今週の【JASDAQ市場】2月12日~15日『外部環境の先行き不透明感で伸び悩む』

市況
2019年2月17日 12時07分

【3日ぶりに反発、円安や米中動向を好感した買い戻しの動き】12日(火)

■概況■3395.79、+26.26

12日(火)のJASDAQ市場は、JASDAQ平均は3日ぶりに反発し、JASDAQ-TOP20、J-Stock Indexはともに5日ぶりに反発した。値上がり銘柄数は416(スタンダード389、グロース27)、値下がり銘柄数は178(スタンダード169、グロース9)、変わらずは58(スタンダード58、グロース0)。 本日のJASDAQ市場は、為替の円安進行を映して、東京市場は買い戻しの流れが強まり、日経平均は大幅に反発したことから、個人の投資マインドも改善。朝方から買いが先行して始まった。また、米中両国の首脳による通商協議開催への期待感や米議会与野党は政府閉鎖回避で基本合意したとの報道などもあり、先行き不透明要因が解消に向かうのではないかとの見方もリスク許容度を高めたとみられる。こうしたなか、JASDAQ市場では、好決算銘柄などを中心に個人による値幅取りの動きが強まった。

◆注目銘柄◆

値上がり率上位では、Nuts<7612>が31%高となったほか、UTグループ<2146>やテックファーム<3625>、東洋合成<4970>、日本一S<3851>などが大幅高となった。前週末に発表された決算が好感される銘柄への物色が目立った。

一方で、値下がり率トップはシベール<2228>、同2位は大井電気<6822>となったほか、トレードワークス<3997>やシステムズD<3766>などがそれに続いた。

JASDAQ-TOP20では、セリア<2782>、ハーモニック<6324>、ユニバーサル<6425>、フェローテク<6890>などが上昇した。

--------------------------------------

【続伸、日経平均の節目突破でマインド改善】13日(水)

■概況■3417.71、+21.92

13日(水)のJASDAQ市場は、JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20、J-Stock Indexはいずれも続伸した。値上がり銘柄数は363(スタンダード341、グロース22)、値下がり銘柄数は230(スタンダード221、グロース9)、変わらずは57(スタンダード53、グロース4)。 本日のJASDAQ市場は、米政府機関の再閉鎖への警戒感が緩和したことなどを背景に前日の米国株が上伸。日経平均も21000円台を回復するなど外部環境の好転を背景に個人投資家の心理が改善。JASDAQ市場にも朝方から買いが先行した。JASDAQを含む新興市場は、2018年4-12月期決算の終盤を迎えており、好業績を発表した銘柄などを中心に値を上げる銘柄が増加していた。

◆注目銘柄◆

今19年12月期の営業利益予想を大幅な増益見通しとしたリリカラ<9827>がストップ高比例配分となったほか、導出先のサブライセンス契約で一時金やロイヤルティーを受領することが確定したと発表したラクオリア創薬<4579>が後場に入りストップ高水準まで買い進まれた。また、通期業績予想を上方修正したSIG<4386>もストップ高まで買われた。そのほか、中央化学<7895>、ヒーハイスト<6433>、JHD<2721>、ユビテック<6662>などが値上がり率上位にランクインした。

一方、好決算を発表するも材料出尽くし感が広がったHABA<4925>が12%安となったほか、マリオン<3494>、スターツ出版<7849>、クレステック<7812>などが値下がり率上位になった。

JASDAQ-TOP20では、市場想定を上回る決算を発表したが朝方は売られたマクドナルド<2702>には積極的な押し目買いの動きが見られたほか、ハーモニック<6324>、メイコー<6787>、フェローテク<6890>などが上昇した。

--------------------------------------

【3日ぶりに小反落、米中協議を控え模様眺めムード広がり小動き】14日(木)

