業会社が堅調だったことに加えて、前期以降に新たにグループ入りしたシマヤトレーディング(シンガポール・マレーシア)、昭和物産が寄与しディストリビューター事業(業務用食品卸売事業)が好調だったほか、A-プライス既存店が堅調に推移し、キャッシュアンドキャリー事業(業務用食品現金卸売事業)も堅調に推移した。また、今年2月にグループ入りしたエフ・エム・アイの寄与などによりフードソリューション事業も好調だった。

ケイブ<3760>=ストップ高。同社は11日の取引終了後、KeyHolder<4712>を割当先とする76万株の第三者割当増資を行い、資本・業務提携すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。アミューズメント業界に精通したキーホルダーと資本・業務提携することで、ケイブの主力事業であるスマートフォンネイティブゲームの開発や、新規事業として検討しているネットクレーンゲームの両方において有効であると判断したという。なお、増資後のキーホルダーの持ち株比率は19.63%となり、ケイブの筆頭株主となる。

青山財産ネットワークス<8929>=大幅高で7日ぶり反発。同社は11日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、営業利益を13億5000万円から14億5000万円(前期比32.5%増)へ、純利益を10億7000万円から11億4000万円(同48.4%増)へ上方修正したことが好感されている。財産コンサルティング収益が計画を上回る見通しの一方、不動産取引収益は「ADVANTAGE CLUB」の組成目標が未達に終わることから、売上高は175億円(同20.2%増)で据え置いた。ただ、年度末までに課題解決のための対策を求める顧客が急激に増加し、多数の成約が見込まれることが利益を押し上げる見通しだ。また、業績予想の修正に伴い、従来23円を予定していた期末配当を2円増額して25円にするとあわせて発表した。年間配当は39円(従来予想37円)となり、前期実績の30円に対しては9円の増配になる予定だ。

ジャパンミート<3539>=急反発。同社が11日の取引終了後に発表した第1四半期(8~10月)連結決算が、売上高270億9000万円(前年同期比2.8%増)、営業利益9億3400万円(同22.8%増)、純利益5億4000万円(同30.9%増)と大幅増益となったことが好感されている。スーパーマーケット事業や外食事業の既存店の業績が順調に推移したことに加えて、イベント関連事業で「肉フェス」「餃子フェス」が計画通り開催できたことが寄与した。なお、19年7月期通期業績予想は、売上高1100億4100万円(前期比1.6%増)、営業利益46億8600万円(同5.3%増)、純利益27億4200万円(同1.1%減)の従来見通しを据え置いている。

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出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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