本日注目すべき【好決算】銘柄 ゴルドウイン、長谷工、太陽誘電 (8日大引け後 発表分)

注目
2019年2月12日 7時01分

8日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ゴルドウイン <8111>   ★今期経常最高益予想を27%上乗せ、配当も32円増額

◆19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比72.2%増の115億円に拡大して着地。主力のアウトドア関連ブランドが春夏に引き続き、秋冬商品も販売好調だったことが寄与。特にダウンウエアや防寒アクセサリーなどが11月中旬以降の気温低下とともに人気化した。

併せて、通期の同利益を従来予想の95億円→121億円に27.4%上方修正。増益率が21.3%増→54.5%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の53円→85円に大幅増額修正した。

長谷工 <1808>   ★今期経常を5%上方修正、配当も30円増額

◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の950億円→1000億円に5.3%上方修正。減益率が5.5%減→0.5%減に縮小する見通しとなった。不動産の取扱量が想定より膨らむことが上振れの要因となる。

業績好調に伴い、今期の期末配当を従来計画の40円→70円(前期は40円)に大幅増額修正した。期末配当利回りは5.97%に上昇し、配当取り狙いなどの買いが期待される。

日本ドライ <1909>   ★今期経常を一転17%増益に上方修正

◆19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比63倍の10.1億円に急拡大して着地。防災設備事業で都市再開発やリニューアルなどの大型工事案件が順調に進んだことが寄与。

併せて、通期の同利益を従来予想の10.1億円→13.5億円に33.5%上方修正。従来の12.5%減益予想から一転して16.8%増益見通しとなった。予想PERが11.3倍→9.6倍に低下し、割安感が強まった。

トラスト・T <2154>   ★上期経常は40%増益で上振れ着地

◆19年6月期上期(7-12月)の連結経常利益は前年同期比39.9%増の30.7億円に拡大し、従来予想の25億円を上回って着地。主力の技術者派遣で輸送用機器や電気機器メーカーへの配属が拡大したほか、注力分野のIT領域も伸びたことが寄与。英国の人材派遣会社の買収効果や一時費用の剥落で海外部門が黒字転換したことも増益に貢献した。

日清オイリオ <2602>   ★4-12月期(3Q累計)経常は67%増益・通期計画を超過

◆19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比66.8%増の121億円に拡大して着地。原材料コスト高を背景とする油脂の値上げが浸透したことが収益を押し上げた。オリーブオイルやヘルシーオフといった高付加価値商品の販売増加も利益拡大につながった。

通期計画の114億円をすでに6.9%も上回っており、業績上振れが期待される。

ULSグループ <3798> [JQ]  ★今期経常を一転24%増益・最高益に上方修正、配当も5円増額

◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の8.6億円→11億円に27.9%上方修正。従来の3.3%減益予想から一転して23.7%増益を見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。建設、金融、製造、サービス業を中心とする既存顧客のIT投資意欲が拡大するなか、ITコンサルティングの受注が想定以上に伸びることが寄与。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の19円→24円(前期は20円)に増額修正した。

ステラケミ <4109>   ★今期経常を34%上方修正、配当も4円増額

◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の28億円→37.5億円に33.9%上方修正。増益率が59.5%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。活況な半導体市場を背景に、国内外で高純度フッ化水素酸などの薬品販売が伸びることが寄与。主原料の無水フッ酸価格が想定を下回ることに加え、値上げ効果も上振れに貢献する。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の41円→45円(前期は41円)に増額修正した。

日本カーボン <5302>   ★今期経常は19%増で2期連続最高益、100円増配へ

◆18年12月期の連結経常利益は前の期比5.5倍の165億円に急拡大し、従来予想の130億円を上回って着地。続く19年12月期も前期比18.7%増の196億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期は黒鉛電極やファインカーボン製品の販売拡大と値上げ効果が収益を押し上げた。今期は炭素繊維製品やリチウムイオン電池負極材の事業拡大に注力し、17.7%の大幅増収を見込む。なお、想定為替レートは1ドル=105円に設定した。

業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比100円増の200円に大幅増配する方針とした。予想PERが5.2倍→3.4倍に低下する一方、配当利回りは4.99%に上昇し、割安感が強まった。

太陽誘電 <6976>   ★4-12月期(3Q累計)経常は61%増益、配当増額と自社株取得も発表

◆19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比61.2%増の267億円に拡大して着地。自動車・産業機器の電子化やスマートフォンなどの高機能化を背景に、付加価値の高いコンデンサーの販売が大きく伸びたことが寄与。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→21円(前期は20円)に増額修正した。

併せて、発行済み株式数の1.6%にあたる200万株(30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。

朝日放送HD <9405>   ★今期経常を43%上方修正、配当も5円増額

◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→43億円に43.3%上方修正。減益率が33.9%減→5.3%減に縮小する見通しとなった。放送事業でテレビのスポット広告収入などが増加したことに加え、費用削減効果も上振れに貢献する。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→25円(前期は20円)に増額修正した。

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