金市場の上昇は続くのか? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

経済
2019年2月19日 12時49分

皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。今日は、松永総研の週間レポートの中から「金市場の総括」という金市場についてのレポートをご紹介します。

レポートでは、まずマーケット全体の見通しについて、『「米中通商協議」や「米国の国境警備予算」などの行方次第の展開となってきたように感じられます』と考察しています。米中の貿易交渉については、米中貿易協議を来週はワシントンに場所を移して継続する方針と報じられています。また、3月1日に期限を迎える関税引き上げは延長されるとの見方が強まっているほか、トランプ大統領と習近平国家主席とのトップ会談は3 月に行われる見通しであることが報じられています。

松永さんは、こうした報道について『総合的に考えれば、2月14~15日の閣僚級の米中通商交渉では合意できず、米国の対中制裁関税の発動が60日間延期されることになりそうです』と予想しており、『米中通商協議の行方は、3月中にトランプ大統領と習近平国家主席とのトップ会談を開催して協議することになりそうです。それにより米中通商交渉の更なる難航が予想されます』との見解を述べています。

また、米政府閉鎖を巡る協議では、与野党がメキシコ国境の「フェンス」建設費を盛り込んだ予算案で暫定合意が成立しました。トランプ大統領の非常事態宣言で、メキシコ国境の壁建設費を確保すると伝えられています。レポートによると『トランプ大統領は、57億ドルの国境警備予算を望んでおり、国家非常事態を宣言するという大統領権限を利用して他の連邦予算を国境警備予算に振り向けられないか模索する展開となりそうです』とのことで、これにより『国境警備予算問題が更に難航することも予想されます』と分析しています。

市場はリスクオンの流れが継続していますが、松永さんはあまり楽観視はしていないよう。NYダウの値動きについては、『一本調子で2カ月間も上昇基調を続けてきたので、そろそろ米国株への高値警戒も必要となりそう』と指摘。続けて、『NYダウがそろそろテクニカル的な天井形成を完了させる可能性も高まってきたように感じられます。ここでNYダウが下落基調に転じてリスクオフの流れが強まれば、「リスクヘッジの金投資」がより注目されることになります』と紐解いています。

そして、米中通商協議や国境警備予算問題の難航が予想されるほか、足元の経済指標で個人消費が低水準であることを挙げ、『リスクヘッジの金投資」に今後も注目かもしれません』と結論付けています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の2月15日付「週間レポート」にまとめられています。週間レポートは会員限定となっており、メール情報会員となれば読むことができます。ご興味があればご登録ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《HH》

提供:フィスコ

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