話題株ピックアップ【昼刊】:T-BASE、東宝、UUUM

注目
2019年1月16日 11時40分

■TOKYO BASE <3415>  646円  +100 円 (+18.3%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

TOKYO BASE <3415> がストップ高。15日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比15.6%減の9.8億円で着地。ただ、直近3ヵ月の実績である9-11月期(3Q)の同利益は前年同期比1.4%増の5.1億円となり、回復の兆しが見えてきたことが好感されたようだ。EC専用の低価格帯商品の廃止などが響き、主力であるSTUDIOUS業態の既存店売上高は前年同期比で引き続き減収だったものの、第2四半期累計期間に対しては1.2%増加と復調傾向になった。また、UNITED TOKYO業態は前年同期比20%を超える成長率を維持し、直近3ヵ月の9-11月期は増収増益を確保した。

■イオンファンタジー <4343>  2,733円  +273 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

イオンファンタジー<4343>は大幅続伸。同社は15日、12月度の売上概況を公表し、国内既存店売上高が前年同月比3.7%増となった。また、中国の既存店売上高は14.6%増と4カ月ぶりプラス転換したことが好感された。

■チェンジ <3962>  3,740円  +200 円 (+5.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

15日に発表した「フィールドワーカーの生産性向上に向けたNEW-IT活用診断サービスを提供開始」が買い材料。

■東宝 <9602>  4,070円  +120 円 (+3.0%)  11:30現在

東宝<9602>は3日ぶりに反発している。15日の取引終了後、期末配当について特別配当10円を実施し27円50銭(従来予想17円50銭)にすると発表するとともに、20万株(発行済み株数の0.11%)、または10億円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。また、同時に発表した第3四半期累計(18年3~11月)連結決算は、売上高1884億5100万円(前年同期比1.0%減)、営業利益355億5200万円(同10.9%減)、純利益238億2200万円(同15.6%減)だった。主力の映画事業で「検察側の罪人」が興行収入30億円に迫るヒットとなったほか、「ボヘミアン・ラプソディ」「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」が大ヒットを記録し映画興行事業は増収増益に転じたが、「シン・ゴジラ」「君の名は。」のパッケージ販売の反動が引き続き影響。また、演劇事業で、帝国劇場のリニューアル費用を計上したことも利益を圧迫した。

■コムチュア <3844>  2,681円  +74 円 (+2.8%)  11:30現在

コムチュア<3844>の戻り足が鮮明、全体地合い悪のなか3日続伸となり、昨年12月20日以来約1カ月ぶりに2700円台まで上値を伸ばした。昨年12月18日、野村証券を引受先に新株予約権を発行して約45億円を調達することを発表、潜在株数を増やし1株当たり株式価値の希薄化につながるとの思惑から急落の憂き目にあったが、業績は企業のクラウド投資需要を取り込むことで極めて好調に推移しており、その後は急速に見直し機運が広がった。新株予約権は1万3000個で潜在株数にして130万株相当、これは発行済み株式の8%強にとどまるもので、影響は限定的との見方が支配的となっている。連結売上高及び営業利益は12年3月期に連結を開始して以降、一度も前の期を下回ったことがない。19年3月期も10%増収、29%営業増益を計画している。

■UUUM <3990>  5,060円  +110 円 (+2.2%)  11:30現在

UUUM<3990>は3日続伸。岩井コスモ証券は15日、同社の目標株価を4500円から5500円に引き上げ、投資判断「A」を据え置いた。同社は11日に19年5月期営業利益見通しを8億5000万円から11億円に上方修正したが、同証券では、この見通しは保守的と指摘している。同社には「HIKAKIN(ひかきん)」など著名なユーチューバー(クリエイター)が数多く所属しており、企業の広告がテレビ広告から動画広告へ移るなか、動画広告に強みを持つ同社の中期的な成長が期待されている。同証券では19年5月期営業利益は前期比で約2倍の14億5000万円、20年5月期は今期推定比59%増の23億円になると予想している。

■コナミホールディングス <9766>  5,030円  +60 円 (+1.2%)  11:30現在

コナミホールディングス<9766>は続伸、全般下げ相場のなか強さを発揮し5000円大台を回復した。テクニカル的にも25日移動平均線を足場に上放れ、中期上昇トレンド展開を印象づけている。世界的に対戦型コンピューターゲームの腕を競う「eスポーツ」に注目が集まるなか、東京都はeスポーツの振興を図る目的で19年度に「東京都知事杯 eスポーツ競技大会(仮称)」を開催することを決定、eスポーツへの取り組みに本腰を入れている同社株の存在感が高まっている。「ウイニングイレブン」シリーズはモバイルゲーム、家庭用ゲームいずれも人気を集めているが、「ウイニングイレブン2019」は茨城国体の競技タイトルにも採用され、eスポーツが日本国内で盛り上がるにつれ売り上げのさらなる伸びが期待できる状況となっている。19年3月期は営業利益段階で前期比11%増の500億円を見込むが、計画を上振れる公算が大きい。

