話題株ピックアップ【昼刊】:SHIFT、マニー、乃村工芸社

注目
2019年1月11日 11時40分

■SHIFT <3697>  4,420円  +700 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在

SHIFT <3697> [東証M]がストップ高。10日大引け後に発表した19年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比21.2%増の3.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。注力業界である金融向けを中心にソフトウエアテストの受注が拡大したことが寄与。高付加価値サービスの増加などで受注単価が上昇したことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の2.2億円→3.8億円に68.9%上方修正。減益率が60.0%減→32.4%減に縮小する見通しとなった。

■マニー <7730>  4,750円  +515 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

マニー <7730> が急騰。10日大引け後に発表した19年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比35.4%増の16.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ベトナム新工場の増産対応でアイレス針の販売が大きく伸びたことが寄与。利益率の高い眼科ナイフの売上増加に加え、新工場の本格稼働による原価低減なども大幅増益に貢献した。上期計画の27億円に対する進捗率は61.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■乃村工藝社 <9716>  2,750円  +239 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

乃村工藝社 <9716> が急反発。10日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比10.9%増の59.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力のディスプレイ事業でオフィス案件が大幅に増加したほか、博物館やテーマパーク向けなども伸びた。原価低減を進めたことも大幅増益に貢献した。なお、第4四半期完工案件や来期以降の受注が積み上がっており、受注環境は良好だとしている。

■進和 <7607>  2,289円  +191 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

進和<7607>が急反発している。10日取引終了後に発表した第1四半期(18年9~11月)連結決算が、売上高134億9900万円(前年同期比20.7%増)、営業利益11億2100万円(同80.7%増)、純利益7億1300万円(同68.8%増)と大幅増益となったことが好感されている。国内自動車業界の積極的な設備投資を受けて、日系自動車および部品メーカー中心に設備案件の売り上げが伸長したことに加えて、米国で日系自動車メーカー向け溶接材料や溶接機器の売り上げを計上したことなどが業績を牽引。また、中国で機械メーカー向け射出成形機部品の売り上げが増加したことなども寄与した。なお、19年8月期通期業績予想は、売上高600億円(前期比6.0%増)、営業利益45億円(同2.8%増)、純利益32億5000万円(同2.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■ブレインパッド <3655>  5,640円  +410 円 (+7.8%)  11:30現在

ブレインパッド<3655>、メンバーズ<2130>、RPAホールディングス<6572>、テクノプロ・ホールディングス<6028>など人工知能(AI)分野に経営資源を注ぐ銘柄群に買いが集まっている。米中の貿易摩擦はハイテク分野とりわけAI周辺技術を巡る覇権争いの要素を多分に含んでいる。世界的にスタートアップ企業やベンチャー企業への投資が加速するなか、その目玉となっているのはAI分野だ。日本でも安倍政権は今春をメドにAIなどを活用したスマート社会構想「ソサイエティ5.0」に向けたIT政策大綱をまとめ迅速に実行段階へ移行させる構えにあり、関連株には断続的に物色の矛先が向いている。

■ファーストリテイリング <9983>  55,040円  +2,980 円 (+5.7%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>は4日ぶり反発。10日の取引終了後に発表した第1四半期(18年9~11月)連結決算は、売上高6444億6600万円(前年同期比4.4%増)、営業利益1046億6500万円(同8.1%減)、純利益734億7600万円(同6.4%減)となったが、織り込み済みとの見方が強い。海外ユニクロ事業は中国が牽引役となったほか、韓国や東南アジア・オセアニア、北米、欧州など各地域で大幅な増益を達成し、これにより国内ユニクロ事業の営業利益を大きく上回った。ただ、国内ユニクロ事業は暖冬の影響で売上高が計画を下回ったほか、値引き販売を強化したことで粗利率も計画を下回り、全体の売上高・利益を押し下げた。なお、19年8月期通期業績予想は、売上高2兆3000億円(前期比8.0%増)、営業利益2700億円(同14.3%増)、純利益1650億円(同6.6%増)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した12月度の国内ユニクロ売上高速報は、既存店(およびEコマース販売)売上高は前年同月比5.2%増と3カ月ぶりに前年実績を上回っており、これも好材料視されている。気温の低下に伴い、防寒衣料の需要が高まったことに加え、年末商戦に来客数が増加したことが寄与した。

■トーセイ <8923>  974円  +44 円 (+4.7%)  11:30現在

トーセイ <8923> が大幅高。10日大引け後に発表した18年11月期の連結税引き前利益は前の期比12.4%増の101億円で着地。続く19年11月期も前期比10.4%増の112億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は不動産流動化事業で小型物件の販売が大きく伸びるほか、開発事業では戸建て住宅やマンションの引き渡し戸数が増加する。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比7円増の37円に増配する方針としたことも支援材料となった。前日終値ベースの配当利回りは3.98%に上昇している。

