話題株ピックアップ【昼刊】:エニグモ、クミアイ化、Jディスプレ

注目
2018年12月17日 11時38分

■エニグモ <3665>  2,326円  +400 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在

エニグモ <3665> [東証M]がストップ高。14日大引け後に発表した19年1月期第3四半期累計(2-10月)の経常利益(非連結)が前年同期連結比50.8%増の14.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。マーケティングの刷新が奏功し、個人輸入代行ソーシャル通販サイト「バイマ」の新規登録会員、総取扱高がとも増加し、出品者と購入者から受け取る手数料収入が拡大したことが寄与。通期計画の17.4億円に対する進捗率は84.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■クミアイ化学工業 <4996>  762円  +96 円 (+14.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

クミアイ化学工業<4996>に物色人気集中、値幅制限上限の100円高は766円まで上値を伸ばした。同社は14日取引終了後、19年10月期の連結業績予想を発表した。売上高は1070億円(前期比10.5%増)、営業利益は61億円(同9.3%増)を予想している。水稲用除草剤では新製品投入効果が発現し全体収益を牽引する見通し。営業利益は前期に48%増と急拡大しており、今期も2ケタ近い伸長を見込むことで、これを好感する形で投資資金が流入した。

■ジャパンディスプレイ <6740>  79円  +9 円 (+12.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

ジャパンディスプレイ<6740>が大幅続伸、時価は約1カ月ぶりの水準で底入れ反騰色を強めている。売買高は前週末に2億2000万株以上の大商いをこなし、きょうも短期資金の参戦が活発化、需給相場の色を強めている。前週末に急動意した理由は、日本経済新聞が、同社が中国のファンドや企業から支援を受ける方向で交渉していると報じたこと。引き続き経営再建に向けた思惑が株価の押し上げ材料となっている。なお会社側では同社が一部事業を売却する可能性については完全否定しているものの、外部との提携については協議を継続している状態にあり、交渉相手としては中国系企業も含まれることを認めている。

■神戸物産 <3038>  3,315円  +220 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

神戸物産 <3038> が大幅反発。14日大引け後に発表した18年10月期の連結経常利益は前の期比0.3%増の158億円と減益予想から一転して増益で着地。続く19年10月期は前期比3.0%増の163億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も引き続き「業務スーパー」の拡大に注力し、純増25店舗(期末838店舗)を計画する。業績好調に伴い、前期の年間配当を60円→65円に増額修正。今期は35円とし、10月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は7.7%増配とする方針としたことも支援材料となった。

■イオンファンタジー <4343>  3,140円  +198 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

イオンファンタジー<4343>が急反発している。同社は14日取引終了後に、11月度の売上概況を発表。国内の既存店売上高は前年同月比3%減と2カ月連続のマイナスとなったが、曜日調整後では同1.5%増と6カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されているようだ。部門別では、主力のプライズ部門の既存店売上高が前年同月比3.3%増(曜日調整後では7.8%増)と好調だったほか、メダル部門も前年同月比1.3%増(同5.7%増)と伸びたことなどが寄与した。

■日本ハム <2282>  4,350円  +200 円 (+4.8%)  11:30現在

日本ハム<2282>が反発している。前週末14日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回発表の自社株買いでは、上限を500万株(発行済み株数の4.65%)、または200億円としており、取得期間は12月17日から19年3月31日まで。また、これにより取得した自社株のうち、ストックオプションの行使に伴い交付する予定の株数(4万1000株)を除いた全株を19年3月29日付で消却するとあわせて発表しており、これも好感されている。

■バロック <3548>  1,069円  +48 円 (+4.7%)  11:30現在

バロックジャパンリミテッド<3548>は4日続伸している。前週末14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算が、売上高477億6700万円(前年同期比0.2%増)、営業利益28億200万円(同2.9倍)、純利益16億200万円(同9.2倍)と大幅増益だったことが好感されている。「MOUSSY」「ENFOLD」「STACCATO」などのブランドが売り上げを牽引する一方、「AZUL BY MOUSSY」などが重石となり、売上高は微増にとどまった。ただ、セールの抑制や仕入れ原価率の改善による売上総利益率の改善、デジタルマーケティングの活用による広告宣伝費の抑制、人員の効率化による人件費コントロールなどで販管費が抑えられ、大幅増益を達成した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高720億8600万円(前期比6.1%増)、営業利益40億9200万円(同60.1%増)、純利益27億円(同2.2倍)の従来見通しを据え置いている。

■ヤオコー <8279>  6,490円  +250 円 (+4.0%)  11:30現在

ヤオコー<8279>は反発。三菱UFJモルガン証券は14日、同社は31期連続の最高益更新に向けての準備が粛々となされているとして、投資判断の「オーバーウエート」と目標株価の6800円を継続した。2019年3月期は会社計画の173億円を若干超過し、183億円になる可能性は高いとしているが、概ね予想範囲内としている。なお、20年3月期連結営業利益は202億円と31期連続最高益更新を見込む。単体における業務効率の向上、稼ぎ頭であるデリカ・生鮮センターが稼働率上昇及び同センターが取り扱う商品の更なる拡大による利益率の改善に加え、連結子会社エイヴイの出店コストの抑制などが業績に寄与する材料、との見方をしている。

