インフレ再加速なしの追加利上げは可能か?

経済
2019年1月11日 21時01分

10日のニューヨーク市場では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言内容を意識した取引がやや目立った。パウエル議長は「FRBには金利に関し辛抱強く対応する能力がある」、「FRBは辛抱強く、柔軟性を持つことが可能」と述べており、市場関係者の間からは「FRBは追加利上げには慎重な姿勢で臨むことが再確認できた」との声が聞かれた。ただ、「景気減速の兆候はない」、「政治的要因を政策決定に考慮しない」とパウエル議長は指摘していることから、FRBが近い将来、金利引き下げについて検討する可能性は低いとの見方も多い。

一部の市場関係者は、「セントルイス地区連銀のブラード総裁の発言は個人的な見解とは思えない」と考えているようだ。10日の講演でブラード総裁は「FOMCはすでにインフレに関して十分に先手を取った」との見方を示しており、「インフレが再加速しない限り、年内に追加利上げが行なわれる可能性は極めて低い」と指摘している。

《MK》

提供:フィスコ

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