前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年1月24日 5時30分

■シャノン <3976>  1,438円 (+300円、+26.4%) ストップ高

シャノン <3976> [東証M]がストップ高。22日の取引終了後、富士通 <6702> グループの富士通コミュニケーションサービスと、マーケティング導入運用定着支援で業務提携すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の提携により、富士通コミュニケーションはシャノンのマーケティングオートメーションをクラウド上で提供するツール「SHANON MARKETING PLATFORM」の代理販売と導入・運用支援サービスを行うという。また、シャノンは顧客の創出や富士通コミュニケーションサービスへの顧客紹介などを手掛けるとしている。

■デュアルT <3469>  874円 (+150円、+20.7%) ストップ高

デュアルタップ <3469> [東証2]がストップ高。業務提携先のクラウドポート(東京都渋谷区)が提供する、さまざまな貸付ファンドに投資できるオンラインマーケット「Funds」サービスを開始。なかで「大田区XEBECファンド#1」の募集を23日に開始しており、これが注目されている。「Funds」は、個人がスマホひとつで1円から手軽にファンドへの投資を行い、分配金を得ることができるサービス。デュアルタップは「Funds」上で「XEBEC」を中心とした東京23区の不動産に関係したファンドの組成を行っている。

■Jディスプレ <6740>  95円 (+15円、+18.8%)

東証1部の上昇率3位。ジャパンディスプレイ <6740> が急騰。22日付のウォール・ストリート・ジャーナルが、「台湾と中国の投資家グループからの出資受け入れを模索していることが分かった」と報じており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、台湾のタッチパネルメーカー、TPKホールディングおよび中国の政府系ファンド「シルクロード基金」との協議が詰めの段階を迎えているという。これにより、財務体質の強化につながるとの期待が高まったようだ。

■Gオイスター <3224>  1,120円 (+150円、+15.5%) ストップ高

ゼネラル・オイスター <3224> [東証M]がストップ高。一部報道で、同社に対する買収や出資に関心を持つ複数の中国企業が接触していると報じられており、M&Aの思惑から買いが入ったようだ。記事によると、中国のインターネットサービス大手など3社が同社の事業に関心を示しているという。同社は、18年9月末現在で国内でオイスターバー27店舗を展開しているほか、一般飲食店向け牡蠣の販売や、海洋深層水で牡蠣を浄化するセンターを運営している。

■ワタベ <4696>  746円 (+100円、+15.5%) ストップ高

ワタベウェディング <4696> がストップ高。週明け21日に突発人気化しストップ高に買われたあと、前日はその余勢を駆って朝方は高かったものの、その後利食い売りに押される展開となった。23日は改めて買い直される展開となった。市場では「改元関連でブライダル需要が盛り上がるとの期待がツイッターなどではやされている。時価総額が小さく売り板が薄いところに個人投資家の一部が集中的に買いを仕掛けている形で、参加者は限定的のようだ」(国内ネット証券アナリスト)としている。

■NTTDイン <3850>  3,750円 (+345円、+10.1%)

エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート <3850> [東証2]が急反騰。今月17日に上場来高値4525円をつけた後は急速な調整を入れたが、23日寄り後早々につけた安値3220円を底値に売り物を枯らし、リバウンド狙いの買いが流入してきた。携帯電話事業への参入を予定する楽天 <4755> がクラウド技術を次世代通信規格の5Gに導入するという構想を明示していることで、これがクラウド分野で先駆する銘柄に物色の矛先を向けさせる契機となっている。NTTグループに属し、クラウドサービス「Accel-Mart」を展開する同社にも光が当たっている。RPA分野でもRPAホールディングス <6572> [東証M]とパートナー契約を締結するなど技術連携による業容拡大を図っており、今後の展開に注目が高まっている。

■アイリック <7325>  2,198円 (+185円、+9.2%)

アイリックコーポレーション <7325> [東証M]が急反発。22日、東京海上日動火災保険のアプリ「モバイルエージェント」に同社の「保険証券 OCRサービス」が導入されたと発表しており、これを好感する買いが向かった。「保険証券 OCRサービス」は、ディープラーニングによる非定型OCR(光学式文字読み取り装置)を用いて生命保険や損害保険の保険証券の基本項目をテキストデータ化するサービス。今回、大幅リニューアルを実施した東京海上日動火災保険の「モバイルエージェント」に同サービスが採用された。利用者は保険証券を撮影するだけで自身の保険を一元管理することができるという。

■日本サード <2488>  835円 (+62円、+8.0%)