■古野電気 <6814>  950円  -205 円 (-17.8%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

古野電気<6814>は急反落している。同社は15日取引終了後、19年2月期第3四半期累計(18年3月~11月)の連結決算を発表した。売上高は597億2900万円(前年同期比1.4%増)、経常利益は41億8600万円(同2.1倍)、最終利益は33億2900万円(同2.1倍)となった。ただ、直近3カ月の実績である9~11月期の連結経常利益が3億3300万円(前年同期比35.8%減)と大幅減益に落ち込んだことを嫌気しているようだ。なお、業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高820億円(前期比3.7%増)、経常利益50億円(同2.7倍)、最終利益40億円(同3.2倍)を見込んでいる。

■サインポスト <3996>  3,660円  -320 円 (-8.0%)  11:30現在

15日に決算を発表。「9-11月期(3Q)経常は14%減益」が嫌気された。

サインポスト <3996> [東証M] が1月15日大引け後(15:30)に決算を発表。19年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比7.7%増の2億3700万円に伸びたが、通期計画の3億9800万円に対する進捗率は59.5%にとどまり、前年同期の61.6%も下回った。

⇒⇒サインポストの詳しい業績推移表を見る

■牧野フライス製作所 <6135>  4,075円  -70 円 (-1.7%)  11:30現在

牧野フライス製作所<6135>やオークマ<6103>、DMG森精機<6141>といった工作機械株が軟調。日本工作機械工業会が15日に発表した昨年12月の工作機械受注速報によると、受注総額は1355億5100万円と前年同月に比べ18.3%減で3カ月連続のマイナスとなった。特に、外需の落ち込みが厳しい。米中貿易摩擦を背景に設備投資を見送る動きが出ていることなどが工作機械受注の悪化要因となっている様子だ。

■日本郵船 <9101>  1,765円  -26 円 (-1.5%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が軒並み軟調な推移となっている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前日15日時点で5日続落となり、昨年11月23日以来約2カ月ぶりに1100台割れとなった。中国景気の減速傾向を背景として中国経済との連動性が高いとされるばら積み船市況も軟化が目立ってきた。これを受けて足もと海運株への売り圧力が顕在化している。

■京写 <6837>  383円  +80 円 (+26.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

京写<6837>がカイ気配のまま値がつかず、ストップ高水準に張り付く人気となった。自動車向けを中心にプリント配線基板の製造を手掛け、片面板の生産量では世界トップに位置する。15日取引終了後、業界初となるスクリーン印刷法による超微細な0603チップ部品サイズに対応可能な片面プリント配線板を開発したことを発表、これを材料視する形で投資資金の流入が加速した。

■シリコンスタジオ <3907>  1,458円  +300 円 (+25.9%) ストップ高   11:30現在

シリコンスタジオ <3907> [東証M] が3連騰。15日大引け後に発表した18年11月期の連結最終損益は7.1億円の赤字(前の期は11.3億円の赤字)に赤字幅が縮小して着地。続く19年11月期は1.1億円の黒字と4期ぶりに黒字浮上する見通しとなったことが好感された。赤字が続いていたコンテンツ事業を前期にクリーク・アンド・リバー社 <4763> へ売却したことで同事業の損失がなくなるほか、開発推進・支援事業の採算性が改善することが寄与。コスト削減の進展で全社費用が減少することも黒字浮上に貢献する。

■エコモット <3987>  1,587円  +300 円 (+23.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

エコモット<3987>はストップ高カイ気配。同社はIoTを活用した防災などインテグレーション事業を手掛けるが、15日取引終了後、KDDI<9433>と資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなり投資資金を呼び込んでいる。KDDIを引受先とする50万株の第三者割当増資と56万株の株式売り出しを実施。これによりKDDIは同社の発行済み株式の21%強を保有する第2位株主となる。今回の提携に伴いKDDIはIoTソリューション事業を強化し、センサー端末ラインアップや新技術の共同開発で連携を図る計画。

●ストップ高銘柄

リファインバース <6531>  1,387円  +300 円 (+27.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

デュアルタップ <3469>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

シー・エス・ランバー <7808>  1,059円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在

日本色材工業研究所 <4920>  5,310円  +705 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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