話題株ピックアップ【昼刊】:新明和、デジアーツ、マネフォ

注目
2019年1月22日 11時39分

■東テク <9960>  2,162円  +207 円 (+10.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位

東テク<9960>は急反騰。株価は一時ストップ高に買われた。21日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は970億円から1000億円(前期比7.9%増)へ、営業利益は47億円から52億円(同16.1%増)へ、最終利益を32億円から36億円(同15.7%増)へ見直した。同社は空調設備や計装設備の機器販売や工事などを展開しているが、大型ビルの建築ラッシュで空調機器の販売が好調なほか、学校向けのエアコン改修工事なども収益に寄与している。

■新明和工業 <7224>  1,477円  +99 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

新明和工業 <7224> が急伸。21日大引け後、発行済み株式数の27.65%にあたる2666万6600株(金額で399億9990万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料視された。公開買い付け価格は1500円で、期間は1月22日から2月19日まで。なお、筆頭株主のレノと共同保有者はTOBに応募する意向を示している。併せて、このTOBが完了することを条件に、19年3月期の年間配当を従来計画の37円→45円(前期は23円)に増額修正すると発表したことも好感された。今期期末の配当総額は株式減少にかかわらず維持する方針であり、TOB完了で株数が減少した場合は1株あたりの配当を増やす。

■デジタルアーツ <2326>  6,350円  +360 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

デジタルアーツ<2326>が大幅高となっている。同社はきょう、企業・教育機関・官公庁向けエンドポイントWebセキュリティー「i-FILTER(アイフィルター) ブラウザー&クラウド」が、東京都市大学等々力中学校・高等学校に採用されたと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。「i-FILTER ブラウザー&クラウド」は、マルチアプリケーション対応型Webフィルタリング「MultiAgent」と、端末内のデータ保存を制御できる専用ブラウザー型「SecureBrowser」の2種類のラインアップを揃え、柔軟なセキュリティーソリューションをiOS、Android、Windowsのマルチデバイスで提供している。

■マネーフォワード <3994>  3,355円  +120 円 (+3.7%)  11:30現在

マネーフォワード <3994> [東証M]が急反発。ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスが21日受付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となったようだ。報告書によれば、レオスのマネフォ株式保有比率は5.00%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑が働き買いが先行しているもよう。

■ディップ <2379>  1,876円  +60 円 (+3.3%)  11:30現在

ディップ<2379>が反発。株価は昨年12月以降、大幅な調整を余儀なくされていたが、時価は1800円近辺での底練りを経て浮上の気配をみせている。求人情報サイトを運営、企業の求人需要が旺盛ななか「バイトルNEXT」や「はたらこねっと」などが好調で収益を押し上げている。19年2月期営業利益は前期比17%増の126億4900万円と2ケタ増益を見込む。立花証券が21日付で同社の投資判断を「強気」とし目標株価2430円でフォロー、同証券では「ハローワーク求人の情報掲載で掲載件数が3倍の160万件に増加するなどサイト競争力が向上」したことなどを評価、「株価下落により割安感が増したことで投資評価を強気に引き上げる」としている。

■チェンジ <3962>  4,245円  +120 円 (+2.9%)  11:30現在

チェンジ<3962>は3日ぶりに反発している。同社は21日の取引終了後、ドローンの業務利用に向けた導入支援サービスの提供を開始したと発表した。同サービスは、これまで複数の企業向けに提供した実績をもとに、製品およびユースケースを限定せずにドローンの業務活用の可能性評価・導入実務の支援をパッケージサービスとして提供するというもの。「業務特性/課題に応じたユースケースの企画・開発」「ユースケースにあわせたドローンの選定・実証実験」「法令などの制約条件を踏まえた運用設計」から構成されている。

■セントラル硝子 <4044>  2,300円  +52 円 (+2.3%)  11:30現在

セントラル硝子<4044>は3日続伸。株価は昨年12月25日に1985円で昨年来安値をつけて以降反発に転じ、年明けからは2200円近辺でもみあい推移となっていたが、きょうの上昇で上放れを鮮明にしている。同社が昨年10月31日に発表した19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結経常利益は、前年同期比65.3%増の54億9600万円に拡大し、従来予想の39億円を上回って着地した。通期予想の経常利益90億円(前期比42.2%増)に対する進捗率は61.1%に達しており、業績上振れへの期待感が高まっている。利益柱の化成品事業で、全身吸入麻酔剤原薬「セボフルラン」など医薬品関連製品の販売が大きく伸びたことが寄与している。

■ソフトバンク <9434>  1,434円  -1 円 (-0.1%)  11:30現在

ソフトバンク<9434>は小動き。昨年12月19日の株式上場から1カ月がたちアナリストからの「強気評価」リポートの発行が相次いでいる。SMBC日興証券は21日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始、目標株価は1740円とした。12月上旬に発生した通信障害やファーウェイの機器入れ替えの可能性とその負担などが懸念視されたが、同証券では業績への影響はほとんどない、と指摘。2月5日に予定されている決算発表で、同社の堅調な業績や株主還元などが確認されることにより、「株価評価が改善する」とみている。20年3月期の予想1株当たり利益(DPS)80円を基準に配当利回り4.6%の1740円を目標株価に設定している。大和証券は同日、新規「2(アウトパフォーム)」とし目標株価1600円でカバレッジを開始した。通信事業に関しては、業界の台風の目と評される「ヤフー・モバイル」の急拡大で「加入者基盤が最も成長している企業」と指摘。安定したキャッシュフローを誇る点などを評価している。20年3月期のDPSは78円、21年3月期は83円を予想している。岩井コスモ証券も21日、同社株の投資判断を新規「A」、目標株価を1800円としている。同証券では20年3月期のDPSを76円50銭と予想している。

