<動意株・12日>(大引け)=ナノキャリア、イオンFS、ミロクなど

材料
2019年3月12日 15時12分

ナノキャリア<4571>=後場ストップ高。同社は午後1時10分ごろ、同社が国内開発権を導入した遺伝子治療薬VB-111について、導出元のイスラエルVBL社が3月16日から19日に米国で開催される第50回婦人科腫瘍学会で、VB-111に関する発表を行うと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。発表テーマは「がんを対象とした遺伝子治療薬であるOfranergene Obadenovec(VB-111)のプラチナ耐性卵巣がんにおける免疫治療効果の誘導:病理組織学的所見」。VB-111は現在、VBL社主導により米国などで卵巣がんを対象とした第3相試験を実施しているほか、再発悪性神経膠芽腫患者の生存期間を延ばすとして、米国とヨーロッパでオーファンドラッグの指定を受け、米国ではファーストトラックの指定も受けている。

イオンフィナンシャルサービス<8570>=大幅続伸。東海東京調査センターが11日付けで、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を2400円から2900円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同センターでは、国際事業の成長加速や国内事業における前年の一過性のコスト増加の収束により、19年3月期の経常利益を730億円((前期比11.0%増)と2ケタ増の堅調な着地を予想。また、20年3月期は、経常利益が810億円(同11.0%増)と予想。システム投資に積極的で、キャッシュレスやフィンテックに注力している点が評価できるとしている。

ミロク<7983>=大幅高で7日ぶりに反発。同社が11日の取引終了後に発表した第1四半期(18年11月~19年1月)連結決算は、売上高39億2500万円(前年同期比23.2%増)、営業利益4億4200万円(同33.8%増)、純利益3億7100万円(同41.4%増)と大幅増益となったことが好感された。猟銃事業は苦戦したものの、工作機化事業で販売台数が大きく増加したことが業績を牽引した。特に、高価格製品のガンドリルマシンの販売が集中したことが利益を押し上げた。

トランザス<6696>=ストップ高。同社は11日、次世代デジタルサイネージやコンテンツ配信プラットフォームにつながるソリューション「Magic Spotスティック」の開発を完了し、特許出願したと発表。これが材料視されているようだ。「Magic Spotスティック」は、既存のディスプレーデバイスをビジネスの収益源へと変化させるもので、IoT時代のデジタルサイネージや次世代VOD(ビデオ・オン・デマンド)システム、eラーニング、工場内の電子看板、飲食店内のオーダーリングシステムとの連動によりビジネスの効率化を更に加速することができるという。なお、販売は4月末を予定している。

ラクオリア創薬<4579>=3日ぶり急反騰。同社は疼痛疾患分野に強みを持つ創薬ベンチャーで、新規開発化合物の知的財産導出により収益を獲得するビジネスモデル。消化器系の開発ラインアップが充実しているほか、19年12月期は注力中の動物薬が収益寄与する見通し。動物薬のロイヤルティでは犬の変形性関節症を改善する「ガリプラント」などが順調。また、胃食道逆流症治療薬「テゴプラザン」は韓国で販売を開始、ロイヤルティ収入が業績に反映される。19年12月期は損益黒字化を見込んでいる。

サイネックス<2376>=急反騰。同社は11日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、最終利益を8000万円から3億2000万円(前期比0.3%減)へ上方修正したことが好感されている。なお、売上高は137億円(同5.7%増)、営業利益は5億円(同2.5%減)の従来予想を据え置いている。同社は同日、連結子会社サンマークの保有株式の全てを、サンマークの阿多浩一社長及び松本直子専務が合わせて100%出資するナッセホールディングス(福岡市中央区)に譲渡すると発表。これに伴い19年3月期決算に株式売却益2億4000万円を特別利益として計上する予定であることが要因としている。

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出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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