農業総合研究所 Research Memo(2):主力事業は「農家の直売所」

特集
2019年2月20日 15時02分

■会社の概要・沿革

1. 会社の概要

同社グループは、国内は(株)農業総合研究所、海外は(株)世界市場が主となって事業を進めている。主な事業である「農家の直売所」事業は、農業総合研究所<3541>及び業務委託先が運営する集荷場で登録している生産者(以下、登録生産者)から農産物を集荷し、原則翌日にスーパー等の直売所コーナーで販売している。つまり、登録生産者とスーパー等をつなぐ流通を構築しており、郊外の直売所や道の駅に行かなければ購入できなかった生産者の顔が見える農産物をスーパー等で購入できる仕組みを提供している。

「農家の直売所」事業における取引は、スーパー等との契約に応じて「委託販売システム」の提供と、「卸販売」に分けられる。同社が「委託販売システム」を利用し、同社が登録生産者等から農産物を買取りし委託販売する「買取委託販売」も行っている。

2. 沿革

同社は、「持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする」をビジョンに掲げ、日本及び世界から農業がなくならない仕組みを構築することを目的として、2007年10月に和歌山市に設立された。

なお、(株)世界市場ホールディングス設立の背景だが、クールジャパン機構((株)海外需要開拓支援機構)から世界市場に対して、最大366百万円の投融資(投資枠316百万円、融資枠50百万円)を受けることになり、株主の整理と出資割合を考慮し、従来の世界市場であった同社及び他3社を株式移転によって集約することとし、中間持株会社として世界市場ホールディングスを設立し、世界市場の株主となった。世界市場ホールディングス設立後、世界市場は、クールジャパン機構から85百万円を新株発行による第三者割当にて資金調達を行い、結果として世界市場の出資割合は、世界市場ホールディングスを61.4%、クールジャパン機構の出資割合を38.6%とすることにした。これにより世界市場の重要性が見込まれるため、より有益な情報を投資者に提供する観点から、連結決算へ移行した。世界市場の財務基盤の強化を図るとともに、クールジャパン機構のネットワークを活用し、関係省庁や国内各地の地公体・生産者の活動とも連動させながら、香港に青果物を輸出する生産者を拡大していく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 福田 徹)

《HN》

提供:フィスコ

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