話題株ピックアップ【昼刊】:アルコニクス、シャープ、住友鉱

注目
2019年2月20日 11時39分

■アルコニックス <3036>  1,304円  +180 円 (+16.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

アルコニックス<3036>が急伸。19日の取引終了後、従来19円を予定していた19年3月期の期末配当を1円増額して20円にすると発表しており、これを好感した買いが入っている。なお、年間配当は39円(従来予想38円)となり、前期実績に対して7円の増配になる予定だ。同時に、74万株(発行済み株数の2.86%)、または8億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は2月20日から5月31日までで、うち24万株については20日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得した。また、大日本印刷<7912>並びに香港パートナー企業と合弁会社を設立すると発表した。リチウムイオン電池用材料の需要の取り込みや新たな商流開拓を図るのが目的で、出資比率はアルコニックス60.0%、大日本印刷25.1%。設立後、アルコニックスの連結子会社となる予定だ。

■シャープ <6753>  1,358円  +92 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

シャープ<6753>が大幅高で75日移動平均線に急接近、売買代金も高水準に膨らみ底値もみ合い離脱の色を強めてきた。日経平均が2万1000円台でじりじりと水準を切り上げる展開にあるなか、同社株の出遅れ感は顕著で機関投資家とみられるリターン・リバーサル狙いの買いを呼び込んでいる。同社は前日、業界最小クラスの設置面積を実現したキャッシュレス対応レジを発売することを発表している。ハンドスキャナーや決済端末などの周辺機器を最大12台まで同時に接続できるもので、政府が後押しするキャッシュレス時代に向けた有力商品として期待がかかっている。

■不二製油グループ本社 <2607>  3,910円  +190 円 (+5.1%)  11:30現在

不二製油グループ本社<2607>は大幅に3日続伸。19日に米国のチョコレート会社、ブロマー社の買収説明会が開催された。同説明会に対して、SMBC日興証券は19日、「買収で売上シナジーの創出について期待が持てる説明がされた」とポジティブに評価している。ブロマー社の強みであるグローバル大手菓子メーカーとの親密な関係性及び米国市場で800社以上の顧客網を今回の買収で獲得できるとしている。また、成長分野である北米の付加価値チョコ市場(オーガニック、シュガーフリー、プレミアムチョコ、健康バー)が同社の油脂の技術を活かした差別化可能な市場であり、買収によって競合大手のバリーカレボー社に対する競争優位性が確保できるとの見方を示している。

■住友金属鉱山 <5713>  3,200円  +105 円 (+3.4%)  11:30現在

住友金属鉱山<5713>、DOWAホールディングス<5714>、三菱マテリアル<5711>など非鉄株が高い。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物価格は19日、4月物が前日比22.7ドル高の1トロイオンス1344.8ドルと上昇。一時1345ドルと昨年4月下旬以来、約10カ月ぶりの水準に上昇した。世界経済の先行き不透明感などから金に見直し買いが流入している様子だ。これを受け、金鉱山の菱刈鉱山を持つ住友鉱などが買われている。また、ニッケル価格の上昇を受け大平洋金属<5541>も上昇している。

■エン・ジャパン <4849>  3,995円  +115 円 (+3.0%)  11:30現在

エン・ジャパン<4849>が3日続伸している。19日の取引終了後、子会社を通じてIT人材派遣業を展開するインドのフューチャー・フォーカス・インフォテック社の株式を取得し、孫会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の株式取得は、IT分野の事業を強化するとともに、先端技術への対応を推進することでグループ及びフューチャー・フォーカス社の成長を図るのが狙い。3月7日付でフューチャー・フォーカス社の発行済み株数の72.28%を8億1300万ルピー(約12億6000万円)で取得するとしており、取得後は連結化する予定としている。なお、みなし取得日を3月31日とする予定であることから、19年3月期業績への影響はないとしている。

■ヘリオス <4593>  1,751円  +45 円 (+2.6%)  11:30現在

ヘリオス<4593>は3日ぶり反発。同社は19日取引終了後に、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>に譲渡した「BBG250(Brilliant Blue G-250)」を含有する眼科手術補助剤にかかる事業で、これに伴うマイルストーン収入を19年12月期第1四半期に計上することを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■CYBERDYNE <7779>  743円  +18 円 (+2.5%)  11:30現在

