話題株ピックアップ【昼刊】:アンジェス、ユーグレナ、参天薬

注目
2019年2月21日 11時43分

■アンジェス <4563>  735円  +100 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

アンジェス<4563>がストップ高カイ気配。同社は大阪大学発のバイオベンチャーで遺伝子治療薬の開発を進めている。そのなか、市場で注目されていた同社開発の重症虚血肢治療薬「コラテジェン」が20日、厚生労働省の専門家会議で承認され、今年5月にも国内で初めて登場する見通しとなった。これを材料視する買いが集中、値幅制限上限の735円まで上値を伸ばす可能性が高い。

■ユーグレナ <2931>  755円  +100 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ユーグレナ<2931>がカイ気配のまま水準を切り上げる展開となっている。同社はミドリムシ栽培を手掛け、機能性食品や化粧品を販売、バイオジェット燃料の開発も行っている。20日取引終了後、同社とデンソー<6902>が微細藻類を活用した事業開発で包括的提携を発表、これを手掛かり材料に投資資金が集中する形となっている。株価は前日に中長期トレンドの分水嶺である75日移動平均線を陽線で上に抜けたが、きょうは一気に上げ足を加速させた。

■参天製薬 <4536>  1,652円  +83 円 (+5.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

20日、参天製薬 <4536> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.0%にあたる814万4000株(金額で140億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月21日から3月22日まで。また、今回取得した自社株は消却を予定している。

■ソラスト <6197>  1,164円  +52 円 (+4.7%)  11:30現在

ソラスト<6197>が3日ぶりに反発している。20日の取引終了後に発表した1月度の介護サービス利用状況で、訪問介護サービス利用者数が7121人(前年同月比3.9%増)、デイサービス利用者数が7784人(同0.5%増)となり、増加基調の継続を好材料視した買いが入っている。また、施設系サービスの入居者数は2588人(同69.3%増)となり、入居率は95.6%と引き続き高水準で推移している。

■そーせいグループ <4565>  1,205円  +51 円 (+4.4%)  11:30現在

そーせいグループ<4565>が大幅続伸している。20日の取引終了後、クッシング病を含む内分泌疾患治療を対象とする新規低分子HTL0030310の自社開発において、第1相臨床試験を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。クッシング病は、コルチゾールホルモンの過剰分泌によって引き起こされる衰弱性の内分泌障害。症状には体重増加や中心性肥満、むくんだ赤ら顔、重度の疲労感および脱力感、脈理(紫色のストレッチマーク)、高血圧、うつ病、不安などがあり、年間1000万~1500万人が発症するといわれている。今回行われる第1相臨床試験は英国で実施され、最大64例の被験者を対象に安全性、忍容性、薬物動態および薬力学を検討するという。なお、HTL0030310は、臨床試験入りした同社グループの医薬品候補薬として6番目になる。

■オハラ <5218>  1,810円  +68 円 (+3.9%)  11:30現在

オハラ<5218>が3日ぶりに反発している。20日の取引終了後、同社の極低膨張ガラスセラミックス「クリアセラム-Z」が、国内最大となる京都大学3.8メートル望遠鏡(愛称「せいめい」)に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「せいめい」は、岡山天文台(岡山県浅口市)に設置され、国内最大となる口径3.8メートルの主鏡を有する光学赤外線望遠鏡。これまで東アジア地区には口径2.5メートル以上の光学赤外線望遠鏡が存在せず、この地域で突発的に発生した天体現象の詳細観測データは取得できていなかったが、「せいめい」にはこれらの観測を通じて、特にブラックホール発生の際に起きると予想されている、ガンマ線バーストと呼ばれる爆発現象の解明が期待されているという。なお、「クリアセラム-Z」は主鏡のほか、2次鏡及び3次鏡の全てに採用されている。

■コマツ <6301>  2,817.5円  +84.5 円 (+3.1%)  11:30現在

コマツ<6301>、日立建機<6305>がいずれも上昇。米中貿易交渉への進展期待から世界株市場はリスクオンの流れにある。中国では政府による経済政策の効果が今後発現してくることが予想され、これを見込んで中国株市場では2月に入り上海総合指数が急速に水準を切り上げている。中国関連に位置付けられる両銘柄も目先海外ヘッジファンドとみられる短期筋のショートカバーを絡め、リターン・リバーサル狙いの買いが流入している。

■レンゴー <3941>  940円  +21 円 (+2.3%)  11:30現在

レンゴー<3941>が4日続伸。きょう付けの日経産業新聞で、「段ボール箱の新型梱包システム『パルミラ』を今春発売する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、梱包物の底の広さに加えて、従来機種だと対象にしていなかった高さも計測し、最適なサイズに段ボールを組み立てられるという。ネット通販を中心に箱の小型化や緩衝材の節約で配送コストを抑えたい要望が高まっていることから、新装置と段ボールをセットで売り込むとしており、顧客の囲い込みに貢献するとの期待が高まっているようだ。

■レオパレス21 <8848>  209円  +4 円 (+2.0%)  11:30現在

レオパレス21<8848>は売り買い錯綜のなか、足もとは前日終値水準を上回って推移している。売買高は東証1部で首位を争う状況。アパートの施工不良問題で株価を暴落させたが、約6割の下落となった200円近辺ではリバウンド狙いの買いも流入し強弱感が対立している。ただ、直近の東証信用残は買い残が急増、信用倍率は2.3倍と大きく買い長に傾いており、一時の踏み上げ期待による上値への思惑は後退している。