■SUMCO <3436>  1,414円  +30 円 (+2.2%)  11:30現在

SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連株に買いが先行している。前週末の米国株市場では、半導体関連株は総じて軟調で半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズは3%超の下落、エヌビディアやインテルなども下げており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は続落となった。ただ、東京市場では前週末に半導体セクターは米株市場に先んじて大きく調整を入れた銘柄が多く、足もとは買い戻しが優勢となっている。2019年は4年ぶりに半導体製造装置の世界販売が減少に転じる公算が大きいものの、東エレクなど株価的には既に織り込んでおり、今後は20年の成長トレンド回帰を織り込みに行くとの見方もある。

■チェンジ <3962>  7,120円  +130 円 (+1.9%)  11:30現在

チェンジ<3962>が続伸している。前週末14日の取引終了後、12月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回発表の株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げ、より投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。なお、効力発生日は19年1月1日。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,587円  +91 円 (+1.1%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が朝安後に買いが優勢となり、前週末終値を上回る水準で推移している。売買代金は東証1部上場銘柄のなかで断トツ。今週19日に同社の通信子会社ソフトバンク<9434>の新規上場を控えており、調達資金が約2兆6000億円という過去最大規模のIPOで、その成否がマーケットでも注目されている。一時、換金売りによる全体相場への下げ圧力も意識されたが、既に一巡している。そうしたなか、ソフトバンクグループについては、目先空売りポジションの巻き戻しが株価の値動きに反映されているようだ。

■日本CMK <6958>  701円  -150 円 (-17.6%) ストップ安   11:30現在  東証1部 下落率トップ

日本シイエムケイ<6958>がストップ安の701円に売られている。前週末14日の取引終了後、製造工程に関する未承認変更が判明したと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。同社グループでは、製品の製造工程を変更する場合には、事前に納入先に対して、その変更にかかる承認申請を行うことが顧客との間で取り決められていたが、一部の顧客について承認申請を行わずに製造工程の変更を行っていたことが判明したという。なお、同件に関する製品については、同社の規定に従った検査を実施しており、品質に疑いを生じさせる具体的な問題は現時点で確認されていないとしている。

■西松屋チェーン <7545>  885円  -80 円 (-8.3%)  11:30現在

西松屋チェーン<7545>は大幅続落で年初来安値を更新。前週末14日の取引終了後、19年2月期の単独業績予想について、売上高を1460億円から1398億500万円(前期比1.8%増)へ、営業利益を82億8300万円から49億9700万円(同27.1%減)へ、最終利益を57億700万円から33億3000万円(同30.1%減)へ下方修正したことが嫌気されている。紙おむつ、ベビーフードなどの消耗品が好調に推移している一方、ベビー・マタニティ用品や子供衣料が伸び悩み、売上高が計画未達となる見通しであることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)決算は、売上高1056億700万円(前年同期比0.2%減)、営業利益47億1300万円(同29.6%減)、最終利益30億9900万円(同33.2%減)だった。

■アスクル <2678>  2,719円  -189 円 (-6.5%)  11:30現在

アスクル<2678>が急落し新安値。14日に発表された、第2四半期累計(5月21~11月20日)の連結営業利益は前年同期比55%減の10億2900万円と大きく落ち込み、19年5月通期計画の60億円(前期比43%増)に対する進捗率は17%にとどまったことが嫌気された。減益の主な要因には、大手配送会社からの段階的な値上げを受け入れた配送運賃の増加が挙げられている。下期については、基本配送料が無料となる注文金額の改定による販売単価の上昇と配送コスト低減策による増益を見込んでおり、通期計画は据え置いている。

■ジェネレーションパス <3195>  1,321円  +300 円 (+29.4%) ストップ高   11:30現在

ジェネレーションパス<3195>がストップ高。前週末14日の取引終了後に発表した18年10月期連結決算が、売上高87億7800万円(前期比15.0%増)、営業利益1億9200万円(同10.9倍)、最終利益1億3500万円(前期500万円の赤字)と大幅増益となったことが好感されている。EC店舗数の増加でECマーケティング事業の売上高が過去最高を達成したほか、ECサポート事業で受注件数が順調に伸長。また、第4四半期からカンナートを連結化したことも寄与した。さらに、販売価額への転嫁により利益率の向上が図れたことや、ECマーケティング事業のノウハウやビッグデータを活用したECサポート事業へ注力したことなども利益押し上げに貢献した。なお、19年10月期業績予想は、18年10月期以上の売上高及び利益を見込んでいるとしながらも、「ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>とのEC事業が開始されるなどで大幅な変動が予想されるため、詳細が固まり次第開示する」とコメントしている。

●ストップ高銘柄

ジェネレーションパス <3195>  1,321円  +300 円 (+29.4%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

プリントネット <7805>  1,302円  -400 円 (-23.5%) ストップ安売り気配   11:30現在

システムズ・デザイン <3766>  811円  -150 円 (-15.6%) ストップ安売り気配   11:30現在

など、3銘柄

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