今日の為替市場ポイント:米利上げペース減速の思惑などで円売り抑制も

通貨
2019年1月10日 8時32分

9日のドル・円相場は、東京市場では108円68銭から109円00銭まで反発。欧米市場でドルは108円97銭から107円97銭まで反落し、108円14銭で取引を終えた。

本日10日のドル・円は、主に108円台前半で推移か。米利上げペース減速の可能性が一段と高まっていることや、米政府機関の閉鎖はしばらく続くとみられていることから、リスク選好的なドル買い・円売りは抑制されるとみられる。

9日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月18-19日開催分)によると、「多くの参加者は、特にインフレ圧力が落ち着いた環境において(FOMCは)さらなる政策引き締めに関して辛抱強くなれる余地がある」との見解を示したようだ。また、12月の追加利上げ決定に際して、議決権を持つメンバーは全員利上げに賛成したが、数人の参加者が金利据え置きを支持していたことが判明した。

2019年のFOMCメンバー(議決権を有する)には、セントルイス地区連銀のブラード総裁が含まれていることから、市場関係者の間からは「今月29-30日に開かれるFOMC会合で政策金利の据え置きが全会一致で決定されるかどうかわからない」、「ブラード総裁は利下げを主張する可能性がある」との声が聞かれている。一部の市場関係者は「1月のFOMC会合で利上げ継続の是非や政策金利を当面据え置くことについて議論される可能性は極めて高い」と指摘しており、米中通商協議が進展してもドルの反発は著しく抑制される可能性があると警戒している。

《CS》

提供:フィスコ

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