■概況■3412.58、-5.13

14日(木)のJASDAQ市場は、JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20、J-Stock Indexはいずれも3日ぶりに小反落した。値上がり銘柄数は281(スタンダード266、グロース15)、値下がり銘柄数は315(スタンダード296、グロース19)、変わらずは58(スタンダード57、グロース1)。 本日の市場は、14日から北京で始まった米中の閣僚級による通商協議の行方を見極めようとのムードが強く、全般は小幅な値動きにとどまった。また、前日に約2カ月ぶりに21000円の大台を回復した日経平均が目先の達成感から上値の重い展開となるなか、JASDAQ市場にも目先の利益を確保する動きが広がった。一方で、好決算銘柄などには引き続き個人投資家を中心とした値幅取りの動きが活発で、選別色の強い展開となっていた。

◆注目銘柄◆

民事再生手続きの開始決定を受けたシベール<2228>が大幅に続落し、値下がり率トップになったほか、第1四半期が営業赤字に転落したアルファクス<3814>や、前期営業赤字が拡大した小田原機<7314>、メディシノバ<4875>がいずれもストップ安まで売られた。また、通期業績予想を未定としたイメージワン<2667>が3日ぶりに大幅に反落し、ナビタス<6276>、シンクレイヤ<1724>も値を消した。このほか、第3四半期の利益が2ケタの減益となったヒーハイスト<6433>が急反落し、極東産機<6233>、BBSec<4398>、ハイパー<3054>などが値下がり率上位にランクインした。

一方、1株1180円でMBOを実施するフーマイエレ<3165>がストップ高で値上がり率トップに、短期の値幅取りを狙った買いにSシャワー<4838>もストップ高まで買われた。また、通期業績予想を上方修正したAKIBA<6840>が大幅に続伸し、シンバイオ製薬<4582>も値を上げた。このほか、日産証券と経営統合すると発表した岡藤HD<8705>や、リリカラ<9827>、アズジェント<4288>、小田原エン<6149>などが値上がり率上位になった。

JASDAQ-TOP20では、ハーモニック<6324>、フェローテク<6890>などが下落した一方、メイコー<6787>、ユニバーサル<6425>などが上昇した。

--------------------------------------

【続落、外部環境の先行き懸念で利食い先行】15日(金)

■概況■3397.30、-15.28

15日(金)のJASDAQ市場は、JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20、J-Stock Indexはいずれも続落した。値上がり銘柄数は215(スタンダード206、グロース9)、値下がり銘柄数は396(スタンダード371、グロース25)、変わらずは44(スタンダード42、グロース2)。 本日の市場は、前日の米国株の下落や為替市場での円安一服、日経平均の続落など外部環境の先行き不透明感から目先の利益を確保する動きが先行した。また、週末に加え、来週18日の米国市場が休場となるだけに持ち高調整の売りも散見され、積極的な売買を手がける動きは限られた。物色としても、業績悪化企業など個別に売られる銘柄が目立つなど個人の投資家マインドも悪化したようだ。

◆注目銘柄◆

株式価値の希薄化懸念などが嫌気された大塚家具<8186>は15%安となったほか、決算発表を通過し材料出尽くし感が広がったセキュアヴェ<3042>が大幅に反落。前日にストップ安を演じた流れを引き継いだアルファクス<3814>も14%もの下落となった。このほか、オンキヨー<6628>、アエリア<3758>、サンキャピタル<2134>、ヒロセ通商<7185>などが値下がり率上位にランクインした。

一方、値幅取りの動きが強まったNuts<7612>や今期大幅な営業増益を見込むズーム<6694>が値上がり率トップと同2位となった。また、前日にストップ高を演じた流れが続いたフーマイエレ<3165>が15%高と制限値幅いっぱいまで買われ、今期2ケタの営業増益を見込むUFHD<4235>は大幅に続伸した。このほか、YKT<2693>、リリカラ<9827>、JHD<2721>などが値上がり率上位になった。

JASDAQ-TOP20では、ハーモニック<6324>、ユニバーサル<6425>、メイコー<6787>などが下落した。

--------------------------------------

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.