CYBERDYNE<7779>が4日続伸。この日の寄り前、英国立の科学研究組織である3Rセンターが主催する「CRACK-IT Challenge(フェーズ1)」において、欧州子会社が主導するLED方式光音響イメージング装置Acoustic Xを活用した研究が選出され、研究資金の交付が19日付で発表されたとしており、これを好材料視した買いが入っている。英3Rセンターは、動物実験の代替、改善、削減を目的としており、産学協働を支援する取り組みとしてCRACK-IT Challengeを主催。同社の研究「意識がある小動物の関節リウマチの進行をモニタリングするための手持ち式機器の開発・検証」では、光音響イメージングは、関節リウマチの早期診断を実現する可能性があり、関節リウマチの新薬開発の過程で必要となる動物実験の削減が期待されていることから、今回選出されたとしている。なお、研究機関は19年6月19日までで、交付金額8万2800ポンド(約1100万円)は19年3月期及び20年3月期のその他収益に計上されるとしている。

■MTG <7806>  2,693円  +48 円 (+1.8%)  11:30現在

MTG<7806>が7日ぶりに反発している。19日の取引終了後、美容ブランド「ReFa(リファ)」のインショップを東京・有楽町のビックカメラ有楽町店3階に22日付でオープンすると発表しており、これを好感した買いが入っている。同店舗は、家電量販店としては初の体験型ショップで、これまで家電量販店では一部品目のみの取り扱いとなっていた「ReFa」の全スキンケア商品を取り揃えるほか、美容知識が豊富なビューティーライフデザイナーによるカウンセリングを通じて、一人一人に合った美容機器・スキンケア商品を提案する。なお、2月22日から3月3日まで、オープンを記念して1階店頭の特設スペースで、顧客のライフスタイルに合わせたコラーゲンカクテルが味わえるイベントを開催するとしている。

■三菱商事 <8058>  3,242円  +49 円 (+1.5%)  11:30現在

三菱商事<8058>、住友商事<8053>、三井物産<8031>、丸紅<8002>、伊藤忠商事<8001>など総合商社株が揃って上値を指向している。ここ原油や非鉄など資源価格の上昇が目立っており、収益面で追い風となる商社セクターは水準訂正狙いの投資資金が流入している。また、きょうは日本経済新聞の朝刊で「ロシアのガス大手ノバテクが三菱商事と三井物産に北極圏の液化天然ガス事業に1割を出資するよう打診していることが分かった」と報じられており、これも両銘柄をはじめ総合商社に思惑買いを引き寄せる背景となっているもよう。

■サイバーエージェント <4751>  3,385円  +50 円 (+1.5%)  11:30現在

サイバーエージェント<4751>が反発している。19日の取引終了後、「AbemaTV」とスポーツ・チャンネルの「DAZN」が、スポーツ界の盛り上げを目的にパートナーシップを締結すると発表しており、これが好感されている。第1弾として、2月22日に開幕する明治安田生命Jリーグにおいて、JリーグクラブFC町田ゼルビアの全ホーム試合を「AbemaTV」の「SPORTSチャンネル」で完全無料生中継する。また、そのほかにもJリーグ試合のダイジェストや見どころなどを紹介する番組を放送するほか、FC町田ゼルビアにフォーカスしたサッカーリアリティーショーのレギュラー放送なども予定しているという。

■トヨタ自動車 <7203>  6,756円  +59 円 (+0.9%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>がいずれも3日続伸と上値追い、自動車株全般が買い優勢の展開となっている。きょう前場取引開始後に外国為替市場では急速にドルが買われる流れとなり、足もと1ドル=110円90銭台までドル高・円安が進行、これを受け為替感応度の高い自動車セクターは、輸出採算の改善期待から買いを誘っている。ただ、米国との通商摩擦問題に対する警戒感は依然としてくすぶっており、その分値運びは重い。

■ジェイホールディングス <2721>  571円  +80 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

ジェイホールディングス <2721> [JQ]がストップ高買い気配。19日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比77.1%減の2500万円に落ち込んだものの、続く19年12月期は前期比4.2倍の1億0400万円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。今期は不動産事業の収益が縮小するものの、Web事業で利益率の高い新規事業の売上拡大を見込む。役員報酬を含む人件費の見直しで販管費が減少することも業績回復に貢献する。

■フィット <1436>  743円  +100 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

フィット<1436>がストップ高カイ気配となっている。19日の取引終了後、不動産投資型クラウドファンディング「FIT FUNDING(フィットファンディング)」事業を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。新事業は、1万円から始められる少額不動産投資サービスで、不動産投資の間口を広げ、さらなる新規顧客の獲得と実物資産としての戸建て賃貸経営へのステップアップを支援するとともに、既存顧客への提案バリエーションを増やすことを目的にスタート。第1号の出資者を2月19日から募集開始するとしている。なお、19年4月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

ジェイホールディングス <2721>  571円  +80 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.