■島忠 <8184>  3,080円  +99 円 (+3.3%)  11:30現在

家具店とホームセンターを展開している島忠<8184>が反発。同社は10日取引終了後に、19年8月期第1四半期(18年9~11月)の単独決算を発表。営業利益は27億5400万円(前年同期比5.5%増)となり、上半期計画41億2900万円に対する進捗率は66.7%に達した。営業収益は355億7800万円(同1.9%増)で着地。既存店の改装や100円均一ショップの展開などを行い、来店客数の増加に取り組んだことが功を奏した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ディップ <2379>  1,955円  +58 円 (+3.1%)  11:30現在

ディップ <2379> が3日続伸。10日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比19.1%増の97.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内で引き続き人材需要が逼迫するなか、「バイトル」「はたらこねっと」などの求人情報サイトで広告出稿件数が伸びたことが寄与。人材投資や広告宣伝投資を実施する一方、費用の効率化に取り組んだことも大幅増益に貢献した。同時に、法人向けマーケティングオートメーションツール「KAIGAN」の開発を手掛けるMarketing-Roboticsの株式を取得し持分法適用会社化することを明らかにした。今後、共同商品開発体制を確立するほか、営業や人事など業務自動化サービスの展開を進めるという。

■パソナグループ <2168>  1,252円  +28 円 (+2.3%)  11:30現在

パソナグループ<2168>が6日続伸している。10日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(18年6~11月)連結業績について、営業利益を31億円から37億3000万円(前年同期比42.5%増)へ、純利益を3億5000万円から6億3000万円(同34.0%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は1700億円の計画に対して1646億円(同9.3%増)とやや未達となったものの、インソーシング事業での売り上げ拡大やノウハウ蓄積による粗利率の向上、アウトソーシング事業での業務効率化、キャリアソリューション事業での利益拡大などが進んだことで利益は計画を上回った。

■東京エレクトロン <8035>  13,505円  +115 円 (+0.9%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連に買いが先行している。ここ米国株市場では昨年来調整局面にあった半導体関連株が戻り足をみせている。前日はインテルやアプライドマテリアルズ、エヌビディアなどいずれも高く、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続伸、終値ベースで昨年12月6日以来となる1200を回復している。また、アップル株も3日続伸と目先買い戻されており、これを受け東京市場でも出遅れ感のある半導体製造装置メーカーに買い戻しの動きが優勢となった。

■技研製作所 <6289>  3,150円  -195 円 (-5.8%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

10日に決算を発表。「9-11月期(1Q)経常は14%減益で着地」が嫌気された。技研製作所 <6289> が1月10日大引け後(15:00)に決算を発表。19年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比14.2%減の13.4億円に減り、9-2月期(上期)計画の32.3億円に対する進捗率は41.6%にとどまり、5年平均の48.5%も下回った。

⇒⇒技研製作所の詳しい業績推移表を見る

■吉野家ホールディングス <9861>  1,721円  -94 円 (-5.2%)  11:30現在  東証1部 下落率5位

10日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常が赤字転落で着地・9-11月期も赤字転落」が嫌気された。吉野家ホールディングス <9861> が1月10日大引け後(16:00)に決算を発表。19年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常損益は1.2億円の赤字(前年同期は29.9億円の黒字)に転落した。

⇒⇒吉野家ホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■エヌリンクス <6578>  1,717円  +300 円 (+21.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

エヌリンクス <6578> [JQ]がストップ高買い気配。10日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)が前年同期比60.3%増の3億4300万円に拡大して着地したことが買い材料視された。NHKの契約・収納代行を主力とする営業代行事業、不動産情報サイトやゲーム攻略サイトを運営するメディア事業がともに好調で、30.7%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の3億3800万円をすでに1.5%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。業績好調に伴い、従来無配としていた期末一括配当は初配当12円を実施する方針としたことも支援材料となった。さらに、2月末現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも入っている。

■リファインバース <6531>  937円  +150 円 (+19.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

リファインバース<6531>はストップ高カイ気配。10日の取引終了後、自動車用エアバッグや漁網などの製造工程で大量に排出されるナイロン製廃棄物のリサイクルを量産化する技術を確立し事業化を進めると発表しており、これを好感した買いが入っている。同社では、カーペットタイルから生成されるナイロンに関して、再生ナイロン製品の量産化を進めていたが、カーペット以外のナイロン製廃棄物の再生が可能な技術へと適用範囲の拡大を図っていた。今回、量産化技術確立により新事業としてスタートすることになり、愛知県一宮で遊休となっている繊維関連工場に1億7000万円を投じて新たに製造拠点を設けて事業化を進める方針で、同設備により年10億円程度の売上高を想定しているという。

●ストップ高銘柄

ディ・アイ・システム <4421>  1,720円  +300 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在

DNAチップ研究所 <2397>  1,060円  +150 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

デュアルタップ <3469>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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