前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2019年3月20日 5時20分

■メガチップス <6875>  1,623円 (-171円、-9.5%)

東証1部の下落率3位。メガチップス <6875> が続急落し、昨年来安値を更新した。18日大引け後、19年3月期の連結最終利益を従来予想の7億円の赤字→19億円の赤字に下方修正したことが売り材料視された。デジタルカメラ向けやアミューズメント向けのLSI(大規模集積回路)の需要が想定を下回ることが響く。また、ソフトウェア資産など固定資産除去損12億円、希望退職優遇制度の実施に絡む特別損失3億円などを計上することも最終利益を圧迫する。業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当は17円(前期は34円)実施する方針としたことも嫌気された。

■全国保証 <7164>  4,115円 (-140円、-3.3%)

全国保証 <7164> が大幅反落。18日の取引終了後、19年3月期の単独業績予想について、売上高を417億5000万円から428億円(前期比8.1%増)へ、営業利益を320億2000万円から335億円(同7.4%増)へ、純利益を226億円から235億円(同6.6%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。主力の民間金融機関住宅ローン保証事業で保証債務残高が堅調に推移したことが要因という。また、与信費用が計画を下回ったことなども利益押し上げに寄与した。また、業績予想の修正に伴い、従来82円を予定していた19年3月期の期末一括配当を3円増額して85円にするとあわせて発表した。なお、前期の実績に対しては5円の増配になる予定だ。

■東海東京 <8616>  452円 (-14円、-3.0%)

東海東京フィナンシャル・ホールディングス <8616> が大幅安。同社は18日引け後に、未定だった19年3月期の期末配当を4円とし、年間配当を前期から22円減の16円とすることを発表した。同社の4-12月期業績は最終利益が13億5400万円と前年同期比で94%減だった。19年3月期の通期業績予想は開示していない。19日は、今期の大幅減配を嫌気する売りが流入した。

■宇部興 <4208>  2,339円 (-71円、-3.0%)

宇部興産 <4208> が反落。19日、同社が製造・販売している重炭安(重炭酸アンモニウム)のうち、19年1月30日以降の製造品に金属異物が混入している可能性があることが判明したと発表しており、これを嫌気した売りが出た。重炭安は工業用途のほか、ビスケットの膨張剤などとして使用されている。ステンレス製設備の一部が破損し、これにより発生した金属片が製品に混入したものと考えられるとしており、同社では顧客各社に問題の可能性のある製品ロットを連絡し、使用の停止と返品を求めているという。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.