■クボテック <7709>  413円  +80 円 (+24.0%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

クボテック<7709>が急騰。株価は前週16日に大口資金が流入して突発人気化、17日には1300万株超の大商いをこなしストップ高に買われた。液晶向けなど表示装置用検査機器を手掛けるが足もとの業績は低迷している。ただ需給相場の素地があり、直近は貸株制限など規制が入ったことが、「逆に売り崩しが難しくなり、買い戻しを誘った」(市場関係者)との見方から人気を助長している部分もあるようだ。

■Jストリーム <4308>  476円  +80 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在

Jストリーム <4308> [東証M]がストップ高。21日大引け後、RPA(事務用ロボット)を利用し、多量の動画登録を代行するYouTube登録代行サービスの提供を開始したと発表しており、これを好材料視する買いが向かった。YouTube動画登録代行サービスは、アップロードの定例作業をRPAソフトに置き換えることで、ミスのない作業と時間の短縮を実現するサービス。YouTubeを広告・宣伝、販売促進や広報目的に利用する企業が増加するなか、運用効率化ニーズを取り込む狙いだ。サービス料金は初回プログラムカスタマイズ15万円、動画登録費用は月額7万5000円(30本まで)に設定している。

■日本モーゲージサービス <7192>  1,034円  +150 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位

日本モーゲージサービス <7192> がストップ高買い気配。21日大引け後、19年3月期の期末一括配当を従来計画の10円→35円(前期は8円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。足もとの好調な業績を踏まえ、普通配当を12円積み増すほか、東証1部指定記念配当を見直し13円増額する。併せて、株主優待制度を拡充すると発表したことも好感された。新制度では100株以上保有株主に対し、クオカード3000円分を贈呈。さらに継続保有期間1年以上3年未満株主にカタログギフト4500円相当、3年以上保有株主には同9000円相当を追加で贈呈する。現行は100株以上保有株主にクオカード1000円分、1500株以上保有で宿泊優待券1枚が追加される。前日終値ベースの配当と株主優待を合計した利回りは7.35%に上昇しており、高利回り狙いの買いなどが殺到した。

■パートナーエージェント <6181>  448円  +48 円 (+12.0%) 一時ストップ高   11:30現在

パートナーエージェント<6181>が急騰。5日移動平均線を絡め年初から動意含みとなっていたが、上値追い態勢を一気に強めてきた。同社は婚活支援ビジネスに展開、業績は好調に推移している。21日取引終了後、連結子会社を通じ、適正価格で提供できる挙式披露宴「スマ婚」を展開するメイション(東京都新宿区)の全株式を取得し子会社化することを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■MSOL <7033>  5,140円  +505 円 (+10.9%)  11:30現在

マネジメントソリューションズ<7033>が3日ぶりに急反発している。同社は21日取引終了後に、こころみ(東京都渋谷区)と資本・業務提携を行うことを決めたと発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。こころみは、対話AIシステム向けソリューションである高齢者会話メソッドの提供などを通じて、シニアマーケットでの課題をコミュニケーションの力によって解決するソリューションを開発・展開している企業。MSOLは提携を機に、こころみ社が培ったハウハウを自社のネットワークを生かしてBtoB事業の展開を促進するほか、高齢者会話メソッドを活用し、さまざまな会話シナリオの開発・提供を進めるとしている。なお、契約提携日は1月31日を予定し、MSOLはこころみ社が第三者割当増資で発行する普通株式を2000万円を上限に取得する。

■ザインエレクトロニクス <6769>  978円  +64 円 (+7.0%)  11:30現在

ザインエレクトロニクス <6769> [JQ]が急伸。21日大引け後、18年12月期の連結最終利益を従来予想の3800万円→1億8200万円に4.8倍上方修正したことが買い材料視された。民生機器市場向け半導体の販売低迷で売上高は計画を16.0%も下回ったものの、販管費の削減が奏功し、採算が改善したことが寄与。投資有価証券売却益や繰延税金資産を計上したことも最終利益を大きく押し上げた。

■日本サード・パーティ <2488>  790円  +43 円 (+5.8%)  11:30現在

日本サード・パーティ<2488>は切り返し急。同社は外資系主体にIT企業の保守点検を主力業務としており、ここ急速に企業の導入が進むRPA(AIを活用した業務の自動化)分野などでも積極展開を図っている。21日取引終了後、三菱総研DCSと、対話AIエンジンとヒューマノイドロボットを活用したコミュニケーションロボットサービス提供に向け、国内複数の施設において共同実証実験を開始することを発表、これを手掛かり材料に人気を集めている。

●ストップ高銘柄

タツミ <7268>  386円  +80 円 (+26.1%) ストップ高   11:30現在

ベストワンドットコム <6577>  7,650円  +1,000 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在

ETFS白金 <1674>  9,770円  -20 円 (-0.2%) ストップ高   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

富士ソSB <6188>  804円  -300 円 (-27.2%) ストップ安売り気配   11:30現在

ETFSパラ <1675>  11,200円  -210 円 (-1.8%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、2銘柄

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