日銀追加緩和の可能性は?

経済
2019年2月20日 15時02分

19日の欧米市場でドル・円は一時110円82銭まで買われる場面があった。日本銀行の黒田総裁は19日に開かれた衆院財務金融委員会で、「為替相場で円高が進み、経済、物価情勢に影響を与えて2%の物価目標の達成に必要となれば、追加緩和を検討する」との考えを示したことがドル買い・円売り材料となったもようだ。国民民主党の前原議員が、日本と米国の金利差が縮小し、円高になった場合、追加緩和を行なう選択肢があるかどうかについて質問したことに対して、黒田総裁は「経済、物価に対して何らかの形で影響が出てきて、物価目標の達成に必要ということになれば、やはり追加緩和も検討していくことになる」と答えた。

市場関係者の間では、「程度にもよるが、円高進行を阻止するために追加緩和を行なうことは円安誘導と解釈されてしまう」との声が聞かれている。一部で、「米中は人民元相場安定の保証を合意の枠組みに組み入れることで合意」と報じられており、人民元相場の先高観が浮上していることから、日銀が追加緩和を行なうためには、円安誘導と見なされることのない相応の理由を提示することが必要となりそうだ。

《MK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.