話題株ピックアップ【昼刊】:サインポスト、アンジェス、神戸物産
■サインポスト <3996> 3,865円 +700 円 (+22.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
サインポスト<3996>はストップ高カイ気配。21日の取引終了後、JR東日本<9020>グループのベンチャーキャピタルであるJR東日本スタートアップ(JRES)と、AI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」を利用した無人決済店舗の事業化に向けて、折半出資で合弁会社を設立することで基本合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。両社は2017年に開催された「JR東日本スタートアッププログラム」(JR東日本が主催)以降、スーパーワンダーレジを利用した無人決済店舗の実用化に向けてJR大宮駅やJR赤羽駅で実証実験を行ってきた。今回、無人決済店舗の実用化に必要なシステムやサービスの開発と改良を加速するため、合弁会社を通じて両社の技術とノウハウを活用して事業化を目指すことで合意したとしている。
■アンジェス <4563> 872円 +137 円 (+18.6%) 一時ストップ高 11:30現在
アンジェス<4563>が前日に続きカイ気配スタートで水準を切り上げる展開。大阪大学発の創薬ベンチャーで遺伝子治療薬の開発を手掛けるが、重症虚血肢治療薬「コラテジェン」が20日、厚生労働省の専門家会議で承認されたことが伝わり、一気に人気化した。同社は21日に同治療薬が「厚生労働省薬事・食品衛生審議会再生医療等製品・生物由来技術部会」で審議され、条件及び期限付き製造販売承認が了承されたと正式に発表している。なお、19年12月期の業績予想については遺伝子治療用製品の上市を見込んだもので、従来からの変更はない。
■SFPホールディングス <3198> 1,814円 +157 円 (+9.5%) 11:30現在
21日、東証がSFPホールディングス <3198> [東証2]を28日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■自律制御システム研究所 <6232> 3,810円 +115 円 (+3.1%) 11:30現在
自律制御システム研究所 <6232> [東証M]が続伸。21日大引け後、ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスが財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出しており、レオスの同社株式保有比率が5.18%→7.64%に増加したことがわかった。これを受けて、需給思惑の買いが優勢となっている。
■神戸物産 <3038> 3,790円 +90 円 (+2.4%) 11:30現在
神戸物産<3038>が3日続伸し、昨年来高値を更新した。同社は21日取引終了後に、1月度の月次動向(速報値)を公表。営業利益が8億4100万円(前年同月比34.2%増)となったことが好感されているようだ。売上高は190億6100万円(同9.9%増)となった。同月には業務スーパー1店舗を新規出店し、店舗数が1月末で819店舗と前年同月に比べて23店舗増加したことが寄与。商品ではタピオカ関連の商品や、鍋の素をはじめとする冬物商材の出荷が好調だった。
■ワークマン <7564> 7,560円 +160 円 (+2.2%) 11:30現在
21日、ワークマン <7564> [JQ]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■キーエンス <6861> 64,330円 +1,120 円 (+1.8%) 11:30現在
キーエンス<6861>が全体軟調相場に逆行して6万2000~6万3000円のもみ合いを上放れてきた。株価は好決算発表を受けて2月4日にマドを開けて上昇、13週・26週移動平均線を一気に飛び越える形となった。また同時に、昨年11月初旬と12月初旬につけた戻り高値水準の6万3000円台を上に抜けたことから中勢トレンド転換を明示している。FA用センサーのトップメーカーで、センサーはIoT市場の拡大と合わせ需要が急増、18年4~12月期は本業のもうけを示す営業利益が前年同期比14%増と2ケタ伸長を果たした。信用買い残は枯れ切った状態で、機関投資家の実需買いが株高に反映されやすい。
■スシローGH <3563> 7,150円 +60 円 (+0.9%) 11:30現在
スシローグローバルホールディングス<3563>が反発している。同社は21日取引終了後に、香港の現地子会社が増資を行い、その全額を引き受けると発表した。香港子会社は店舗進出に関する調査・検討を目的に19年1月に設立されたが、より具体的な店舗進出に向けた取り組みを行うため増資を実施することを決めたという。1月にはシンガポールの現地子会社も増資しており、更なる海外展開への期待感が株価の下支えとなっているようだ。
■ダイセル <4202> 1,157円 +2 円 (+0.2%) 11:30現在
21日、ダイセル <4202> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.57%にあたる850万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月22日から8月30日まで。また、発行済み株式数の5.14%にあたる1800万株の自社株を消却する。消却予定日は3月4日。
■日本紙パルプ商事 <8032> 4,050円 -135 円 (-3.2%) 11:30現在
日本紙パルプ商事<8032>が急落している。午前11時ごろ、子会社野田バイオパワーJPにおいて、産業廃棄物の不適正処理があったと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。野田バイオは木質バイオマスボイラーによる発電事業を展開。また、発電の際に発生する灰の一部を原料とした造粒固化物の製造・販売も行っているが、その過程において、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)上、適正な処理を行っていなかったことが判明したという。これを受けて紙パル商では、関係する自治体や販売先など関係者への報告を行うとともに、社内調査を開始しているという。なお、業績への影響については現在精査中としている。
■東京エレクトロン <8035> 15,430円 -375 円 (-2.4%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が総じて売りに押されている。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が揃って反落したが、そのなかアプライドマテリアルズ、エヌビディア、ザイリンクスなどが軟調で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落となった。2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が市場予想を大きく下回ったことから景気減速への懸念が再燃、半導体関連にも逆風が意識され、東京市場でも関連銘柄は目先ポジションを軽くする動きが優勢となっている。
■三菱UFJ <8306> 578.1円 -9.3 円 (-1.6%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が軟調。前日まで小幅ながら4日続伸と上値を慕う動きをみせていたが、きょうは利益確定の動きに押されている。前日の米国株市場では発表された経済指標が弱く、景気減速への警戒感が再燃しNYダウなど主要指数がいずれも反落となった。ゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が軒並み軟調で、東京市場にもこの流れが波及している。ただ、同社株をはじめメガバンクはPBRや配当利回りなど株価指標面で割安感が強いことから、押し目買い注文も厚く下値抵抗力も発揮している。
■Genky <9267> 2,605円 -36 円 (-1.4%) 11:30現在
Genky DrugStores<9267>は反落している。午前9時ごろに発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比2.5%減と前年実績に対してマイナスに転じたことが嫌気されている。なお、全店売上高は同4.5%増だった。
●ストップ高銘柄
サインポスト <3996> 3,865円 +700 円 (+22.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース