日本円ペッグ通貨とビットコインを利用した決済サービスの実証実験へ【フィスコ・ビットコインニュース】

通貨
2019年1月22日 22時27分

デジタルガレージ<4819>と東京短資の合弁会社であるクリプトガレージ社が21日、日本円と価値をペッグさせたJPYトークンと仮想通貨を利用した新たな決済サービスのための実証実験の内容を英文で公開した。

このプロジェクトは、仮想通貨の受け渡しと法定通貨での決済を同時に実施することで取引相手に対する信用リスクを排除した決済プラットフォームの構築を目指すための実証実験となる。

仮想通貨関連技術開発企業であるブロックストリーム社が昨年10月に公開した、ブロックチェーンのサイドチェーンプロジェクトであるリキッドネットワーク(Liquid Network)を利用する。サイドチェーンとは、メインとなるブロックチェーンに相互運用する別のチェーンを付け加えることで機能追加等を行うことだ。

この実証実験に参加する仮想通貨取引所は、ネットワーク上で日本円と価値をペッグさせたステーブルコイン(価格安定型通貨)であるJPYトークンを発行し、ビットコインと価値をペッグさせたリキッドビットコイン(L-BTC)と取引することが可能となる。

新興市場である仮想通貨市場では、不安定な流動性や大きな価格変動、取引や決済プラットフォームの統一性がないことによるカウンターパーティリスクや仮想通貨資産の移動リスクなどが解消できていない状態だが、そうした課題の解決に向けた取り組みと説明されている。

リリースではまた、この取り組みが卓越した新技術や新ビジネスモデルを社会実装するため規制を一時的に停止する「サンドボックス制度」において内閣府から認定された案件であることを主張し、規制当局によってマネーロンダリングなどの不法行為がないか監視されることも説明する。

円ペッグさせたトークンと仮想通貨を利用した決済プラットフォームの実用へ向けた取り組みとして、今後の動向が注目される。

《SI》

提供:フィスコ

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