■日本郵船 <9101>  1,817円  +23 円 (+1.3%)  11:30現在

日本郵船<9101>が高い。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は年明け以降、大きく水準を切り下げ2月11日には600を下回る状況にあった。米中貿易摩擦の余波で中国景気の減速や世界景気の減速に対する思惑が反映されるものとして警戒されていたが、ここ最近の非鉄市況の上昇などと合わせ、世界景気の減速懸念も後退、バルチック指数も2月12日を境に戻り足に転じている。海運株もリバウンド狙いの買いが足もと優勢となっている。

■ソニー <6758>  5,329円  +55 円 (+1.0%)  11:30現在

ソニー<6758>が全般軟調相場のなかも強さを発揮、きょうで7日続伸と気を吐いている。足もとは画像センサー事業に減速感はあるものの、将来的な市場拡大は疑いのないところで、同分野に6000億円を投じて生産能力増強に動いている。ゲーム事業は好調で業績成長に貢献しており、19年3月期最終利益は前期比7割増の8350億円を見込み、時価予想PER8倍は割安感が強い。売買代金も高水準で、きょうは東証1部上場企業のなかでソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>に続く第3位にランクインしている。

■住友金属鉱山 <5713>  3,227円  +25 円 (+0.8%)  11:30現在

住友金属鉱山<5713>やDOWAホールディングス<5714>、三菱マテリアル<5711>など非鉄株が高い。ロンドン金属取引所(LME)の銅相場は20日、前日比86ドル高の1トン=6405ドルに上昇。昨年7月以来、7カ月ぶりの水準に上昇した。銅在庫が低水準にあるほか、米中通商交渉が合意に向かっているとの期待も相場をサポートした。アルミやニッケル相場も上昇するなか、非鉄株には見直し買いが流入している。

■コスモス薬品 <3349>  20,630円  -460 円 (-2.2%)  11:30現在

コスモス薬品<3349>、サンドラッグ<9989>などドラッグストアのほか資生堂<4911>、ファンケル<4921>など化粧品株の一角が売り優勢の展開。前日発表された1月の訪日外客数は前年同月比7.5%増の268万人と4カ月連続の増加を示したが、伸び率が2ケタに届かず、鈍化していることがインバウンド関連株全般には向かい風となっている。きょうは全体相場も先物主導で日経平均は前日終値を下回って推移しており、内需のディフェンシブセクターも利益確定売りの対象となっている。

■ナブテスコ <6268>  2,959円  -46 円 (-1.5%)  11:30現在

ナブテスコ<6268>は3日続落。岩井コスモ証券は20日付で、同社の投資判断を新規「A」、目標株価3700円でカバレッジを開始した。同社が作る装置は、搭載される製品の機能を左右する重要な働きを行ない、主に産業ロボットや建設機械、鉄道車両、自動ドアなどで使われる。事業採算の補完作用があるため、堅牢な収益構造が着実に事業収益を生み出している。18年12月期は産業ロボット向け精密減速機が低迷する一方、建設機械向けが好調だった。19年12月期については精密減速機の回復が下期後半からと推定されるため、売上高は伸び悩むも営業利益は大幅の増加が見込まれる。米航空機産業向け案件の増加やドア向けの好調に加え、前期発生した買収関連の一時的な費用が解消されるからだ。19年12月期営業利益は会社計画の300億円に対して310億円(前年比42%増)と予想している。

■日本電気硝子 <5214>  2,999円  -31 円 (-1.0%)  11:30現在

日本電気硝子<5214>が4日ぶりに反落。SMBC日興証券は20日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は4100円から3500円に見直した。成長の柱とするガラスファイバ事業で、18年12月期第3四半期(7~9月)以降の出荷が減速していることを警戒。今期第1四半期(1~3月)時点で回復の兆しはみられず、今期前半の業績進捗は低いとみている。欧米拠点の採算改善の遅れも懸念している。同証券では19年12月期以降の業績予想を下方修正している。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  210円  +50 円 (+31.3%) ストップ高   11:30現在

ソレイジア・ファーマ<4597>が急反騰。この日の寄り前に、がんなどの化学療法及び放射線療法による口内炎に伴う疼痛緩和口腔用液「エピシル」が、中国における医療機器輸入販売承認を取得したと発表しており、これを好感した買いが入っている。エピシルは、がんなどの治療により生じる口内炎の疼痛を管理及び緩和する持ち運び可能な携帯型の医療機器。同社が中国で実施したがん患者60例を対象とした多施設共同無作為化群間比較臨床試験では、エピシル使用群が比較対照に比べて有意に口腔内疼痛スコアが軽減することが確認され、エピシルを使用した患者の93%が次回の使用を希望する結果が示されたという。今後は北京市・上海市・広州市で、自社での販売活動を行うほか、他の中国諸地域においては、販売提携先である香港リーズ・ファーマシューティカル・ホールディングス社が販売活動を行うとしている。なお、19年12月期連結業績予想に織り込まれており、業績予想に変更はないとしている。

●ストップ高銘柄

イナリサーチ <2176>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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