日本サード・パーティ <2488> [JQ]が上げ足加速。同社が手掛ける人工知能(AI)インテグレーションサービス「Third AI(サードアイ)」は「AIで応答するチャットボットなどを軸に積極展開」(会社側)、米アマゾンのクラウド型サービス「アマゾンコネクト」とも連携し導入を推進している。また、米エヌビディアとはスーパーコンピューターの総括的サポート契約を締結しており、米国の有力企業との協業に期待が大きい。2016年11月から17年1月にかけて株価を短期間で3倍化させた実績があり、急騰習性も投機資金の食指を動かしている。

■アルチザ <6778>  904円 (+47円、+5.5%)

アルチザネットワークス <6778> [東証2]が急反発。次世代通信規格「5G」は政府主導のもと東京五輪開催年である2020年に商用化の計画にあったが、前倒しの動きが顕在化している。NTTドコモ<9437>など通信メガキャリアによって、今年半ばにもプレサービスが開始される見通しで、関連銘柄に対する注目度が改めて高まっている。そのなか、通信基地局向けテスターで高い商品競争力を有する同社株に投資資金が再流入した。日本も米国にならってファーウェイ製品など基地局向け中国製品排除の方針にあるが、同社はエリクソンなど北欧メーカーを主要取引先としていることで、商機がこれまでより拡大するとの思惑が底流している。

■コンテック <6639>  1,395円 (+65円、+4.9%)

コンテック <6639> [東証2]が大幅反発。22日大引け後、株主優待制度の一部を変更すると発表しており、これを好感する買いが向かった。新制度では、100株以上500株未満保有株主へ贈呈するクオカードの金額を現行の500円から1000円に増額する。なお、500株以上保有株主の優待品は現行通り500株以上1000株未満保有でクオカード1500円、1000株以上保有で同3000円と変更はない。新制度は19年3月末時点の対象株主から適用される。

■JIGSAW <3914>  2,540円 (+116円、+4.8%)

JIG-SAW <3914> [東証M]が大幅反発。22日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.76%にあたる5万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は1月23日から7月22日まで。

■DMS <9782>  1,699円 (+69円、+4.2%)

ディーエムエス <9782> [JQ]が大幅続伸。23日午後2時ごろ、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用したBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング:業務代行)サービスの提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社はこれまで、セールスプロモーション事業でさまざまな顧客のバックオフィス業務を代行しているが、これらは主に人的リソースを活用した事業だった。今回、デジタル技術を組み合わせることで、ハイクオリティなアウトソーシングが可能な新たなサービスとして提供を開始し、セールスプロモーション事業における新規受託業務の拡大を目指すとともに、従来のダイレクトメール、物流、イベントなどの事業との組み合わせによる相乗効果を狙う方針だ。なお、19年3月期業績への影響は軽微としている。

■ジャストプラ <4287>  675円 (+19円、+2.9%)

ジャストプランニング <4287> [JQ]が大幅反発。22日の取引終了後、子会社プットメニューとボクシーズ(東京都千代田区)が展開しているオーダーシステム「Putmenu」について、千葉県船橋市をホームタウンとする男子プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」のホームアリーナ(船橋アリーナ/千葉ポートアリーナ)で昨年12月29日から運用を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。Putmenuを導入することで、観客席や会場内のどこからでも「注文」「会計」が可能になり、利用者は行列に並ぶことなく、カウンターに商品を受取りに行くだけという体験を提供。これにより機会損失を解消し、売り上げと顧客満足度に貢献したとしている。

■Jテック・C <3446>  3,740円 (+105円、+2.9%)

ジェイテックコーポレーション <3446> [東証M]が反発。23日午後1時30分ごろ、平井卓也内閣府特命担当大臣(科学技術政策)が23日の午前中に視察に訪れたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。視察では、産学連携に基づいた技術開発や新事業展開の説明後、RADSI/MSI計測装置や各種EEM加工装置などの製造工程を見学。また、スタンフォード大学をはじめ、海外の研究者とのつながりが多い点などについての質疑応答を行ったという。

■テーオーシー <8841>  798円 (+20円、+2.6%)

テーオーシー <8841> が高い。22日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の4.49%にあたる460万株(金額で35億7880万円)を上限に、1月23日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■SBG <9984>  8,028円 (+189円、+2.4%)

ソフトバンクグループ <9984> が反発。東証1部上場銘柄のなかで断トツの売買代金を集め、一時3%を超える上昇をみせた。全体相場は先物主導で急速に下げ渋り、日経平均はプラス転換する場面もあった。23日は日銀の金融政策決定会合の結果と引け後に黒田総裁の記者会見を控えており、思惑が働いた可能性もある。日経平均寄与率の高い同社株は裁定買いの効果もあって戻り足を強めた。

