注目銘柄ダイジェスト(前場):アイスタイル、太陽誘電、日カーボンなど

市況
2019年2月12日 12時05分

JXTG<5020>:524.4円(-33.1円)

大幅続落。先週末の取引時間中に発表した決算が引き続きマイナス視されている。10-12月期営業利益は181億円で前年同期比91.6%の大幅減益、通期予想は6800億円から5000億円に下方修正している。在庫影響を除いた実質ベースでは5900億円から5000億円への下方修正。先に観測報道が伝わっており、大きなサプライズはないものの、同報道を受けて自社株買い取得への期待も高まっていたため、想定線の株主還元策発表による出尽くし感も。

日カーボン<5302>:4710円(+700円)

ストップ高。先週末に発表した決算が好感される。前12月期営業利益は164億円で前期比6.4倍、従来予想の130億円を上回る着地になった。電極の価格是正効果、ファインカーボン部門の販売好調などが業績拡大の主因に。今期も197億円で同20.1%増と大幅増益を予想しており、過度なガイダンス懸念も後退へ。また、配当金も前期は50円から100円の大幅増配となったが、今期は200円への引き上げ方針としている。

アイスタイル<3660>:630円(-150円)

ストップ安。先週末に発表した決算がネガティブサプライズにつながっている。上半期営業利益は2.4億円で前年同期比80.0%の大幅減益、10-12月期は営業赤字となっている。通期予想は従来の18億円から、2.5-6.0億円のレンジにまで下方修正している。イベントプロモーション予算の増加、新サービスの受注進捗の遅れに加えて、中国における「電子商取引法」施行の影響などが下方修正の要因に。

長谷工<1808>:1365円(+193円)

急騰。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は710億円で前年同期比7.5%増益、不動産売却の増加を背景に、通期予想は965億円から1015億円、前期比0.7%増に上方修正している。また、10-12月期受注高は前年同期比72%の大幅増となった。順調な決算を受けて、年間配当金を50円から80円に引き上げ、大幅な増配にインパクトも強まる展開となっているようだ。

ルネサス<6723>:712円(+97円)

急反発。先週末に前12月期の決算を発表、10-12月期営業利益は101億円で前年同期比53.7%減、第3四半期に続く大幅減益となったが、会社予想の25億円は大幅に上回った。今12月期業績予想からIFRSを適用、Non-GAAPベースでの第1四半期営業利益は65.7-69.3億円と予想、前四半期212億円からは大幅減益を予想も、中国需要低迷の影響は織り込み済み、在庫調整の進展などによる第2四半期以降の回復期待を織り込む展開に。

テックファム<3625>:994円(+150円)

大幅に4日ぶり反発。19年6月期第2四半期累計(18年7-12月)の営業損益を前年同期比78.0%増の2.07億円の黒字と発表している。ソフトウエア受託開発事業でNTTドコモ<9437>向けの開発・運用保守案件が順調に拡大した。通期予想は前期比18.6%減の4.50億円の黒字で据え置いた。進捗率は46%にとどまったが、第1四半期(0.79億円の赤字)からの利益の伸びが好感され、買いが膨らんでいる。

Gオイスター<3224>:1197円(+145円)

大幅に3日ぶり反発。海洋深層水による牡蠣の長期保存方法に関する特許権を取得したと発表している。出荷の時期を調整でき、市場の需要に応じて新鮮で身やせなどのない、かつ安全性の高い牡蠣を出荷することができる保存方法を見出したとしている。また、19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)の営業損益は0.84億円の赤字(前年同期実績1.09億円の赤字)で着地した。通期予想はトントンで据え置いている。

太陽誘電<6976>:2320円(+340円)

急騰。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は117.9億円で前年同期比68.8%増、上半期に続き6割の営業増益を達成している。村田製作所<6981>の決算を受けて上振れ期待もあったが、市場予想は40億円近く上回る着地に。値上げ効果が前倒しで顕在化していることが上振れの背景。順調な決算に加えて、期末配当金の引き上げ、30億円を上限とする自社株買いの発表などもポジティブ視する動きが優勢に。

山田コンサル<4792>:2189円(+164円)

大幅に3日続伸。東証の承認を受け、15日から上場市場が第1部に変更になると発表している。3月末からTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄になるため、パッシブファンドなどの買いを期待して投資資金が流入している。また、19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)の営業利益は前年同期比56.4%減の7.66億円で着地した。人件費の増加などで販管費が増加し、減益となった。通期予想は前期比11.4%増の32.50億円で据え置いた。

《ST》

提供:フィスコ

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