16日の米国市場ダイジェスト:NYダウ141ドル高、好調な大手行決算を好感

市況
2019年1月17日 7時40分

■NY株式:NYダウ141ドル高、好調な大手行決算を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は141.57ドル高の24207.16、ナスダックは10.86ポイント高の7034.69で取引を終了した。大手行が相次いで予想を上回る10-12月決算を発表して買いが先行。引き続き不透明感は拭えないものの、英議会ではメイ内閣不信任案が僅差で否決されたほか、米連邦政府の閉鎖解除に向けて政府高官や一部議員が大統領への働きかけを強めていることへの期待感から緩やかに上昇する展開となった。セクター別では、銀行や各種金融が上昇する一方で自動車・自動車部品や電気通信サービスが下落した。

投資銀行のゴールドマンサックス(GS)や大手行のバンクオブアメリカ(BAC)は、決算内容が好感され上昇。航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)は、決算内容が予想を上振れ堅調推移。中国の景気刺激策への期待から、同国での売上比率の大きい航空機メーカーのボーイング(BA)や建設機械のキャタピラー(CAT)が買われた。一方で、写真共有アプリを手掛けるスナップチャット(SNAP)は、最高財務責任者(CFO)の辞任が報じられ大幅下落。自動車大手のフォード(F)は、10-12月期の1株利益予想が嫌気され下落した。

金属大手のアルコア(AA)は、マーケット終了後に10-12月期決算を発表し、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米住宅関連指標改善などでドル強含み

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円68銭から109円20銭まで上昇し、109円09銭で引けた。米国の住宅関連指標が予想を上回ったことを受け米債利回りの上昇に伴うドル買いが優勢になったほか、メイ英内閣が不信任を回避、また、米大手金融の好決算を受けて投資家心理が改善し、リスク選好の円売りも優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1385ドルから1.1411ドルまで上昇し、1.1392ドルで引けた。ユーロ・ポンド絡みの売りに上値が抑制された。ユーロ・円は、123円86銭から124円42銭まで上昇。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.2843ドルから1.2898ドルまで上昇した。英議会がメイ内閣不信任案を否決したことや、合意なしの英国のEU離脱は回避されるとの期待感からポンド買いが再燃した。ドル・スイスは、0.9889フランから0.9910フランまで上昇した。

■NY原油:小幅続伸で52.31ドル、原油在庫の減少は予想を上回る

NY原油先物2月限は小幅続伸(NYMEX原油2月限終値:52.31 ↑0.20)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比+0.20ドルの52.31ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時52.52ドルまで買われた。米エネルギー情報局(EIA)が16日発表した在庫統計で、原油在庫は268.3万バレル減少し、減少幅は市場予想の250万バレルを上回ったことが材料視された。中国政府による景気刺激策への期待は持続していることも、原油先物相場を下支えしたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.45ドル +1.90ドル(+7.16%)

モルガン・スタンレー(MS) 44.49ドル +1.61ドル(+3.75%)

ゴールドマン・サックス(GS)197.08ドル +17.17ドル(+9.54%)

インテル(INTC) 48.13ドル -0.47ドル(-0.97%)

アップル(AAPL) 154.94ドル +1.87ドル(+1.22%)

アルファベット(GOOG) 1080.97ドル +3.82ドル(+0.35%)

フェイスブック(FB) 147.54ドル -1.41ドル(-0.95%)

キャタピラー(CAT) 131.66ドル +0.97ドル(+0.74%)

アルコア(AA) 28.98ドル +0.08ドル(+0.28%)

ウォルマート(WMT) 96.35ドル +0.10ドル(+0.10%)

スプリント(S) 6.05ドル -0.06ドル(-0.98%)

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.