■巴川紙 <3878>  1,097円 (+23円、+2.1%)

巴川製紙所 <3878> が反発。23日午後2時ごろ、19年3月末時点の株主に対して記念株主優待を実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。19年6月19日に創業105周年を迎えるのを記念して実施するもので、19年3月期末時点で1単元(100株)以上保有する株主に対して、一律で1000円相当のクオカードを贈呈するとしている。なお、同株主優待は今回限りの実施となる。

■JCRファ <4552>  6,080円 (+110円、+1.8%)

JCRファーマ <4552> が続伸。23日午後1時ごろ、血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適応したハーラー症候群治療酵素製剤JR-171(血液脳関門通過型遺伝子組換えα-L-イズロニダーゼ)の非臨床試験データを、2月4日から8日にフロリダ州オーランドで開催される「15th Annual WORLDSymposium 2019」でポスター発表を行うとしており、これを好材料視した買いが入った。同シンポジウムは、ライソゾーム病の基礎研究から臨床応用をテーマに毎年米国で行われる国際学会。発表日時は現地時間5日の午後4時30分から6時30分までとしている。

■電通 <4324>  5,230円 (+90円、+1.8%)

電通 <4324> が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、海外本社の電通イージス・ネットワークを通じて、米国のデジタルマーケティング会社フィルター社の全株式を取得すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。フィルター社は、ユーザーエクスペリエンス(体験価値)とデジタルマーケティング分野を軸にしたサービスを提供しており、「Fortune100」に選出される飲料・化粧品・トイレタリーなどの大手有力企業やテクノロジー関連企業が顧客。電通は買収後、グループのグローバルネットワーク・ブランドの一つで、テクノロジーを活用したデータ分析に強みを持つマークル社と知見・ノウハウを融合させ、グループが提供するサービスの拡充を図るとしている。なお、同件による19年12月期業績への影響は軽微としている。

■リコー <7752>  1,131円 (+18円、+1.6%)

リコー <7752> が反発。大和証券は22日、同社の投資判断「3」から「2」へ、目標株価1200円から1400円へそれぞれ引き上げた。これまでの構造改革、収益性を重視した経営方針への転換を経て、同社の収益力が着実に向上している。加えて、会社側の事務機中心の事業から脱却を目指す戦略も着実に進展がみられており、当面は市場期待を上回る業績の推移が可能、とみている。19年3月期営業損益の予想については、前期の1156億円の赤字から黒字転換して、会社計画の850億円に対して970億円になるとしている。

■テルモ <4543>  6,307円 (+97円、+1.6%)

テルモ <4543> が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、長崎大学と今年1月、消化管の再生医療分野で共同研究講座「消化器再生医療学講座」を開設したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。講座開設のきっかけとなった「自己筋芽細胞シートを用いた消化器再生医療と腹腔鏡デリバリーデバイスの開発」は長崎大学第3期重点研究課題(17~21年度まで)の一つで、いずれも長崎大学が特許を出願している。今後は、食道がんの合併症予防で細胞シートを使った臨床研究に実績のある江口晋教授ら移植・消化器外科と複数の講座が、十二指腸早期がん治療における細胞シート使用などに関し、テルモと協力して臨床応用を目指すとしている。

■アイホン <6718>  1,672円 (+21円、+1.3%)

アイホン <6718> が3日続伸。23日付の日経産業新聞で「ベトナム工場の生産能力を倍増させる」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、10億円弱を投じて2月に新棟を稼働させるとしており、これにより生産能力を従来の倍程度の年240万台程度に高めるという。モニター付きインターホンや病院向けナースコールの需要が高まっているのに対応するとしており、業績への寄与が期待されている。

■クックパッド <2193>  296円 (+3円、+1.0%)

クックパッド <2193> が4日ぶりに反発。23日の午前中、連結子会社のCookpadTVが、「つくおき」ブランドで作り置きレシピに関するレシピ本やレシピサイト、SNSアカウントを運営するモリノキと業務提携契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「つくおき」は森望さんと森ひろきさんの夫婦で13年に開始した、作り置きレシピサイト。今回の連携により、両社のインスタグラムアカウントの合計フォロワー数は190万人となることから、今後は料理動画の共同制作やCookingLIVE配信コンテンツの拡充、共同広告商品の販売などを行うとしている。

※23日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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