新年お年玉「中小型材料株」大化け期待の選りすぐり“7銘柄” <新春特別企画 第2弾>

特集
2019年1月2日 16時00分

―2019年新春は小粒でも強力な「足」を持つこの材料株で仕切り直し―

いよいよ19年相場の幕が上がる。18年の年末相場は厳しい地合いとなったが、大幅な下げが前倒し的にきたことで、足もとの株式需給関係は改善している。ここは再び足の速い材料株の出番だ。仕切り直し相場で上値に大きな可能性を内包する選りすぐりの7銘柄を紹介する。

【アイレックスは5G関連の隠れ本命株】

アイレックス <6944> [JQ]の戻り相場に期待したい。同社はNECグループを主要販売先に抱えるシステム開発会社で通信系コア技術に強く、IoT時代に大容量・高速化を実現する次世代通信規格として注目される「5G」関連で商機が膨らむ可能性が高い。安全保障の問題から中国通信機器最大手ファーウェイなど中国製品排除の動きに伴い5G分野の業界地図が変わる可能性がある。このなか通信・IT機器で高い実績を持ち、官需に強く防衛関連の側面も持つNECグループの存在感は必然的に大きく高まることになり、当然同社にもその恩恵が巡りそうだ。19年3月期は経常利益段階(単独)で前期比倍増の1億6000万円を見込むが、20年3月期も50~60%の大幅な利益の伸びが期待できる。株価は11月29日に2699円の戻り高値をつけた後、大幅な調整を入れているが時価は大底圏にある。仕切り直しから、まずは2500円どころを目指す展開となろう。

【RPAはビズロボでAI相場に乗る】

RPAホールディングス <6572> [東証M]は75日移動平均線との下方カイ離を埋め、再び上昇トレンドを取り戻しそうだ。成長への布石が進んでおり、中期的には昨年11月29日につけた3860円を目指す展開も十分可能だ。人工知能(AI)がホワイトカラー業務の代行を行うRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の市場拡大が加速している。そのなか、同社は自社ブランド「BizRobo!」の導入を進めるRPA事業を展開、時流を捉えるAI関連株の一角としてマーケットの視線が熱い。12月には同社子会社のRPAテクノロジーズとSAPジャパンとアイ・ピー・エス <4335> [JQ]の3社連合で中堅中小企業向けにERPの入力業務を自動化するソリューションの提供を開始するなど業容拡大に余念がない。19年2月期営業利益は前期比95%増益の9億600万円と急拡大を予想するが、一段の上振れが視野に入る。

【ソースネクストはポケトーク&ZEROに高評価】

ソースネクスト <4344> は12月3日の高値760円から直近安値まで約3割の下落をみせているが、同社株はテクニカル的に26週移動平均線が強力なサポートラインとなっており、時価はちょうど同移動平均線近辺まで調整を入れていることで狙い目となる。AI通訳端末「ポケトーク」の最新モデル「ポケトークW」は多方面で高水準の需要が顕在化しており、訪日プロモートの重要ツールとして株価を刺激する。今後2020年の東京五輪を控え、同商品の活躍余地は一段と高まることが必至だ。また、国内外でサイバー攻撃への対応が喫緊のテーマとなるなか、同社が手掛ける「ZEROウイルスセキュリティ」も評価が高く、サイバーセキュリテイー関連の有力株としても目の離せない存在となっている。19年3月期営業利益は前期比倍増の24億9900万円を計画、20年3月期も20%以上の増益達成から30億円台乗せが有力視され、中期成長力の高さは特筆される。

【アイピーエスは独SAP関連として再騰近づく】

アイ・ピー・エス <4335> [JQ]は直近投げが出て75日移動平均線を下回ったが、連騰連続安の傾向があり、抜群の急騰習性を考えれば今は逆張り好機といえる。比較的小資本の企業や中堅企業を主要顧客ターゲットとして企業の情報システム構築やERP導入を支援する業務を手掛けている。時価総額20億円前後という小型株ながら、独SAPのパブリッククラウド認定パートナーの第1号に選ばれるなど実力は高く評価され、そのギャップが株価の大幅な見直しにつながった。また、同社はクラウドによるERP導入を、当該企業と関係を結ぶ入り口として考え、コンサルティングや追加開発投資などをビジネスの本丸とする方針で中期的な成長シナリオを描いている。19年6月期営業利益は前期比倍増の1億4000万円を計画している。10月23日には1625円の高値まで一気に買われた経緯があるが、時価はその半値以下まで水準を切り下げ、値ごろ感がある。

【電算システムは電子決済関連で急浮上】

電算システム <3630> の2000円台近辺は仕込み妙味大。電子決済代行サービスは、クレジットカード決済やコンビニ決済、携帯キャリア決済などを一括でシステム導入できるサービスで、今後成長が見込まれるビジネス分野だ。そのなか、コンビニ収納代行大手の同社は情報処理技術や開発技術に長じ、スーパーやドラッグストアなど取引先も漸次拡大している。スマートフォンに電子バーコードを表示させてレジで決済する「PAYSLE」を展開するが、コンビニ最大手のセブン-イレブン全店でも取り扱いを開始しており、政府がキャッシュレス決済を強力に後押しする構えをみせていることもあって追い風は強力だ。また、コンビニ収納代行サービスでは楽天銀行が提供する「楽天銀行コンビニ支払サービス」を導入することで業務提携しており、こうした提携効果で業績成長加速のシナリオが見えてきた。PER25倍前後の時価は今後の利益成長余地を考慮すれば割安といってよい。

【アイルはECシステムが業容拡大の切り札に】

アイル <3854> [東証2]はボックス下限の900円近辺まで水準を切り下げたが、時価は拾い場となっている公算が大きい。同社は中小企業向けを軸に基幹システムの開発を手掛け、人材派遣サイトも運営、2011年7月期以降、トップラインは増収トレンドから軌道を外したことがない。AIを使ったソフト開発やブロックチェーン分野にも注力の構えをみせ、先端技術分野への取り組みは高く評価できる。ヤマトホールディングス <9064> グループと提携関係にあることもポイントで、同社が提供するBtoB・ECシステム「アラジンEC」はヤマトクレジットファイナンスの「クロネコ掛け払い」と連携するなど業容を広げている。スマートフォンを利用したキャッシュレス決済にも積極的に踏み込んでおり、アマゾンジャパンなどと連携し体験イベントを開催するなど、同分野への布石に抜かりがない。19年7月期営業利益は35%増益の7億1000万円予想と急成長が続く見通し。

【ロジザードはクラウド物流管理で新潮流】

ロジザード <4391> [東証M]は12月下旬に3230円の高値をつけた後、大きく調整を入れたものの、25日移動平均線との上方カイ離を解消し、出直り相場に動く可能性が大きい。「アマゾンエフェクト」が世界的な小売革命を象徴する言葉となったようにeコマース市場の拡大が加速している。同社はeコマース事業者向けに物流在庫管理システムをクラウドサービスで提供しており、これを商機として捉えている。クラウドサービスは3PL事業者やネット通販事業者などを中心に売り上げを伸ばしており、中国ではアリババ系企業などを取り込むなどアジアでも積極的な布石を打っている。19年6月期第1四半期にあたる18年7-9月期営業利益は8600万円と前年同時期と比較して実質4割強の増益を果たし、7~12月期計画の6200万円を既に上回っている状況だ。時価総額100億円未満で信用買い残も乏しく、切り返しに転じれば上値は軽い。

★元日~3日に、2019年「新春特集」を一挙、“26本”配信します。ご期待ください。

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